〝ファッション〟は日々のモチベーションを上げてくれて、「私ってこんな人」という自己表現するもの。時にコミュニケーションツールにもなり、そして何よりも自分のことが大好きになれる。母から子どもに伝えたいオシャレのこと。長谷川理恵さんが10歳の息子さんと初共演!
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★ 思春期の入口にいる10歳の息子。「くそばばあ」 デビューは幼稚園(笑)
★ 着ていてテンションが上がる、HAPPYになれることが大前提!
★ シャツ、ジャケット……、身だしなみにもきちんと気を留められる子に
美しい姿勢で服を楽しむ大切さを伝えたい
TPOをきちんと区別する、乱れなく着こなすetc...
Rie Hasegawa & Son
大学在学中に雑誌 CanCam でモデルデビュー。その後、数々の雑誌のカバーを飾り、トップモデルに。プライベートでは、ランニング歴23年でホノルルマラソンを初め、数々の大会に出場。また、WabiYogaの日本初のインストラクター第1号の資格を取得、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター、バギーエクササイズインストラクターなど、多くの資格や趣味を持つ。息子さんは現在10歳。いつも歌を口ずさみ、ダンスを愛する陽気な男の子。現在は夫と家族3人+愛犬1匹で鎌倉暮らし。
「シンプルが際立つ、端正な白シャツとドラマチックなロングスカート。そぎ落とされたアイテムで、こんなにも優美な品格が出るのは、さすが世界中の人に愛され続ける、〝ラルフ ローレン〟ならでは。息子がベビーの頃から大好きでずっと着せていたブランドでもあります。今日のジャケットも普段、制服を着ているからか、案外上手に着こなせてますね」。
〈理恵さん〉シャツ¥29,700スカート¥89,100(ともにポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン)ピアス¥20,350(ラバー/グラビテート ショールーム)パンプス(スタイリスト私物)〈息子〉ジャケット¥52,800シャツ¥13,200パンツ¥16,500リボン¥11,000(すべてポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン)ローファー、サングラス(息子さん私物)靴下(スタイリスト私物)
思春期の入口にいる10歳の息子。「くそばばあ」 デビューは幼稚園(笑)
息子は現在、10歳。最近は私と歩く時にあえて距離をとったり、家族でいる時に街でクラスの女の子と遭遇すると、こそこそしたり(笑)。いわゆる思春期、反抗期の入口に立っているのかな。
最初の反抗期(?)は幼稚園の頃。突然「うるせえ、くそばばあ」と言われて。びっくりして「なんでそんなこと言うの?」ってショックでしたが、今思えば覚えたての言葉だったんですかね。くそばばあデビューは幼稚園です(笑)。とはいえ、素直でまっすぐ、裏がないところなど、まだまだ子どもらしく可愛い時期です。
新5年生で受験もちらついてきてはいますが、どんな時も彼の選択を尊重してあげたいと思っています。習い事でも、好きなことは集中力もパフォーマンスも高い。これからの時代は、より「好き」と「個性」が大切になるからこそ、彼がやりたいことを見つけ、その道に向かってまっすぐに進む。そんな人生を歩んでくれることが親として一番の願いです。
着ていてテンションが上がる、HAPPYになれることが大前提!
モデルとして、30年近くファッションの世界にいますが、〝オシャレ〟って選ぶアイテムでなりたい人物像に近づけることが楽しい。息子と共通の趣味のダンスでは、ビッグTやサングラスなど、振り切ってその世界のキャラクターを楽しむ。ジャケットを着る日は「イメージはイギリスのギター上手なミュージシャンの男の子」なんてキャラ設定を。流れているBGMまで想像しちゃうほど、その人になり切るのが楽しい! フォーマルな日もそう。きちんとした服を着ることで所作まで整って優雅な気持ちになれる。服にはそんな魅力があると思うんです。
なので、ファッションで一番大切にしているのはTPO。場にそぐう服を自然と選べるように、今は一緒に相談して決めています。近い将来、自分で服を選び、コーディネートできるように成長した時、お友達とのお出かけや、いつか訪れるであろう彼女とのデートの時(笑)、気軽に相談に乗り、アドバイスしてあげられるような、そんな親子関係が理想です。
シャツ、ジャケット……、身だしなみにもきちんと気を留められる子に
制服がある学校なのですが、シャツやジャケットと、子どもだからどうしても着崩れてしまうことも。でも、きちんと衿を出すとか、シャツの裾をINするとか。髪型もそう。清潔感と身だしなみについては「普段の積み重ねが大事」と思い、逐一、小うるさく言うようにしています(笑)。
子どもでも、そういったちょっとしたことに、気を留められる気持ちを持っていてほしいから。生活面では、日々の生活に感謝を持つことかな。当たり前のことを当たり前と思わず、いつも「ありがとう」と「ごめんなさい」を忘れない。そして相手の立場に立って物ごとを考え、思いやれる。そんなシンプルなことがしっかりとできるように育ってほしいですね。
撮影/鏑木 穣(SIGNO) モデル/長谷川理恵[身長:170㎝] ヘア・メーク/MAKI スタイリスト/竹村はま子 取材/石川 恵 ※情報は2023年4月号掲載時のものです。