2017年に当時純烈のメンバーだった小田井涼平さんと結婚したLiLiCoさん。お互い47歳ということで大人結婚が大きな話題に。「仕事でもメンズでも欲しいものは手にいれる」「モテてしょうがなかった」という肉食女子の代表格が語る「大人の恋愛」、そしてリアルな結婚生活とは?
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LiLiCoさん「自立して、自分を客観視できるのが大人の恋愛」
主人が先に帰っていると、駅から一目散に走って帰ります
主人とは会って2回目で結婚を決めました。電撃婚? そうかもしれないけれど私の場合は自分自身のことが十分に分かっていたことと、すでに自分の人生で進むべき道がハッキリしていて、そこである程度やりたいことを実現できていたという余裕があったから、相手によって何かを変えたいという期待も、変わってしまう不安もなかったことが大きかったですね。自分のトリセツを知っていると決断は早いものです。
結婚した今も、主人の方が先に帰っていたら、私は駅から走って帰ります。だって早く会いたいもの(笑)。それぐらい、二人でいられる時間を楽しみにしているし、大事にしたいの。家にいる時は特別なおしゃれをしているわけじゃないけれど、ヨレヨレのものは着ないようにしています。すっぴんだけれど少しは綺麗に見えるように意識もしてる! でも向こうはそんなに思っていないみたい(笑)。
もし他に好きな人ができたら? すぐに主人に聞きますね、「別れていい?」って。
浮気されたら? ともよく聞かれるけど、そうなっても主人に聞くもの。
「そっちと付き合いたい?」って。だって自分のことを好きじゃない人と一緒にいて何が楽しいの?
私は恋愛で頑張ったことないの。嫌いになったらすぐに別れる、そして次がすぐに見つかるのよ(笑)。だって恋愛は頑張るものじゃないでしょう? 私は恋愛で頑張ったことなんてないですよ。
主人のことは大好きだけれど、快適な生活のためには譲ったり譲られたりも必要、それが結婚です
早く会いたくて走って帰りたくなるような主人だけれど、うちの旦那はすっごく頑固で人の言うことをぜんぜん聞かないの(笑)、そこには手こずっています。今、一緒に運動するようになったけど、彼はやり方が間違っているのよ。でも私はプロレスもやっていたこともあったし、トレーニングや体に関しては専門家だし、アスリートなんです。だから私の言うことを聞いたほうがいいよ、無駄になったらもったいないから、と言うんだけど、頑なにやり方を変えようとしません。
彼はトイレをする時も必ずドアを少しだけ開けるの。結婚当初、3年間ほどは毎回ドアを蹴飛ばして閉めていたら、やっと閉めるようになりました。でも1週間しか持たなかった(笑)。
そこで私は学びましたね。この人はそういう人だと理解するしかないということをね。彼のお父さんもそうだから頑固なのは遺伝なんだ、と(笑)。家事も私が100%やっていて彼はゼロです。全部私がやっています。今年の初めにスウェーデンに行って助け合うカップルを見てからほんの少しだけ変わりましたが、それでも亭主関白系なことには変わりありません。
セックスレス問題はコミュニケーション不足から
3年前まではセックスレスなんて悲しい、ありえない、なんて思っていました。
でもNHKの「あさイチ」で特集した「セックスレスとの付き合い方」に出させていただいて考え方が変わりました。夫婦関係において大事なのは性生活だけじゃないのかな、愛し合っている二人の間にはだんだん性生活って関係なくなるんじゃないかな、と考えはじめましたね。
もちろん主人との生活の中で抱きたいと思うこともあるけれど、結局仕事で疲れてへとへとになっちゃう生活だから、それが重要だと思わなくなったかもしれません。ただいまのハグや大事な話をするとか、それで満足できちゃう。
セックスレスって結局はコミュニケーション不足から来るんだと思います。
夫婦なんだから話せばいいし、毎日愛してるって言えばいいのに、言わないから行為で確かめざるを得なくなるのが残念だし、もったいないなと。行為が愛情の確かめ合いになっているのが日本の夫婦の悲しいところ。
愛してるよって言葉やスキンシップがあればセックスレスの悩みは減るんじゃないかなと思いますね。
幸せは自分自身が決めること。そして恋愛する勇気ってすごく素敵!
結婚して幸せそうだとよく言われるけど、とんでもない! 昔から私は幸せなのよ。ハッピーは自分の心の中にあるの。ある日、誰かからもたらされるものじゃないし、ある状況で変わるものではない。確固として自分自身の中にあるのよ。それを日本女性は忘れているんじゃないかしら。
私の人生、全然バラ色ではないです。でも最高のものを生み出さなきゃならない、その努力はしなくちゃね。私はやりたいことをするし、失敗してもそれは失敗じゃないんです。
それに失敗を理解できないと成功は得られないと知っているから失敗は大歓迎。
10年間車上生活している時も幸せでした。苦労したように言われるけれど夢があったから本当に幸せでしたね。
今って恋愛も結婚も選択肢が増えたし自由になったと思います。不幸な結婚を続けるなら離婚して自分の人生を選び直してもいいしね。
誰かに恋をするのは大事なことだけど、恋愛には興味が持てないということも理解できます。アニメや猫に愛情を注いでもいい、仕事に打ち込むのもいい、いろんな生き方があると思うんです。恋愛や結婚はリスクがあるからしない、という人がいるのもわかります。
その中で、恋愛することを選んで、傷つくかもしれないし、悲しい思いをするかもしれない、それでも恋をしたい、愛を感じたいと行動に移すってとても素敵だし勇気があると思うの。
大人になって守るものや恐れは増えるかもしれないけれど、自分を知って自分を信じて自分軸で恋愛に飛び込んでみてほしいし、家庭がある人はお互い信じ合える関係性を築く努力をしてパートナーを大切に愛して欲しいですね。
取材/柏崎恵理