老後の資金２千万円と言われるようになり、国は、「預金から投資へ」を進めると同時に、副業や兼業など、多様な働き方を推奨しています。そんな中、「私も副業や起業をしたい」と思う40代も増えているよう。そこで、優木まおみさんインタビュー 第2回は、「好きなことで起業するにはどうしたらいいか」をお話いただきます。
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優木まおみさんに聞く、お金の勉強って何から始めたらいいですか？
バラエティ・情報番組、モデル等、広く活躍する一方、第二子出産を機にピラティスを始め、インストラクターの資格を取得し、オリジナルのエクササイズのレッスン会を行うなど実業家としての顔を持つ。https://karadabiyouka.jp/
優木さんが社長って本当ですか？
ー優木さんはご自分で起業していらっしゃるとお伺いしましたが、具体的にはどんなことをされているんですか？
いま、３社を経営しています。１つめは、芸能をメインとした会社で、２つ目は自分で独自に開発したピラティスメソッドを普及することを目的とした一般社団法人、そして、もうひとつが、物販をメインとする会社です。
ー３つも経営されているってすごいですね。
フリーで仕事をされている個人事業主の方や、夫婦でお仕事をされている方は、会社にするとさまざまなメリットがあるんですよ。
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初心者だけど起業したい！まず何から？
ーでは、初心者の人が、起業したいと思ったらどんな手順で何から始めればいいですか？
会社を作ってみるのがお勧めです。いきなり？と思うかもしれませんが、今は資本金１円、社員１人でも株式会社を作ることができるので、自分以外の社員を雇う必要もないんです。
会社を作ろうと動き出したら、人に相談したり、情報を集めたりするきっかけになりますよね。会社を作る手順はネットで調べればたくさん出ていますが、
- 株式会社、合同会社などどんな形態にするか、事業目的はなににするかなどを決める
- 実印の作成
- 定款の作成
- 公証役場での認証
- 資本金の払い込み
- 書類を用意して法務局で登記申請
といった手順が一般的です。税理士さんや司法書士さんにお願いすればスムーズですが、自分でやってみれば、手数料もかからず、すごく勉強になります。商工会議所や商工会では無料相談もあるので、自分でできることは自分でやってみるのもありだと思います。
起業したいと今思っている方は、売りたいものやサービスのアイデアがあるのだろうと思うので、具体的に相談もしやすいですが、先に会社を作ってあとから中身を入れていくこともできなくないんですよ。
会社を作ると、個人より、格段に社会的信用が上がりますし、節税や、資金調達、保険などの面でも有利になることがいろいろあります。ただ、最初にある程度の費用がかかるなど、デメリットもあるので、それも勉強したほうがいいですね。
ここまで聞いて、「そんなの面倒くさい」と思う方はやらない方がいいです。ただ、私は、本で学ぶのは机上の空論に過ぎなくて、実践する中にこそ学びがあると思うんですよね。
会社設立する際に気を付けることは？
会社のスタッフとオンラインで会議をする優木さん
ーカッコいいです！私も会社を作ってみたくなりましたが、気をつけることはありますか？
はい、今働いている人は、本業をやめないことです。芸能の仕事を長年してきて思うんですが、仕事は自分から辞めます、とか卒業します、とか言わなくても、変化の速いこの時代、勝手になくなってしまうものなんです。だから、今までやってきたことは、今は休眠状態であっても、お話が来たら再開する、というスタンスで働いています。企業にお勤めの方なら、なおさら、本業があれば、多少失敗してもなんとかなる、という心の余裕を持てますよね。
これは、投資のときにもお話したのですが、失敗してもそれを学びとして次に生かせるくらい、リスクを小さくして、始めるのがいいかなと思います。
撮影／河内 彩 ヘアメーク／陶山恵美（ROI） 取材／秋元恵美
