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ITリテラシーのプロが教える【子どもとネット】の対策法とは
塚田佳子先生
けいこ豊洲こどもクリニック院長。小児科専門医。子どもの心相談医。子どもたちの心と体の成長を見守るとともに家族の健康を見守る、地域のサポーターとしても信頼の厚い医師。プライベートでは2人の年子の男の子ママ。
● 思春期になってから発達障害の兆候が現れることは少ないので安心してください
子どもに重い噓をつかれると、親御さんとしては衝撃を受けますよね。ただ、子どもが平気な顔をしていても〈それが病気かもしれない〉と思うのは早計です。
確かに“人の気持ちが解らない”症例はありますが、その場合は幼少期から集団生活になじめないなど兆候が見られるはずなので、早い段階で診断がつくもの。気づいてもらいたいのは、その重い噓よりも前の段階で、軽いものがなかったかどうか? 子どものサインを受け止めていたかどうか?です。
噓が発覚した場合、頭ごなしに怒ると子どもは萎縮します。噓を重ねる原因にもなるので、まずはその理由や背景を聞くこと。その内容がどんなに親の意見とかけ離れていても、意見をすり合わせるのが大切です。ちょっとの噓であれば……見逃してあげるのも手かなと思います。
一生のうちで子どもといられるのはあと何年? 楽しまないともったいないですよ。噓あり失敗あり、やり直すチャンスをもらえた! 親として成長する機会と考えてみては?
・ 親子の意識のベクトル合わせは時間をかけてもすること
・ 子どもとの時間を大切に。話せるうちが花ですよ
撮影/西あかり 取材/竹永久美子、奥村千草 ※情報は2022年7月号掲載時のものです。
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