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中川大志さん「理想の座長像は、共演者やスタッフの皆さんに良い影響を与える存在」

――そもそもの発端は、中川さんが2020年12月に三銃士企画の1作目『両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)』を観に行った時に、プロデューサーから直々に手紙をもらったことだそうですね。

はい。熱い思いのこもったお手紙をいただいて、感激しました。何より、色々な作品で役者としての僕を見てくださった上で、「一緒に仕事をしませんか」とオファーしてくださったことが嬉しかったですし、しかも僕がまだチャレンジしたことのないフィールドだったので、すごく胸に刺さりました。その日観た『両国~』に、ちょっと体温が上がりそうなほど感動したこともあって、数日後には「やりたいです」とお返事したと思います。

――それから半年後には、ボイストレーニングを始められたとか?

歌は好きで、以前はよく自分でギターを弾いて歌ったりしていたのですが、役者として歌うからには、しっかり準備しなければいけないと思って。地道なトレーニングから取り組んで、呼吸にしても発声にしても、今まで使ってこなかった筋力が要るんだなと実感しました。本番の舞台で身体がどういう状態になるのか、もちろん未知なところではあるのですが、“歌の体力”はついてきたかなと感じています。

――舞台をやってみたいという気持ちは、以前からあったのですか?

10代後半くらいから、そういう気持ちはありました。僕はこの仕事と出会う前から、わりと舞台を観る機会があって、舞台を観るのは普通に好きだったので、お仕事をご一緒した方や友達が出ている作品を、ジャンルを問わず色々観に行っていました。そのうち段々、自分もやってみたいと思うようになって。やったことがないことに挑戦したくなる性分もあると思うのですが、やっぱり自分が観てきたものに感動したからだと思います。

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