――『ツダマンの世界』も、女中といった周囲の人々の視点でツダマンの半生を描く作品になるようですね。松尾さんとお話して、ほかに印象に残っていることはありますか?
『ツダマンの世界』にリンクする話としては、松尾さんと宮藤(官九郎)さんとの関係について、サラッと話されていたことが印象に残っています。「あいつが頑張ると、俺もやらなきゃなっていう気持ちになったりする」とおっしゃっていて。僕自身には、ツダマンにとっての葉蔵みたいな存在の後輩は特にいないんですけど、そういうものかもしれないなと思いましたね。
――松尾さんが描かれたチラシのイラストのツダマンと葉蔵が、松尾さんと宮藤さんに似て見えるのは、そういうところからきているのかもしれませんね。葉蔵に対しては、現時点でどんなイメージを持っていますか?
自分の置かれた状況とか、相手からの視線に酔っちゃうタイプなのかなと感じています。自分自身として生きているだけじゃなくて、自分がどうあるかということを、俯瞰ともまた違う別視点から評価するというか。そういう“自分はどう見えているか”視点が結構強い人というイメージがあって。でも、自分が向かっているものに対しては、すごく真っ直ぐというか、真摯なんですよね。向かっている方向は変だったりするんですけど(笑)。『恋の門』を観た時も、ちょっと変わった主人公2人の真剣さというのをすごく感じて、僕は松尾さんの作品のそういう“真摯に滑稽である”みたいなところに魅力を感じます。
《後編に続く》
COCOON PRODUCTION 2022
『ツダマンの世界』
新作が文壇最高峰の文学賞の候補になった小説家・津田万治は、幼馴染の作家が薦める戦争未亡人と結婚することになるが、彼には劇団女優の愛人がいた。そんな折、佐賀の豪商の息子が弟子になりたいとやってきて……。昭和初期から戦後の東京を舞台に、女中や所縁の人々の視点で描かれるツダマンの半生。作・演出/松尾スズキ 出演/阿部サダヲ、間宮祥太朗、江口のりこ、村杉蝉之介、笠松はる、見上 愛、皆川猿時、吉田 羊 ほか 11月23日~12月18日/Bunkamuraシアターコクーン 12月23日~29日/ロームシアター京都メインホール
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/22_tsudaman.html
次回は、共演者の方々の印象や、間宮さんの舞台に対する考え方、もし俳優になっていなかったら……? 間宮さんのさらなる魅力に迫ります!
2022年10月7日12:00~2022年10月21日23:59
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撮影/古水 良 ヘア・メーク/三宅 茜 スタイリスト/津野真吾(impiger) 取材・構成・文/岡﨑 香
ジャケット¥230,000 シャツ¥159,000 パンツ¥89,000 シューズ¥113,000 ポケットチーフ¥21,000 ベルト参考商品(全てエトロ/エトロ ジャパン☎︎03-3406-2655)
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