「最近、感情をつき動かされたことがないかも・・・」そんな風に思うことありませんか? 平穏なことはいいことだけれど、時々欲しくなる刺激。それを、韓国ドラマが叶えてくれます。今回は、渋いオーラ炸裂のイケオジが活躍するドラマ4選をご紹介。演技力で魅了するイケオジの層が厚いのも韓国ドラマの魅力の1つ。余裕と貫禄、そして優しさや時には可愛ささえある、演技派イケオジ達の演技の競演に、酔いしれてみては!
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感情を突き動かされる!韓国「ドロドロ愛憎劇ドラマ」4選
1『ムービング』
STORY
母イ・ミヒョン(ハン・ヒョジュ)と暮らす癒し系の男子高生のキム・ボンソク(イ・ジョンハ)、優等生でイケメンのイ・ガンフン(キム・ドフン)。彼らが通う高校に、父チャン・ジュウォン(リュ・スンリョン)と移住を繰り返す女子高生チャン・ヒス(コ・ユンジョン)が転校してくる。一見普通に見える彼らだが、実は特殊能力を隠しながら生きていた。彼らの両親たちもまた特殊能力をもっていることで悲しい過去がありそれを隠しながら、特殊能力をもつ我が子達を搾取しようとする大きな力から守ってきたが、ある日、街で連続殺人事件が起こり・・・再び大きな力に立ち向かうことになる。時代、世代を超えた、笑いあり涙あり、ドキドキありの本格派アクションドラマ。
ここが見どころ!
韓ドラマニアの間で「『ムービング』を見なくては、今年の韓国ドラマを語れない。」と言われるほど話題沸騰中の超能力アクションドラマ。映画での活動のメインが名優のリュ・スンリョン、身長190cm、9等身のスタイルと甘いマスク、今作で本格的なドラマ復帰を果たしたチョ・インソン、コメディからシリアスまでどんな役柄も憑依して演じるキム・ソンギュン、バラエティからドラマ、映画と幅ひろく活躍するチャ・テヒョンの競演、とイケオジ達の超豪華なキャスティングも話題に。総製作費70億とも言われる特殊能力をもった出演者たちが繰り広げるアクションは圧巻の迫力! 空を飛んだり、怪力だったり、怪我が回復したり・・・小さい頃夢見たような超人的な能力を発揮するシーンは、もはやドラマの域を超えた超大作映画のようなクオリティで、見どころの1つです。ただそれだけではないのがこのドラマの魅力。親たちの過去、子供達のいちいちエモいロマンスなど韓国ドラマの18番ともいうべき人情ドラマが、世代、時代を超えてしっかり描かれ、ドキドキ、涙、甘酸っぱさ、笑いがノンストップで続く、全部盛りの贅沢な作品。アクションドラマでありながらヒューマンドラマでもあるので、アクションものが苦手な人にもおすすめ!
2.『カジノ』シーズン1、シーズン2
STORY
貧しい幼少期を送りながらも生まれ持った知能とビジネスへの才覚で英語塾の塾長となり平凡な日々を送っていたチャ・ムシク(チェ・ミンシク)。ある日、後輩から賭博ビジネスをもちかけられ、カジノの世界へ。韓国カジノ界のトップに昇りつめるも、とある事件がきっかけでフィリピンへ渡り、生存を賭けた運命に挑んでいく・・・ カジノ王と呼ばれた男の波乱万丈な人生を描くクライム超大作。
ここが見どころ!
韓国映画界の3大スターの1人(他は、ソン・ガンホ、ソル・ギョング)といわれカンヌ国際映画再の審査員特別グランプリ受賞作『オールド・ボーイ』で主役を演じたチェ・ミンシクの26年ぶりとなるドラマ復帰作! さらには『私の解放日誌』でその溢れ出る色気で女性達を沼らせたソン・ソック、『恋のスケッチ~応答せよ1988~』で大ブレークしたイ・ドンフィ、『イカゲーム』でその極悪な存在感を示したホ・ソンテ、その他脇を固める俳優達も、韓国中の強面顔俳優が集合したかのような見事な層の厚さ迫力があり、渋い色気を放つスターたちが勢ぞろいした今作。東南アジアでカジノ王に上り詰めた男の実話がベースで、韓国ディズニープラスの視聴時間記録を塗りかえるほどの話題に。カジノで成功していくまでの破天荒な人生ドラマを、派手なアクションと俳優達の緻密な演技で視聴者をぐいぐいと引き込みながらジェットコースターのように駆け抜けていき、シーズン1(8話)、シーズン2(8話)はあっという間です。物語に深みを出しているのがムシクのキャラクター。狙った獲物は逃さず、裏切った者はとことん追い詰める残虐性がありながら、時には少年のように目をキラキラさせ笑い、面倒見がよく仲間想いの親分肌、頭の回転が速く、度胸と余裕があり・・・白髪交じりの貫禄体型のイケオジの人間らしさはクセになる魅力が。そして、相変わらず警官役でも色気が溢れ出てしまうソン・ソックと、強面顔がすぎるホ・ソンテ、クズながらも、捉えどころのない不思議な存在感でどこか憎めないムシクの右腕を演じるイ・ドンフィ。なんとラスト2話だけに出演の大物俳優もいて、ハラハラするクライムストーリーの中に、イケオジ俳優達の演技のぶつかり合い、登場人物達の人間臭さに魅了される名作です。
3.『怪物』
STORY
マニャンの派出所に勤務するイ・ドンシク(シン・ハギュン)は、20年前双子の妹を失った連続殺人事件で容疑者となり、辛い過去を背負っていた。若手エリート警察官のハン・ジュウォン(ヨ・ジング)が、ドンシクと同じマニャン派出所に異動となりパートナーを組むことになった矢先、20年前の事件を彷彿とさせる猟奇殺人事件が発生する。町ぐるみの隠ぺいを勘ぐるジュウォン、ある秘密を抱えるドンシク。「果たして怪物は誰なのか」お互い疑いの目を向けながら共に捜査を開始していくが・・・
ここが見どころ!
