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Lifestyle憧れリーダー連載

まだネイル文化が定着していなかった日本で、広げるためにしたこととは uka代表・渡邉季穂さん

女性としてこれからのキャリアについて悩むSTORY世代。’22年に女性活躍推進法が改定されてからはますます女性の活躍が期待され始め、徐々に女性管理職比率も高くなってきています。個人として評価され活躍される女性リーダーの方々には、キャリアの狭間で自身の生き方を見つめ、可能性を信じてチャレンジする姿がありました。今回ご登場いただくのは、トータルビューティーカンパニーとして、サロン運営や自社開発商品の販売を手掛ける株式会社uka 代表の渡邉季穂さんです。(全3回の2回目)

記事前編はこちら

渡邉季穂さん(57歳)
株式会社ウカ/uka代表

STORY編集部(以下同)――「トータルビューティサロン」に向けて東京・青山に店舗を構えましたが、当時は今ほどネイルへのこだわりがない時代です。軌道に乗せるまでの過程を教えてください。

そうですね。現実は甘くはありませんでした。今ほど、ネイルをする文化が定着しておらず、お客様が来ない日々に、焦りを感じましたね。1年間は、細々と続けていた状態でした。当然、赤字です。
そこで、思い切って1周年記念キャンペーンを打ち出し、施術料金を5,000円から1,000円にしてみました。すると予約が埋まりだしたのです。ネイル文化がない中で、5,000円はトライしてみるには高い金額だったようです。

キャンペーンでトライされたお客様は、ネイルケアの良さを知ってくださり、徐々にお客様が定着していきました。私たちの施すネイルは、フレンチのようなシンプルなものが多く、ラインストーンはワンポイントでつける程度。このシンプルさが、働く女性たちにもできると評判になり、口コミでお客様が増えていきました。

さらにこの時期から、雑誌や広告の仕事にも積極的に取り組むようになりました。するとモデルさんやスタッフの方々が“行ってみたい”と言ってくださり、通い始めてくれたのです。モデルが通うネイルサロンという話題が広がり、さらにお客様が増えていきました。

  • 雑誌や広告のクリエイティブな仕事。ネイル特集だけでなく、メーク企画や、靴やバッグなどの小物の企画で、引き立て役としてネイルを施しました。「施術中に、モデルさんや編集者の方々とコミュニケーションをとることが楽しかったですね」。
  • 雑誌や広告のクリエイティブな仕事。ネイル特集だけでなく、メーク企画や、靴やバッグなどの小物の企画で、引き立て役としてネイルを施しました。「施術中に、モデルさんや編集者の方々とコミュニケーションをとることが楽しかったですね」。

加えて拍車がかかったのは、シュウウエムラさんとの出会いです。’07年に六本木ミッドタウンにオープンした「シュウサンクチュアリ」内の唯一のネイルサロンに参画することができたことです。

シュウウエムラさんと。六本木ミッドタウン内の「シュウサンクチュアリ」にお誘いをいただいたときは、本当に驚きました。これまでやってきたことが形となる瞬間でした。

――キャンペーンを打ち出したことや、ネイルへのこだわり、そして人との出会いが、ネイル事業を軌道に乗せていったということですね。その後も順調だったのでしょうか。

2009年に落とし穴がやってきました。これまで「Excel」という店名でやってきたのですが、商標の関係で使えなくなってしまったのです。そこで話題性を打ち出すために、ブランド名称を「uka」に変更すると共に、ネイルオイルの商品開発を行い、大々的にプレスリリースを行いました。

――ブランド名称を「uka」に変更をされた理由をお聞かせください。

ukaとは”羽化”であり、さなぎから蝶になる過程のこと。エクセルのビューティから、キレイに羽ばたくという意味を込めました。ukaのロゴは、旧ブランドExcelの“E”と蝶Butterflyの“B”を組み合わせ、蝶をイメージしました。

――ネイルオイルの開発秘話を教えていただけますか。

お客様には施術後に”ネイルオイルを定期的に塗ってくださいね”と伝えていました。でも塗ってくださらないんです。その理由は、「いつ塗ればいいのかわからない」、「オイルはベタベタするから嫌」、「小瓶だと、こぼれそうで持ち運べない」等でした。

この理由を一つ一つ潰していった先に出来上がったのが、当社のネイルオイルでした。「塗る時間がわかるように、商品名に時間を入れる」、「ベタベタしないように、アルガンオイルにする」、「こぼれない容器としてロールオンタイプを採用する」さらに「オーガニックにこだわる」「オイルにアロマをプラスして良い香りにする」こだわりの逸品が完成しました。
このお客様の不満や不安を解消するという商品開発のスタイルは、今でも受け継がれているんですよ。

uka初のオリジナル商品。お客様の声から生み出されました。「お客様の声から商品を発想する手法は、今も引き継がれています」。

――最近では、サロンで働く人材の教育にも力を入れているようですね。

働いてくれる人たちは、企業の宝です。ですから頑張った人を経営陣がきちんと評価する必要があると考え、”ukademy”という表彰制度を行っています。
一年間頑張った人を会社が全社員の前で認めることは、働き甲斐につながると思うのです。そして私たちが相手にしているのは本物志向の方々ばかりです。パーティ会場で、個々人が身ぎれいに着飾り、美味しい食事をとることも、お客様目線に立つ要素だと思っています。
こういった取組みが、従業員一人ひとりがお客様に対して質の高い仕事を提供できるモチベーションに繋がると信じています。

  • ”ukademy”の表彰式。頑張った社員を経営陣が表彰します。質の高いサービスを提供するために、 本物を知る事と、 従業員の高いモチベーションは重要だと考え行っています。
  • ”ukademy”の表彰式。頑張った社員を経営陣が表彰します。質の高いサービスを提供するために、 本物を知る事と、 従業員の高いモチベーションは重要だと考え行っています。

――今後の展望をお聞かせいただけますか。

現在ヒット商品も増え、ukaブランドが世の中に浸透してきました。その地位を確固たるものとしていくと共に、今後は世界に向けて挑戦していきたいと考えています。そのためにも、今後も商品開発をし続けていきます。
その上でサロン運営は、とても重要な位置づけです。なぜなら、お客様の声をお聞きすることができるからです。ネイルオイルの開発がそうであったように、商品開発の原点は、お客様の不満や不安の声や要望を反映すること。そこに私たちのこだわりがプラスされるから、私たちの開発する商品がお客様に受け入れられているのだと思います。

ukaにとってサロンは、お客様の生の声を聞く場です。お客様の要望や不満・不便などの声が、商品開発につながっています。

撮影/BOCO 取材/髙谷麻夕

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