「あれ？もしかして、うちの子胸が膨らんできている？」親世代が子どもだったときよりも子どもの成長が早いと言われている今は、ブラデビューも小学校中学年から。でも急に胸を意識させられたり、締め付けられたりすると、ブラジャーに対して拒否感を覚えてしまう子もいるそう。成長段階に合わせ、子どもの気持ちに寄り添った下着選びをすることで、ジュニアブラ・デビューをスムーズにできるはず。専門家の先生に伺いました。

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胸はあまり膨らんでいないものの、乳頭周りがぽこっと出て固くなります。チクチク痛んだりかゆみが出る子も。背筋を伸ばすと乳頭が目立つようになるので、見た目や感覚を気にして、猫背気味になる子どももいるようです。この時期は、お洋服感覚や、優しいタッチの下着がお勧めです。

初潮がちょうど始まる頃には、胸が平たく広がります。胸にしこりのようなものを感じ、運動などで動くと痛むようになります。胸の下の部分と揺れる部分を支える下着で、まだホック留めではない後ろもゴムであるようなブラトップやスポーツブラをお勧めします。

初潮から1年以上が過ぎるとバストが膨らみ丸くなり立体的になります。固くて揺れも気になる時期なので、きちんと支えてくれるジュニアブラを。まだ成長段階なので、樹脂など柔らかめのワイヤーやノンワイヤーのものでも良いのですが、大人用よりも胸の下のカーブが浅いものの方が子どもの胸には合います。サイズを計測してからだに合ったジュニアブラを選ぶのが良いでしょう。

母親の意識としては、娘の胸の膨らみが気になり、“さぁブラジャー買うぞ！”となりますが、子どもにとっては、いきなり大人や女性性を突きつけられるショックを受けることにもなりかねない、とても繊細なお年頃。子どもが自分のからだの成長や、性をすんなり受け入れられるようになるためにはどんなことが必要なのでしょう？

撮影／清藤直樹　イラスト／山中玲奈　取材／竹永久美子