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杉崎美香アナ、孤独を感じていたワンオペ育児を経て自分を解放してあげるまで

フリーアナウンサーの杉崎美香さん(45)。7歳男の子のママとして育児に奮闘中。子ども優先の生活を過ごしていた杉崎さんですが、息子さんの小学校進学をきっかけに少しずつママOFF時間をとれるようになり、自分のやりたいことにも挑戦しているとのこと。子育て中の過ごし方や40代後半から50代に向けて挑戦したいことなどをお聞きしました。

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杉崎美香さんprofile フリーアナウンサー。1978年10月31日生、大分県出身。フジテレビの「めざにゅ〜」に出演し、長年早朝の顔として親しまれ、テレビやラジオ活躍。またワインエキスパートと日本酒利き酒師の資格を取得するなど、活動の幅を広げている。
【INDEX】 ★ ほぼワンオペ育児に孤独を感じ、視野が狭くなっていました
★ 自分の好きな色も忘れるくらい、オシャレや美容から遠ざかっていました
★ 子どもが小さいときには着ることができなかった、アレにハマっています
★ 家事も子育てもちゃんとしたいタイプだったけど、「まいっか」の言葉で解放されたんです
★ 今後50代に向けて挑戦したいことが沢山あるんです

ほぼワンオペ育児に孤独を感じ、視野が狭くなっていました

夫からのプロポーズを待っていた30代前半の頃は、自分時間を謳歌していてやりたいことを全部やっていた期間でした。一方で30代後半は結婚して出産して、生活が子ども中心に変わってしまったため全く自分の時間がなくなり、振り返ると30代の前半と後半で真逆の5年間を過ごしていたように思います。育児はほぼワンオペで子どもが小学校に入学するまでは、子どもと2人だけの時間を過ごすことが多く、それを幸せな時間と思う反面、結構孤独で視野が狭くなっていたこともあったなと思い出します。

自分の好きな色も忘れるくらい、オシャレや美容から遠ざかっていました

子どもが生まれてから約6年は、子育てに家事に一生懸命で美容に気をつかうことも忘れていました…。振り返るとリップも保湿も日焼け止めもせずに過ごしていた時期もあったくらいです。母が美容関係の販売員をしていたため美意識が高いタイプで、「もう少し自分のケアもしてあげた方がいいわよ」と指摘を受けていました。子どもが小学校に入学すると少し時間が取れるようになり、その時間をファッションや美容を見直す時間にあてるようにしました。たぶん私は一つのことしかできないタイプで、子育てだったら子育て!という感じで、自分のことも子どものことも両立させるのは無理な人のようです(笑)。

ママ友と幼稚園の帰りにお話をしていたときに「子どもが産まれると自分の好きな色も忘れるほど忙しいよね」という話題になったんです。子どものことばかりで自分を見てあげられていなかったことに気づいた瞬間でした。おしゃれで素敵なママさんを見ると「いいな〜素敵だな!」とは思うのですが、「私にはできないな…」とどこかで諦めていました。自分のものを買いに行く時間もなかったんですが、着たい服を買ったとしても、「いつ着るんだろう?公園には着て行けないし…砂で汚れるし…」って実用的なことばかり考えて徐々にオシャレをする楽しさを忘れていたんだと思います。

子どもが小さいときには着ることができなかった、アレにハマっています

子どもを気にせずいちばん着たかったのは、白のパンツです。汚れを気にして今までは遠ざけていた白パンをやっと履けるようになりました(笑)。最近は同じ白パンでも形にも拘ったりして、やっとやりたいコーデができる時間を持てるようになったんです。ファッションに向き合っていると毎日楽しくって仕方がないんですね(笑)。白パンをオシャレに履けるってこんなに幸せだったんだって気付きました。

最近は息子が私の格好にアドバイスをしてくれるようになったんです。今日も出かける前に「どっちの靴が合うと思う?」と聞いたら「ママの今日の服だとこっちかな〜」と選んでくれて。夫はネイルをしても美容院に行っても全く気づかないタイプでしたが、息子は気づいてくれるんです!幸せです〜(笑)。

