すっかり定着したメニュー、黒酢酢豚。
東西を代表する「ひと皿」は塊ゴロリからスライス、
野菜混じりと色々な美味しさです。
『御田町 桃の木』の酢豚は、外側はカリッ、中はトロトロの三枚肉に、まろやかで奥深いコクのある鎮江黒酢のソースが絡む逸品。
『老四川 飄香』では、重慶的「江津肉片」のほか、鎮江黒酢を使った上海的「香醋肉片」の2種類の酢豚を楽しめます。
名古屋『中国料理 吉珍樓』は進化し続ける上海にインスパイアされた料理がテーマ。また、麻婆豆腐や担担麺など定番メニューは 食材を一から見直し、まったく新しいひと皿に仕上げています。
関西、新世代ハイエンド中国料理の旗手、『豪火』の黒酢酢豚は、五感を覚醒させる香りと、上品な酸味と甘みが綾をなす、ドラマのような余韻に胸が高鳴ります。
〈東京分〉撮影/田村浩章 取材・文/伊藤由起〈大阪分〉撮影/福森クニヒロ 取材・文/寺下光彦〈名古屋分〉撮影・取材・文/永谷正樹 MAP/地図屋もりそん デザイン/鈴木 徹(豊田セツデザイン事務所)
Tokyo
御田町 桃の木
こっくり濃厚な
鎮江黒酢のソースを、
柔らかな豚バラ肉に
たっぷり絡めて
常連客の多くがオーダーする酢豚は、まろやかな鎮江黒酢を使った甘酢ソースが決め手。豚三枚肉は、特製醬油だれで煮込んで余分な脂を落とし、ゴロンと大きめにカット。片栗粉を薄くまぶしてカラリと揚げてから、ソースを絡めます。ナイフを入れると立ち上る、 甘く華やかな香りにウットリ。2粒¥2,400
御田町 桃の木
東京都港区三田2-17-29 オーロラ三田105
☎03-5443-1309
(営)11:30~14:00(月曜ランチ休)、17:30~21:30(ともにL.O.)
(休)水・第2火
東京都港区三田2-17-29 オーロラ三田105
Tokyo
老四川 飄香
四川の唐辛子ピクルスと
山西老陳酢の
爽やかな酸っぱ辛さが
クセになる!
三千年の歴史があるといわれる山西老陳酢。そのスッキリ爽やかな酸味と唐辛子ピクルスの発酵香が絶妙にマッチした酢豚は、四川名菜のひとつにも数えられる伝統的なメニューです。薄く削ぎ切りにした豚肉は高温の油で三度揚げしてあり、サクッと柔らか。小さく刻んだセロリやキクラゲの食感も楽しく、食欲をそそります。¥1,890
老四川 飄香
東京都港区麻布十番1-3-8 FプラザB1
☎03-6426-5664
(営)11:30~14:00、18:00~21:30(ともにL.O.)
(休)月
東京都港区麻布十番1-3-8 FプラザB1
Nagoya
中国料理 吉珍樓
柔らかい酸味と
肉の旨みが一つになる
幸福なひと皿
まろやかで柔らかい酸味が特徴の岐阜県八百津町産の臨醐山黒酢を使った「臨醐山黒酢の酢豚」¥1,400。メイン食材の東北産やまと豚のしっかりとした肉の旨みを引き出し、すべての食材を上品にまとめています。ライスやスープ、サラダ、デザートなどが付く限 定15食のランチ¥1,500も好評。
中国料理 吉珍樓
名古屋市西区牛島町6-1 名古屋ルーセントタワー2F
☎052-541-8484
(営)11:00~14:30(L.O.)、17:00~22:00(L.O.)※日・祝は~21:00(L.O.)
(休)無休
名古屋市西区牛島町6-1 名古屋ルーセントタワー2F
Osaka
豪火
心はなやぐ、
ゴージャスな香りに
陶然
運ばれた瞬間、華やかに立ち上がる高貴な香り。最高級ボルドーワインを煮つめたような香り高さに、気分は非日常へ直行します。秘密は中国四大名酢の筆頭、江蘇省・鎮江産の熟成香酢に、十数種類の素材を合わせる丹念至極なレシピゆえ。ごろりと塊で揚げたジューシーな豚肉と響き合う味わい深さは、長く記憶に焼きつきます。¥2,650。コースは¥7,350~。
豪火
大阪市北区天満橋3-4-25
☎06-6358-3585
(営)18:00~22:30(L.O.)
(休)水、月1回不定
大阪市北区天満橋3-4-25