夕食は、半個室の食事処で伊豆ならではの新鮮な食材を生かした会席がいただけます。
ひとり旅って、どうしても食事の時に人の目が気になりますよね。のんびりと食事を味わいたいのに大きな広間でガヤガヤしているとせっかくの気分が台なしに。でもここは、プライベートな空間が保たれているのでそんな心配はいりません。
「界」は料理が美味しいことでも評判。地元で親しまれているイカメンチを使った先付、アワビ真薯の煮物椀、ハイティーのようにスタンドに飾られた八寸、金目や真鯛など旬の魚のお造りなど会席料理を少しずつ味わえます。さらに、特別会席を予約しておくと、伊勢海老、金目鯛、ムール貝などの魚介をじっくりと炊き込み、旨みを引き出した熱々のブイヤベースの台の物や土鍋で炊き上げたふっくらツヤツヤのご飯もいただけます。おひとり様でも予約okなので事前にオーダーしておきましょう。
お勧めのドリンクは、料理に合わせてお酒をペアリングしてくれるバイ・ザ・グラス・セットです。この日は、すっきりと飲みやすい伊豆高原ビールの甘夏スパークリングから始まり、樽の香りが心地よい中伊豆ワイナリーの伊豆シャルドネ、焼物にぴったりな神沢川酒造場の正雪 辛口純米、魚介とよく合うドメーヌ・ラフラン・ヴェロルのバンドールロゼがペアリングで登場しました。グラスで1杯ずつ味わえるので飲み比べると楽しいです。

お腹がいっぱいになったら、フロントでもらった地図をたよりに伊東駅まで街をぶらりとお散歩。行き当たりばったりの散策は、ひとり旅ならではです。
昭和3年に建てられた伝統的な日本建築様式の東海館は風情ある建物。なんだか昭和にタイムスリップしたような気分になります。
ほかにも、ぐり茶の冷茶が美味しいと人気の「市川製茶」、飲泉を使った湯煙で蒸し焼きにした「伊東温泉ぷりん」、利島の椿の実を搾ってつくった稀少な椿油が手に入る「松田椿店」などを訪れて昭和レトロな伊東の街を満喫しました。
チェックアウトは12時なので、出発の朝も慌ただしくなく過ごせるのが嬉しいポイント。朝風呂に入ってから朝食を取り、その後、ゆっくりとお散歩を楽しめます♪

ああ、気づけば夢の時間は終わり、後ろ髪を引かれる思いで宿をあとにします…。けれども体は軽やかで、1泊とは思えないほどリフレッシュできました！