大人が訪れるネクスト名所としてオススメしたい北陸・福井県は、まだ知られていない魅力が満載です。特に行ってみたいスポットNo.1の福井県坂井市・あわら市を1泊2日で満喫してきましたのでご紹介します。
【冬の北陸】福井県坂井市・あわら市ウエルネスツアー《2日目》
あわら温泉で朝ヨガからスタート。
宿自慢の和食定食を頂いて、いざ旅館を出発!
三国商工会館前から三国湊町ガイド(きたまえ三国)付きで散策です。(福井県坂井市三国町北本町3-2-12)
「マチノクラ 」(福井県坂井市三国町北本町4丁目6-48)は、2016年にオープンした三国湊の海運と文学がテーマの資料館。※旧岸名家・マチノクラ共通入館券200円。まずはここで三国湊をお勉強。
ボランティアガイドさんよる説明や、ガイダンスムービーを見て知ったこの土地は、北前船で発展したのだということ。北前船とは、動く商店ともいわれ、大坂で仕入れた生活物資を北海道や日本海沿岸で高く売り捌き、北海道で仕込んだ海産物を大坂や瀬戸内海沿岸で売ることで莫大な富を得たそう。
ガイドさんおすすめの三国湊きたまえ通りにある登録有形文化財の「旧岸名家」(福井県坂井市三国町北本町4-6-54)は、三国で代々、材木商を営んだ、新保屋岸名惣助の住居。「かぐら建て」と呼ばれる江戸時代後期の天保の町家です。
2階には三国ゆかりの文化人たちが俳句を楽しんだ様子や資料が展示されていました。
三国の繁栄を象徴する建物として必見なのが、旧森田銀行本店。三国で最も有力な商人のグループだった森田家が、明治になって北陸線の開通の影響から物資輸送が船から鉄道に転換すると危惧し、業種転換を図って設立された銀行の建物がそのまま残されていました。
1920年(大正9年)10月に竣工した建物は、建築家の山田七五郎が設計。外観は西欧の古典主義的なデザインで外壁のタイル張りが特徴です。鉄筋コンクリート造りとしては福井県内に現存する最古のもので、国の登録有形文化財になっています。
中に入ると木と白漆喰の彫刻を基調とした広い吹抜けで、天井装飾や大きなケヤキを使用した1枚板のカウンターなどは見事でした。こちらは入場無料(驚!)「旧森田銀行本店」(福井県坂井市三国町南本町3-3-26)は必見の価値ありです。
はい、ここで身体が欲したのでスイーツタイム(笑)です。
「からだが よろこぶ ごちそう」をコンセプトに、マクロビオティック料理のごはんや体にやさしいスイーツを楽しめるお店「ことこと」(福井県三国町南本町3-3-34)でひと休み。
シフォンケーキと甘酒に癒されました。
雪が深々と降り始める中、ランチは福井でも珍しい薪オーブンのレストラン「LA CLARTÉラ クラルテ」(福井県坂井市丸岡町山口64-31)に到着。ここまでくると食い倒れ感満載ですが、北陸の食べ物は〝美味しい〟の一言に尽きるので、胃袋が主導。心も身体も喜ぶから食べ続けられるのです(笑)。
このまま薪ストーブの近くでお昼寝したい!そんな気持ちを叶えるかのように、次でしっかり寝落ちしてしまったのですが、このウエルネスツアーのクライマックスとなるエステサロン「モアの森」(福井県坂井市丸岡町川上21-17-3)。
エステティシャンの方の神の手が一瞬で私をノックダウン。気持ち良さを感じた瞬間深い眠りにつきました。「毎週来たいです!」と本音がこぼれ、名残り惜しい気持ちで帰ってきました。
今回の福井県坂井市・あわら市の「ウエルネスツーリズム」はここで終了になります。1泊2日とは思えない怒涛のスケジュールに感じましたが、歴史と美味しい食事と癒しのすべてに満たされ、「明日から頑張ろう」っていう気になれた帰路の新幹線。
福井の美味しいものを食べて、デトックスしてリフレッシュして、ウエルネスツアーで心身ともに健康を取り戻した旅になりました。もう1泊したかったですが、ちょうどいい腹八分旅は疲労が溜まらない旅として大人の女性にぴったり。
点在している観光名所を巡るには車が一番効率的ですが、あわら温泉でゆっくり過ごすとか、雄島を目的に訪れるなど、エリアを限定して1年に何回も訪れてジワジワ福井を知っていくのもいいかもしれません。まだ知られざる魅力ある土地の〝通〟になるには幾度か訪れて、ゆっくり過ごすのがいい。そういう意味ではご夫婦旅にも最適かも。個人的には冬もいいけれど、これからの季節、春も夏も秋も行きたい、そんな気持ちにさせてくれる土地も人も魅力あるところでした。
参考
DMOさかい観光局
https://kanko-sakai.com/travel_agent/
あわら市観光協会
https://awara.info/
取材/高橋奈央