女、40代。数々の修羅場をくぐり抜けた先に妻はどんと構えた昭和のお父さんみたいに……。かたや、細かく家や子どもに小言が止まらぬ夫。私たち、なんだか逆転しちゃったみたい?ストレス募る夫婦カンケイ、どうすればいいの?夫婦仲のこと、コウケンテツさんご夫妻に伺いました。
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逆転夫婦って聞いて、 コレうちのことちゃう?(笑)
コウケンテツさん
韓国料理研究家。1974年大阪府出身。本業の料理はもちろん、徳のある人柄で、テレビや雑誌、講演など多方面で活躍する。妻の綾さんはマネージャー。3児の父。
コウ
僕はもともと物事をはっきりできず、うやむやにしがちで。
妻の綾さん
私は白黒つけたい派。子どもの成長とともに生活も変化する中で、どちらかが得意な方の家事を担当する完全分業制にしたり、日常生活において物理的な違和感は都度話し合ってきました。
コウ
当初、指摘されるとちょっとムッとすることもあったけど、繰り返していくうちに、話し合った方がスムーズだし、良い習慣だなと。
綾
家事だけでなく互いの考え方のズレで気になることは話すタイミングや伝え方を気をつけています。
コウ
そうそう、それ綾さん上手。言い方もうまいし戦略的。感情的にがーっと責められると反省の余地もなくなる。夫婦関係でお互いが絶対悪のわけがないからね。
綾
基本話し合いはお互いの機嫌のいい時に。この前は一緒に子どもを叱ってしまった時だった?
コウ
そう。あとから、どちらかは子どもの癒しでいようって。
綾
あとは夕飯の時にみんなでみんなのいいところを言うゲーム。
コウ
一通り褒められて気分が良くなったところで、次はお互いに直してほしいところ言おう! って。本題こっちやったんか……と。でもほめられた後だから、耳の痛いことを言われても案外すっと心に入る。うまいな(笑)。
綾
家族をまず褒めるのは、コウさんのご家庭から学んだんです。家族が褒め合える文化っていい!
コウ
よく夫婦だから家族だからと相手を下げたり、きつい言葉を言うこともあるけれど、家族だからこそ、どんな時でも尊敬し合うことが大事なんだと思います。
(敬称略)
コウケンテツ夫妻の「夫婦カンケイ改善ルール」
- 子育てや家事などの物理的な問題は日常会話の中で気軽に
- 精神的なすれ違いの問題は定期的に。落ちついて
- 完全分業制で負担が消える
- 家族だからと甘えず、対等に。 そして尊敬する
撮影/森脇裕介 ヘア・メーク/氏家恵子 スタイリスト/小川真央 取材/竹永久美子 ※情報は2023年2月号掲載時のものです。