家事も子育てもちゃんとしたいタイプだったけど、「まいっか」の言葉で解放されたんです

今は睡眠時間をたくさん取れることにも幸せを感じています。睡眠をしっかり取るようにしたら体調が変わったんです。

朝の生番組をやっていたときは AM1時に起きて常に寝不足な状態だったんです。子どもが生まれてからも夜泣きがある子だったので、なかなかぐっすり寝られる日はなくて。子どもを寝かしつけて、そのまま寝落ちをしてしまっても夜中に起きて残りの家事をして…という毎日を送っていたんです。たぶん20年くらい寝不足でしたね(笑)。家を綺麗にしていないと気が済まないタイプなので、全部に一生懸命になりすぎて色々と疲れてしまいました。この生活は無理をしているだけだと気づいてからは「まいっか」の気持ちを自分に持つことにしたんです。家事や掃除が終わっていなくても自分を許してあげて「週の半分は息子と一緒に寝る」と決めてお布団に入るようにしたんです。そうするとすごく気持ちも身体も楽になって。自分に課していたことを少しずつ解放してあげることで、笑顔も増えたような気がしました。たっぷり寝ることは最高ですね、今は10時間くらい寝てますよ(笑)。

今後50代に向けて挑戦したいことが沢山あるんです

視野が広くなって、自分の時間がとれるようになったら、やりたいこともどんどん出てきていて、最近は毎日が楽しくて仕方がないんです。子育てもお仕事も自分時間もやっと楽しめるようになりました。

実は人生初のインナーカラーを45歳で入れてみたんです(笑)。今まではアナウンサーとしての身だしなみを気にして過ごさなければいけなかったので、なかなかカラーもできなかったのですが、担当していたレギュラー番組が終了したタイミングで「これはチャンス!」と思って挑戦したんです。髪型やカラーが変わっただけで、気分もあがってファッションまで変わりました(笑)。毎日ワクワクしています。

50代までに挑戦したいことが3つあります。

①学生みたいですが、ピアスをあけようかなって思っているんです(笑)。今はピアスを自分で加工してイヤリングにして楽しんでいるんですが、ディズニーランドで乗り物に乗った時に両方ともイヤリングが取れてしまって…。次はピアスでのオシャレに挑戦したいと思っています。

②空手を始めたいと思っています。お習字・そろばん・バレーボールは幼少期に周りに勧められて習っていたんですが、実はずっとやりたかったことは空手だったんです。スケバン刑事(南野陽子さんの頃)に憧れていて、私も戦える女子になりたい!と幼少期に思い、空手や合気道など、武道に興味を持ったのだと思います。ただ当時の私は「これがやりたい!」と自分の意思を言えるタイプではなかったので、ずっと秘めたまま…もう45年…やっと言えました(笑)。本当は今すぐにでも始めたいところなんですが、空手って夕方からやっているところ多くて。ママにとっては夕方からが忙しい時間なので、残念ですがまだ通えていないんです。夕方からでもいけるようになるかな?と思われる50代までには始めたいと思っています!

③チャリティーボランティアです。もう実は始めているんですがとても楽しいので、もっと活動の幅を広げられたらと思っています。人のための活動でもあるけれど、自分の幸せにも繋がっていると日々。継続していきたいです。

50代までに家庭と職場の他に第三の場所をつくりたいと思っていて、その場所が自分の楽しめる場所になればいいなと考えています。子どもはいずれ親元から離れていくので、自分時間をもっと充実させていきたいと思っています!それがボランティアかもしれないですし、空手教室かもしれないですが、自分の居場所を築いて行ける5年間を過ごしていきます。

ジレ¥66,000シャツ¥33,000(ともにバーニーズ ニューヨーク)スカート¥25,300(ジャスグリッティー)シューズ¥26,950(ダイアナ)ブレスレット¥18,700(ワンエーアールバイウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)左手リング¥71,500(アナプノエ/フォーティーン ショールーム)右手リング¥9,900(マム/ビヨンクール) ★SHOP LISTはこちらから

撮影/浜村菜月 ヘアメイク/榎田茉季(ROI) スタイリスト/小川真央 取材・文/小出真梨子

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