可愛らしいあの“ゆうこりん”も今年で40歳。シングルマザーで3人の男の子を育てながら早稲田大学を受験するという話題は誰もが興味を持たずにはいられませんでした。無謀とも思われた受験で見事、白百合女子大学に合格。なぜ、今? 何のために? 育児や仕事との両立は?受験を経た今の心境をどこよりも早く、STORYだけに語ってくれました。
まさか私が大学受験なんて。でも自分の可能性を 広げられるかなって思ったんです
Yuko Ogura
1983年生まれ。高校時代にグラビアアイドルでデビューし〝ゆうこりん〟の愛称で人気を博す。料理上手としても有名でパンアドバイザーの資格を持つ。10歳・6歳・2歳の男の子のシングルマザー。
◇ 受験を決意するまで
なんで、わざわざ子どもが小さい時に大学受験を? と、そう思われることも重々承知なのですが、私がシングルマザーじゃなければ、この選択はしなかったかもしれません。
親しくしている番組のプロデューサーの方が家にロケに来た時に、教育系の本が並ぶ私の本棚を見て、「大学行ったらいいのに」と。その一言で色々なことが動き始めました。子どもを産んでから、教育にはとても興味があって、教育系の本は結構読んでいたのですが、それと大学受験が結びつくことはなかったですし、自分が大人になってから大学受験するなんて「まさか」という感じで、今まで一度も考えたことはありませんでした。
大学受験に挑む方は学校でしっかり学ばれて土台がある状態ですが、高校時代、私、全然勉強していなかったんです(笑)。基礎も身についていないゼロからのスタートになるので、私にはとんでもないと思っていました。
ただ、高校生で芸能界に入って、きちんと勉強をしてこなかったから、自分には教養がないということがずっとコンプレックスだったんです。子どもに勉強を教えることができないという不甲斐なさも感じて。それに、芸能界という世界は1カ月先がどうなっているかわからないので、もしかしたら、来月は仕事がないかもしれない。シングルだからこそ、そこに危機感もありました。
知識を深めて視野を広げることによって、仕事の幅も自分の可能性も広げられるのでは? と考えた時に大学受験がひとつのチャンスだと思い、番組の企画として受験をするお話を受けることにしました。番組の企画ですので、目標は高く、「早稲田大学教育学部を目指そう」ということになりスタートしました。他の受験校も私ではわからないので先生と相談しながら決めていきました。
児童系の学部を受けたのが白百合女子大学だけだったのですが、一番興味があり、学びたい分野だった学部に合格をいただいたというのは、結果的には一番良い道に導いてもらえたんだと今では思っています。
プルオーバー¥52,800(Waltz/スタニングルアー 新宿店)ジレ¥9,900(アンフィーロ/オンワード樫山)パンツ¥18,700(バーニーズ ニューヨーク/バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)イヤリング¥28,600チャーム¥18,700(ともにアガット)
撮影/鳥巣佑有子 ヘア・メーク/奥戸彩子 スタイリスト/鷺岡 奏 取材/小仲志帆 ※情報は2023年7月号掲載時のものです。