言わずと知れたワイン王国フランスより、畑の全体面積よりも大きな保護森林に囲まれたブドウ畑を再生して生まれた生態系にやさしいオーガニック栽培のロゼワイン「シャトー ガルペ クリュ クラッセ ロゼ 2021」がやってきました。
シャトー ガルペは、自社畑のブドウを100%使わなければならない「クリュクラッセ ド プロヴァンス」に格付けされている土地で、18世紀からその名が地図に載るほど歴史のあるブドウ畑。土地だけでなく、生態系を再生させる洗練されたワイン造りをするために、自然から得たものを積極的に自然へ還元する、豊かで自然なアロマを持った純粋なテロワールワインです。
【Point 1】 200個の養蜂箱を設置したユニークな生態系
敷地内には、OFA(フランス国立衛生研究所)と協力して200個のミツバチの養蜂箱を置いています。毎年2月から4月にかけて、世界に12箇所しかないという女王蜂の繁殖ステーションも設置していく予定とのこと。
【Point 2】 将来に向けたサステナブルな取り組み
畑の向こうには、地中海にあるポルケロールなどの島々を見渡すことができる美しい風景が広がります。なんと、自社畑の3.5ヘクタールを研究開発に充てるほどサステナブルなブドウ栽培を目指しており、気候変動や干ばつに強いブドウの品種をテストしています。
【Point 3】 豊かなテロワールでオーガニック栽培
77ヘクタールの保護林に囲まれる、69ヘクタールのブドウ畑は、多様な生物が住む豊かなテロワール。土壌を調べ、ブドウ畑の手入れをして、どの品種を栽培するか見定めています。2020年8月からオーガニック栽培に転換。自社畑だからこそ、すべての工程を徹底して管理できます。
「土壌の分析、ブドウの木の育成、豊かな自然の再生に取り組んだ結果、プロジェクト3年目にしてようやく皆様にワインをお披露目することができました。まだまだスタートラインに立った段階だと思っていますので、今後20年かけてさらに質の良いワインを造り続けていくチャレンジをします。」と、眩しいほどの笑顔で熱い思いを語ってくれたマネージング ディレクターのジェシカ・ジュルミーさん。彼女の原動力となっているのは、幼い頃から母親に教え込まれた自然への敬意とエコロジーへの情熱なのだそう。ワインを語らせたら止まらない彼女にとって、シャトー ガルペでの挑戦は、まさに夢のような出来事なのだと言います。
綺麗な桜色のロゼで飲みやすく、前菜からデザートまで様々な料理に合いますが、特に魚介料理との相性が抜群です! 地中海やブドウ畑がエンボス加工された可愛らしいボトルは、環境へ配慮したスマートパッケージへの取り組みにより、リサイクルされたアンバーガラスを70%使用し、その重さはわずか449グラム。平均的なボトルの2/3ほどに軽量化されています。ワインの造り手から話を聞いて、美味しいワインができる土地にはブドウに人生を賭けている人たちの惜しみないパワーがあるのだと実感。もしかしたら20年後は手の届かないワインになってしまうかも?なんて思いながら味わいました。
グルナッシュ、シラー、ロール、サンソー、そして香り高いティブランをブレンドした複雑な味わい。
■テイスティングノート
色:天使の頬のような淡いローズカラー
香り:桃や柑橘のようなフレッシュフルーツの豊かなアロマにビターアーモンドと繊細なフローラルさが心地よく香ります。
味わい:滑らかでミネラル感のある豊潤な味わい。柑橘やピーチのフルーティーな味わいから塩味のあるフィニッシュへと続く。