こんにちは。
フレンチ薬膳の坂井美穂です。
木の葉も紅葉し始め、すっかり秋ですね。
中医学には陰陽論という陰と陽で世界のあらゆるものを相反するものの関係(例:上下、表裏)で見ていく世界観があるのですが、季節においては「春夏を陽、秋冬を陰」とし、秋への移り変わりは陽から陰の季節に変わる重要な変わり目です。
季節の移り変わりだけでなく、月の満ち欠け、女性の周期のように、あらゆるものにはバイオリズムがあります。自然も人間もリズムは同じ。全ての生命が、春に助走しながらのびのびと目覚め、心身ともに解放し充実した夏から、秋は少しずつ収めていき、冬は春の芽吹きに備えエネルギーを溜めて漏らさないように閉じていきます。
そんな大切な季節の変わり目はここ数年必ずアシスタントの哘(さそう)さんと六本木にある出雲大社東京分社にお参りしています。麻布十番のキッチンスタジオから歩いて15分ちょっとです。
お参りのご利益か、我が家に美味しい秋のおすそ分けが届きました。お隣に住む来年小学校のかわいい女の子が一生懸命掘ってきた新鮮なさつまいもです。
土だらけになりながら頑張って堀ったんだと思うと、食べる前から美味しいです(笑)
大切なさつまいもはちょっとだけ手間をかけて頂くことにしました。
さつまいもは腸活食材でお馴染みですね。
コレステロールゼロでGI値(食後の血糖値上昇を示す値)は蕎麦やジャガイモより低く、アスリートも注目食材なんだそう。
ただし、体に良いさつまいもでも沢山食べるとお腹が張ってしまうもの。そこで今回の薬箱レシピでは、お腹の張りを緩和するスパイスを使用した簡単美腸レシピをご紹介します。
さつまいもとクミンの美腸レシピ
(作りやすい分量)
さつまいも 1本(250~300g)
ローストアーモンド 15粒
クミンシード 小1
バター 15g
塩 少々
蜂蜜 小1
(作り方)
1.さつまいもを洗い、キッチンペーパーで包み全体を湿らせてからラップで包む。電子レンジ600wで5~6分加熱する。
2.竹串が通るまで柔らかくなったら、火傷しないようにラップをはがし大き目の乱切りにする。
3.フライパンにバターとクミンシード、アーモンドを入れて中火で炒め、バターが溶けたらさつまいも入れて塩を振り軽く炒める。
4.蜂蜜を入れて絡めたら完成。
クミン・・・健胃 整腸作用
蜂蜜・・・肺を潤す 皮膚を潤す 腸を潤す 通便
クミンシードが無ければ、クミンパウダーやシナモンなど、お持ちのスパイスで構いません。
簡単に出来ておやつにもおつまみにも良いヘルシーおかず、是非楽しんでください。
食器/flamengo nesting tumbler
提供/アマテラス鎌倉