数日遅れのアップで恐縮です。
2011.3.11、東日本大震災にあわれ、また1年を経たいまも一筋縄にはいかない復興に苦闘を続けられている、東北のみなさまに心よりお見舞いを申し上げます。
一昨日、震災1周年の日は、ずっと家でテレビでのさまざまな報道に目を離すことができなくなり、見続けました。
1年前の悪夢としか思えない津波の映像、原発問題、式典での天皇陛下、いまだ引き取り手のない子供の遺灰、長淵剛さん、萩本欽ちゃん・・・いろいろなレベルやアングルからの映像や報道がごちゃまぜになって渦を巻き、最後には私の頭は船酔いのような状態になってしまいました。
暖かい部屋で、テレビを見ながら、まともな食事を摂っている自分が申し訳なく思えてもきました。
きっと、テレビの前で私と同じような無力な気持ちになった方も多いことと思います。
被災された方が、よく口にされることば、「ずっと忘れないでください」。
このことばを、それこそ忘れずにいたいと思います。
そのためには、一昨日のように、さまざまなメディアがいろんな視野で、いろんな映像で、ことばで、あの日の、そしてそのときの「いま」の東北を伝え続けなければ。
(たとえ、それが過剰に情感に訴える“エンターテインメント”であったとしても)
ご存じ「STORY」はファッションとライフスタイルの雑誌ですが、
私たちなりの視点で、いま、これから、届けられることもあると思うのです。
立派なことはひとつも言えませんが、そんなことを考えた今年の3月11日の夜でした。
2012.3.13 STORY編集長 為田敬