創刊20周年に、創刊時表紙モデルと現表紙モデルのレジェンド二人の対談が実現!そして、黒田さんの若々しさからは想像できないけれど、年齢差もなんと約20歳! 高垣さんにとっては、もと『JJ』モデル、シングルマザーと共通点も多い大先輩に、ミライに輝ける年齢の重ね方を聞いてみました!
【黒田知永子さん×高垣麗子さん】20年後も HAPPYでいるために今すべきこと――
黒田知永子さん<右>
1961年生まれ。大学在学中に『JJ』でモデルデビュー。28歳で結婚し、翌年に女児を出産。専業主婦だった35歳の時、『VERY』の創刊号でカバーモデルとして復帰。『VERY』卒業後、41歳で『STORY』創刊号から6年間カバーモデルを務める。
◇ 60代を迎えた今の景色は……?
高垣さん (以下、敬称略)
できればこの先もモデルを続けていきたいのですが、どうしたら50代、60代とチコさんのように笑顔で素敵に年を重ねられるでしょうか。
黒田さん (以下、敬称略)
えっ、私もまだいろいろ悩みはありますよ~。でも、年を重ねるごとに自分にゆるくなるというか、内側から楽になるかも。50代は少しずつ体にガタは来るけど、まだまだ元気だから、子どもが成長したママ友同士で夜ゴハンに行ったり、また楽しくなる。高校時代の友達はずっと忙しくて全然会えてない時期があったけど、何十年ぶりにまた関係が戻ったり、当時流行ったゴルフにまた一緒に行くようになったりね。会いたい人に会って美味しいものを食べて、本当に幸せで楽しい時期。娘との距離感もちょうど良くなって。洋服やジュエリーもシェアしています。
高垣
私もそんなふうになれるかな。
◇ 自分のオリジナルの“好き”や”楽しい”を集めたら、幸せになる
黒田
若い頃、特に子育て中は「~でなくてはならない」みたいな感覚が多くて〝いい母〟にならなくちゃって、振り回されてきたけど、それが年齢を重ねるごとに少しずつポロポロと落ちてきて、だんだん楽になってくる。あと大事なのは人と比べないことかな。
高垣
私もそれを大事にしています。人と比べるとキリがないし、そんなスペシャルなことは日常に早々ない。だからこそ小さな幸せがたくさん重なることが一番だと思っています。
黒田
仕事が楽しくできること、大好きな仲間たちと会える幸せ、洋服を買ったら1カ月はご機嫌でいられるしね。あとは人から見たら気づかないことでも、「私、結構頑張ったな」って自己肯定感を持つのも大事。そこは自分に甘くていいと思う。麗ちゃんにとっての幸せって?
高垣
食べることが好きなので、朝ロケバスに好きなおにぎりがあるだけでも「いい一日の始まりだな」って。幸せを感じる瞬間って、一日の中に結構あると思うんです。
黒田
すっごく共感する! 自分の“好き”を知って、日常にちりばめる。幸せの瞬間に気づいて、大切にする。それってすごく生きる糧になる。人生は、“好き”をたくさん集めて楽しんだもん勝ちだから(笑)!
対談を終えて
〈黒田さん〉シャツ¥298,100ニット¥148,500ニットスカート¥800,800(すべてブルネロ クチネリ/ブルネロ クチネリ ジャパン)ブーツ¥163,900(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス )その他は黒田さん私物〈高垣さん〉ジャケット¥28,400(バナナ・リパブリック)ワンピース¥16,500(アクテ)ブーツ¥68,200(ピッピシック/ベイジュ)ピアス¥39,600(MAAYA)
撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY) モデル/黒田知永子、高垣麗子 ヘア・メーク/福沢京子(黒田さん)森 ユキオ〈ROI〉(高垣さん) スタイリスト/池田奈加子(黒田さん)、竹村はま子(高垣さん) 取材/石川 恵 ※情報は2022年12月号掲載時のものです。