子ども達にも受験すると伝えたけど、最初はよくわかってなかったですね。でも毎日、勉強ばかりしていたので「頑張って」と応援してくれました。

朝4時起きで勉強、子どもを送り出した後、寝かしつけた後も勉強。仕事もセーブして、それでも全然時間が足りない。本来ならすでに知っているべき知識もなくて、先生から「学校で習ったはず」と言われても初耳なことばかり（笑）。時間がかかるのは当たり前ですよね。わかってはいましたが、あまりにも成績が伸びないので何度も心が折れました。模擬試験の判定はほぼE判定。早稲田にいたっては測定不能状態でした。

夏からは日曜日も数時間は勉強に充てていたので、ママ友やママ友のご主人が上の子達を公園に連れて行ってくれることもありました。夕飯は料理好きな子ども達が一緒に作ってくれるのもありがたいのですが、そこに時間を割けないので、私がさっとできる物を作ってしまったり。自分の中ですごく葛藤がありました。「子育ては今しかできない」というのは常に頭にあり、受験勉強を理由に子育てのやるべきことを疎かにしないと決めていたのですが、実際は子どもと向き合う時間は少なくなっていて。「ごめんね。受験が終わったらね」が口癖のようになっていていました。

子ども達も「もっと遊びたい」「ママと一緒にいたい」…そう思っているはずなのに、我慢してくれている。子ども達も頑張ってくれているんですよね。その姿が何よりも私を強くする支えでした。

夜中まで勉強しながら寝落ちする睡眠不足の毎日の中、共通テストの日に熱を出してしまったんです。後日追試を受けたのですが、半分以下の点数で。点数もですが、熱を出した自分も責めて、さすがにメンタルがやられました。共通テストの１週間後から私立の試験が始まったのですが、共通テストを引きずっていた私に先生が「試験が始まると成績が伸びる」と言ってくださって、まさにその状態で「解ける！」という手応えを感じるようになったのは最後の最後でした。

子どもが寝た後の深夜の勉強にはポテチや甘栗、チョコで眠気覚ましや息抜きを。

子どもが寝た後の深夜の勉強にはポテチや甘栗、チョコで眠気覚ましや息抜きを。