韓国では、2021年の2月から放送され、格式高い第57回百想芸術大賞ではテレビ部門における最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞を受賞、当時サスペンスドラマの放送が多かった韓国でも「このドラマを超えるサスペンスドラマはもう制作できないのでは?」と言われるほど話題となった心理サスペンスドラマです。関わってくる登場人物、すべての人が秘密をもち怪しい中、片田舎で起こった猟奇的な連続殺人事件の謎を追いながら展開していきますが、賞を総なめにするだけあって、視聴者の感情を揺さぶるその完成度の高い予想を覆す脚本は毎話しびれるほど。そしてやはり、語らずにはいられないイケオジ達の演技バトル。主演のやさぐれた中年警官を演じるシン・ハギュンは狂気に満ちたり、苦悩したり、悲しんだり、もはや表情だけでなく血管を操る演技に、目が離せません。対する神経質でエリート臭のするお坊ちゃまを演じるヨ・ジング(オジの年齢ではありませんが)の繊細な演技もお見事。この2人の掛け合い、関係の変化の演じ分けは秀逸です。他にも迫力と優しさを持ち合わせる韓国ドラマ界の重鎮チョン・ホジン、存在が不気味な演技派俳優イ・ギュヒ、クズな悪役を演じたら右にでる者なしのホ・ソンテ、など粒ぞろいの名優達が脇をかためます。サスペンスなので田舎町怖すぎる!!! と思いながら、シンプルに犯人捜しをする面白さもありますが、見終わった後「怪物には誰でもなりうるもので、真の怪物とは一体何なのか? 誰なのか?」そう私たちの感情を揺さぶる、誰かに考察を話したくなる・・・気楽には見ていられない極上の作品です。
4.『ナルコの神』
STORY
昼は整備士、夜はカラオケバーを営み昼夜問わず働き詰めのカン・イング(ハ・ジョンウ)は生活を変えることを決心し、旧友と一緒にスリナムという南米の小さな国からエイを仕入れ、韓国で売りさばく事業を始める。スリナムに着き事業を始めるが、チャイニーズマフィア、チェン・ジェン(チャン・チェン)に脅され、地元の牧師で資産家であるチョン・ヨハン(ファン・ジョンミン)に救われる。イングはヨハンに心を許した矢先、コカインを巡る騒動に巻き込まれ、訪ねてきた韓国の国家情報院チェ・チャンホン(パク・ヘス)からヨハンの裏の顔を知らされる・・・
ここが見どころ!
韓国のノワール映画に欠かせないファン・ジョンミン、ハ・ジョンウがタグを組みドラマ出演! と話題になったノワール・アクションドラマ。配信された2022年の9月のNetflix全世界の視聴時間を基にしたランキングで1位(テレビ、非英語部門)を獲得したヒット作です。予想もしない方向に展開をしていく手に汗握る展開ですが、このドラマなんと実話ベース。実在した人物をモデルにしているそう。劇中のチョン・ヨハンは1990年から2000年代初頭スリナムで麻薬組織を率いインターポールに指名手配されたチョ・ボヘンがモデル。そんなチョン・ヨハンを演じるのは韓国映画界を牽引し泣く子も黙る実力派俳優ファン・ジョンミン。彼の真骨頂のような、果てなき野心のためなら殺人も犯罪もいとわないサイコパスのような役を震えるほどの気味の悪さと威圧感で熱演。エイを売りたいだけだったのに、壮大な逮捕劇に巻き込まれるカン・イング役は、名優ハ・ジョンウ。主演した映画が続けて観客動員数1000万人以上を記録し、「トリプル1000万人俳優」と言われる韓国が誇るヒットメーカー。やや図々しく度胸の据わった一般人をユーモラスたっぷりに演じ、この作品の中でささやかな息抜きポイントにもなっています。実はハ・ジョンウが、17年間思い続けてきたファン・ジョンミンとの共演、演技の応酬は見ごたえたっぷりで、ドラマに出演すること自体が珍しいスターなので貴重な何かを見ているような感覚に。その他中国映画界の大スター、チャン・チェン、『イカゲーム』のパク・ヘス、作品ごとにテイストの違う役を見事に演技分ける憑依俳優、チョ・ウジン、『賢い医師生活』のユ・ヨンソクなど主演の2大俳優にひけをとらない名優達が大暴れ! 全6話、迫力あるアクション、銃撃シーンなど緊張感が続くストーリー展開ですが、一気見必至です!