絡みつく濃厚ソースの香りと塩けが堪らなく食欲をそそるカルボナーラ。
続々登場する新しいスタイルに注目です。
ローマの三ツ星「ラ・ペルゴラ」をはじめ、世界各地にレストランを展開する、スターシェフ、ハインツ・ベック氏。その名を冠した初めてのレストラン「ハインツ ベック」は、美食家の熱い注目を浴びています。
幡ヶ谷から神楽坂に場所を移し、今年でオープン10周年を迎えた「ディリット」。全10席のコージーな空間で、季節のコースを楽しめます。
「ヴィネリア カッシーニ」では、イタリア各地の伝統料理を極力アレンジせず、シェフが現地で食べて感動した味をそのまま再現しているのが特徴。
「ラ・ギャロワーズ」の冬のスペシャリテは、フグをポワレとスープの2種でタヤリンに絡めた大胆パスタ。異次元のエネルギッシュな旨みにエキサイト必至です。
〈東京分〉撮影/田村浩章 取材・文/伊藤由起 〈名古屋分〉撮影・取材・文/永谷正樹
〈大阪分〉撮影/福森クニヒロ 取材・文/寺下光彦
MAP/地図屋もりそん デザイン/豊田セツデザイン事務所
Tokyo
ハインツ ベック
極薄のパスタ生地に
包まれた、クリーム状の
カルボナーラソース
ハリウッド・セレブや、各国要人にもファンが多い、ハインツ・ベック氏の料理。シグネチャー・ディッシュのひとつが、 こちらのファゴッテッリです。繊細な生地をフォークでそっとすくい、口に入れると、たちまちクリーミーなソースがあふれ、口の中でカルボナーラが完成します(¥19,000のコースより)
ハインツ ベック
東京都千代田区丸の内1-1-3
日本生命丸の内ガーデンタワーM2F
☎03-3284-0030
(営)11:30~13:30、17:30~21:00(ともにL.O.)
(休)日曜、12/30のディナー~1/5
東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワーM2F
Tokyo
ディリット
卵黄と白トリュフは
文句なしの好相性。
官能的香りにウットリ
坂内正宏シェフが、オープン以来作り続けている、白トリュフオイルを効かせたカルボナーラ。火が通っているのに口当たりはなめらかで、余韻が独特です。運良く白トリュフの入荷があれば、食べる直前に削ってくれます。予約時にご確認を(コースの1品。ランチ¥4,000~、ディナー¥9,000~)。
ディリット
東京都新宿区神楽坂5-30-4-4F
☎03-6280-7781
(営)12:00~13:30、18:00~21:00(ランチは月曜休。前日までに要予約)
(休)日曜、不定休あり 12/31~1/4
東京都新宿区神楽坂5-30-4-4F
Nagoya
ヴィネリア カッシーニ
卵黄とチーズのみで
乳化させた
シェフ渾身のひと皿
「自家製グアンチャーレと名古屋コーチンの卵を使ったカルボナーラ」¥1,500。味付けは濃厚な味わいの名古屋コーチンの卵と、コクのある羊のチーズ、ペコリーノロマーノのみ。もっちりとした食感の2.1㎜の極太パスタにしっかりと絡んでいます。三重県産松阪豚のほほ肉を使ったグアンチャーレの噛むごとに溢れ出す肉汁も◎。
ヴィネリア カッシーニ
名古屋市中区伊勢山1-9-13
伊勢山ハイツ1F
☎052-228-0804
(営)11:30~14:00、18:00~23:00(L.O.)
(休)日曜
名古屋市中区伊勢山1-9-13 伊勢山ハイツ1F
Osaka
ラ・ギャロワーズ
弾けるフグの旨みと
卵のコクに
アドレナリン爆発
カルボナーラのベーコンを三河産トラフグに置き換え、さらに唐墨の旨みをプラスした最高のラグジュアリー・アヴァンギャルド・パスタです。ソースにもフグのスープを活用し、パワフルな旨みを徹底してぶ厚く重ねます。そうして生まれる妖艶かつ濃密な美味は、必ず深く美しく、記憶に焼きつきます。¥1,800。全17席。要予約。
ラ・ギャロワーズ
大阪市西区新町1-23-2
☎06-6532-5603
(営)18:00~23:00(L.O.)、土日祝は11:30~13:30も営業
(休)月曜
大阪市西区新町1-23-2