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自らも名門中学受験を経験した心理学者が語る、”中受”への親子の向き合い方

中学受験は通過点の一つに過ぎず、受験後の人生の方が長いことに目を向けてほしい。ドンマイ体験を乗り越えた、頼もしい先輩方にお話を聞きました。今回は、心理学者 東畑開人先生です。

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目次 ★ 中受の経験は心の栄養。 ただ、親子共に「健康」であるべき
★ 東畑先生の『ドンマイ経歴』
★ 中学受験をプラスの体験にするために


中受の経験は心の栄養。 ただ、親子共に「健康」であるべき

○教えてくれたのは…心理学者 東畑開人先生

臨床心理学・精神分析・医療人類学。白金高輪カウンセリングルーム主宰。著書『聞く技術 聞いてもらう技術』(ちくま新書)他多数執筆。

東畑先生の『ドンマイ経歴』

1995年 麻布中学に落ち、第二志望へ進学
1999年 演劇部で自分の才能に目覚める
2000年 心理学の道に
2001年 京都大学に入学

中学受験は過酷ですが、その時期の子どもが何かに一生懸命になることは心の栄養にもなります。たとえうまくいかなくても現実を受け入れ、悲しむことも経験。ただ気をつけないといけないことがあります。親自身が過去の戦いに負けた傷つきや、或いは勝ち続けてきたがために負けることを恐れる気持ちを子どもに投影し、受験で負けると人生が終わるという呪いを子どもに植え付けるのはよくない。

そして受験は思春期という重要な時期の始まりにあり、子どもは追い詰められうつ状態になることも。勉強ができなくてうつになるのではなく、うつだから勉強ができなくなる。僕もそうでした。

僕の母は〝麻布は漁業が出るぞ〟と試験問題を的中させるほどに熱心でしたが、僕は勉強することを拒み、結果不合格。第2志望の栄光学園に入った後も何もやる気が起きず勉強にも身が入らない。成績は最下層で周りは次々と退学していきました。今思うと僕も周りもうつでしたね。

それを救ってくれたのは友達。本来子どもは行きたい学校に行けなくても良い友達ができればプラスに転じるもの。

受験時の親御さんにお願いしたいのは、まず自分の傷つきと向き合い、それを子どもに重ねないでほしいということ。親の苦悩は子どもの受験ではなく親自身で解決するのが大事です。残り3カ月の時期、子どもを無限に勉強させたくなりますが、子どものペースに任せましょう

中学に入学してから具合が悪くなったのでは、元も子もありません。心の健康のためには人に苦しみを話すのが一番。孤独が一番心に悪い。あなたが孤独にならないことが、子どもを孤独にしないことに繋がります。健闘を祈ります。

中学受験をプラスの体験にするために

・親自身の傷つきを子どもに投影してはいけない
・子どもの「うつ」状態に気づいてあげること
・どこへ行ったとしても、友達さえできれば大丈夫

撮影/清水将之〈mili〉 スタイリスト/小川真央 取材/竹永久美子、日野珠希、宮寺佳愛 ※情報は2023年12号掲載時のものです。

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