本誌STORY1月号P.188~「『ベスト家電』大賞 2024冬」では、今回も読者組織〈STORY lab.〉のアンケート回答を参考に誌面を作らせていただきました。
「家電を選ぶときのポイントはなんですか?」という問いに対しては
「スタイリッシュさ」
「インテリアに馴染むかどうか」
「機能とデザインのバランス」
など、見た目やデザイン重視の方々が多数。家電もやっぱりオシャレでなくては魅力がない――そんな時代なのかもしれません。
ただ、いろいろ見てきて思うのは、今やオシャレ家電を選ぶ際には、デザイン性だけでなく機能性も要チェックということ。デザイン性に優れているからといって、機能性が損なわれてしまっては不便に感じてしまいます。
大手メーカーだからといって機能が十分とは限らず、その一方で、新興メーカーでもかゆいところに手が届く優秀な家電があります。
ぜひ、いろいろと比較をしながら、どちらも兼ね備えているデザイン家電を見つけたいものですね。
また、
「いろいろと物を置くのが好きではない」
という人たちにとっては、一台二役or三役という家電のインパクトが強かったようです。
特に今回掲載した商品の中では、 サイドテーブルにもスマホ充電器にもなる空気清浄機 『LG PuriCare™ AeroFurniture』が高評価。大賞や準大賞こそ逃しましたが、撮影現場ではスタッフ全員が「ほしい!」と盛り上がっていました。
アンケートで「この冬に購入したい家電」のNo. 1だった加湿器では、やはり大賞を受賞した『cado STEM 350』はお勧めです。
従来の加湿器のような“味気ない白物家電感” がなく、揺らぎ照明機能付きでスタイリッシュだし、機能も向上していると好評でした。
海外メーカーの空気清浄機は、サイズがちょっと大きめなので、日本の住宅には存在感が強すぎるかもしれませんが、デザインの新しさと、“見てすぐにそれとわかるブランド感”が好きな方にはお勧めです。
そして今回は、マスクオフ生活が定着したせいか、ビューティ家電に関する意見や要望もたくさんありました。
美容系の家電は日々目まぐるしく進化し、トレンドのサイクルも早いもの。あれこれと買ってしまったものの、使いきれなかった…ということも「あるある」なので、「自分のライフスタイルに合っていて、無理なく継続でできるもの」を吟味するのがいいと思います。
家事も分刻みで忙しいSTORY世代にとっては、ハンズフリーで“ながら美容”ができるアイテムがポイント高め。自宅でサロンレベルのケアができるほどクオリティの高いものも続々と出てきています。
中でも注目したのは『LED美顔器』。美容皮膚科でも流行りのLED治療が自宅でもできる商品は〈ちょっと高額でもサロンに通うことを考えたら、むしろコスパいいのかも?〉と私自身、購入を検討したくなりました。美容は継続が大事。忙しくてなかなかケアできない…という人にはありがたい傾向です。
共働きの増加や節約・健康志向に加え、コロナ禍による「おうち時間増加」の影響もあり、ここ数年で大物家電を買い替えた方は非常に多く、家電の買い替えついでに、おうちの模様替えをした方も多かったようです。しかし、これから最近の傾向としては、大物家電よりも身の回りで使う小型家電の買い替えや買い足しが増えていきそうですが、引き続き、消費者の好みもメーカーも「インテリアの邪魔にならないもの、収納がいいもの」にベクトルが向いている気がします。
さらに今後は、AI技術の参入やデザイン・価格競争の影響で、どのようなものがブームになっていくのか、とても楽しみです。
〈STORY lab.〉のアンケートに回答してくださった皆さま、ご協力いただきまして、誠にありがとうございました!
本誌STORY1月号P.188~「『ベスト家電』大賞 2024冬」のほうも、ぜひご覧ください。
撮影/吉澤健太 取材/笹 利恵子