こんにちは、Ritaと申します。年始のイベントがひと段落し、2023年もいよいよ春の訪れを感じます。昨年6月からの大人留学、後悔なく過ごさなくてはと思いながらも、何を優先すべきか分からず、宿題に追われ、気が付けば次の日に。今思うとあの時何していたんだろう、こうしておけば……と思うことが沢山。自分自身の今後に繋げるためにも、去年の反省点と今年の目標を綴ってみます。
今までの日本生活では「きっと何とかなる」と常にポジティブ思考の私でしたが、スペインでの生活はまさに真逆のスタートでした。授業は座っているだけ、スペイン語で何を言われているのか全く分からず、皆が話せる英語すらついていけず、「何もできない」という委縮した気持ちばかりが大きくなる日々でした。学校では覚えたての単語で話しかけても英語で返事をされ「英語で話して!」と言われることも……。日に日に孤独感が増え、楽しさを感じるには程遠いスタートでした。
テキストだけに追われていた!
とにかく早くスペイン語を話せるようにならなくちゃ!まずは学校の授業が分かるようになりたいと、テキストの文・単語の意味を追いかける日々でした。宿題も問題文から1つずつ検索しているだけで毎晩深夜に。まだ果物の名前を覚えているような段階で、スペイン語のみのテキストと説明だけでは何も頭に残りませんでした。日本の文法本と見比べても繋がりにくく……この時ネット配信などを活用し多くの日本語解説を見聞きすべきだったと反省。また単語も学校テキストばかりを追っていましたが、「使える単語」を先に抑えるべきでした。今見ても、テキストの内容は日常会話に使う単語とは違い、勉強の為にだいぶ難題に作られています。
一行だけでも話すべきだった!
「現地で友達を作れば話せるようになる!」と良く言われますが、最初から友達は到底作れません。私はスペイン語で声に出すことすら緊張の日々。「こんにちは。出身地はどこ?今どこに住んでいるの?」こんな文章すら最初はメモを作り、棒読みのありさま。少し通じればどんどん楽しくなる人が多いようですが、私はなかなか楽しさが見出せませんでした。どうせ一行しか話せないから黙っていよう……留学生らしからぬ志向でした。この時、たとえ一行でも、先生へ、街の人へ、次々話すことにチャレンジすべきだったと反省。授業中でも発言の多い生徒はやはり話慣れし、間違えていても気持ちを伝えるのがとても上手です。口からスペイン語を出す時間を、少しでも多く作る事は必要だと感じています。
挨拶言葉を卒業したい!
実はやっと最近、授業内容が理解できるように。文法の説明も「なるほど。だから、これとこれが必要なのか」と……。今までは全て聞き取れていませんでした。長期在籍の生徒は、自動的に上のクラスへ上がってしまいますが、私は理解が出来ず何度も下のクラスへ……。同じテキストを改めて聞くと以前より理解度があがっているようで、不明点が解決してきました。正直、今、やっと勉強のスタート地点に立った思いです。基本的な内容がある程度頭に入りだした今年、挨拶言葉から幅を広げ、自分の気持ちをしっかり伝える工夫をすることにします。聞き取る・話すことを更に充実させ、実生活に使える言葉を増やしていきたいです。
もしかしたら私は海外向きではないのかもしれない……。当初、できないことばかりにフォーカスし、本来前向きだったはずなのにマイナス思考が多い昨年でした。ただ、そんな感情になるなんてことも、留学をしなければ決して分からなかったこと。良い勉強になりました。今年は誰と比較することもなく自分に合ったスピードで、自分らしい時間にしようと改めて考えています。昨年の気持ちの経緯があったからこそ、今年また新たなエネルギーが湧いてきました。大きな決断をしてきた大人留学、しっかりと歩んでいきたい思いです。
この記事では月2回の連載を通して、楽しい50代を過ごす為の挑戦を、読者の皆様と共有していきたいと思っております。無鉄砲な新たな人生を、一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです!
撮影・文/Rita
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