具材の味はもちろん、
お米にも季節の旨みがたっぷりしみこんだリゾットは、
秋～冬の味覚を楽しむのにもってこいです。

 門前仲町の新顔「ヴィネリア セコンド イル グスト」は、西麻布の人気イタリアンで活躍したソムリエ・熊川幸太さんが営む、気さくなカウンターイタリアン。

 「リゾ」はお米料理と、自家製のシャルキュトリーが2大看板。これからの時季は、ムール貝や牡蠣を使ったご飯も楽しみ。

 昨年9月オープンの「クアドリフォリオ」は花と緑に囲まれた庭園を眺めながら食事が楽しめます。和食器に盛り付けられた料理をお箸でいただけるカジュアルさも魅力の一つ。

 シーフード専門イタリアンの最高峰として不動の人気を誇る、大阪・新町の「トラットリア・パッパ」。人気を支える徹底した極上素材の目利きと、洗練のレシピがまばゆく輝いています。

〈東京分〉撮影／田村浩章 取材・文／伊藤由起　〈名古屋分〉撮影・取材・文／永谷正樹
〈大阪分〉撮影／福森クニヒロ 取材・文／寺下光彦
ＭＡＰ／地図屋もりそん デザイン／豊田セツデザイン事務所

Tokyo
ヴィネリア セコンド イル グスト

ほくほく甘い和栗と地鶏の
旨みのハーモニー。
すだちの香りが爽やか

笠間和栗と飛来幸地鶏もも肉のリゾットパルミジャーノ

味のベースとなる宮崎県産の飛来幸（ひらこ）地鶏は、都内ではほぼ手に入らないといわれる希少な鶏。そのガラで取ったコクのあるスープでイタリア米を炊き、緻密かつ歯切れのいいもも肉と、蜂蜜と塩で甘じょっぱく味付けした和栗をゴロゴロと加えた、滋味あふれるリゾットです。ほんの少しすだちの皮を加えることで、爽やかな後味に。￥1,800

Tokyo
リゾ

きのこ、豚、鶏、貝の
エキスをたっぷり吸った
スペシャルな米料理

大きな丸ごとポルチーニ茸と自家製ベーコンとおろしチーズのリゾ

お米料理を看板にしているお店だけあって、米にはひとかたならぬこだわりが。幻の米ともいわれる山形県新庄の在来種米「さわのはな」を七分づきに し、鶏とアサリのWスープで炊き上げます。薫香が鼻をくすぐる自家製ベーコン、そして丸ごとのポルチーニが、ダイナミック。ワインのお供としてもイケる、至福のフレンチご飯です。￥1,880

Nagoya
クアドリフォリオ

口の中に広がる
ハーブの香りと
きのこの滋味

自家製サルシッチャと旬のきのこのリゾット

「自家製サルシッチャと旬のきのこのリゾット」￥1,600はエリンギや舞茸、椎茸、ポルチーニ茸など６種類のきのこを弱火でじっくりと煮込んだ旨みがお米の一粒一粒に凝縮されています。ハーブをきかせたサルシッチャの清涼感も心地よいアクセント。ワインとの相性も◎で秋の夜長にグラスを傾けてみては？

Osaka
トラットリア・パッパ

プレミアム牡蠣の
澄みきった旨みと、
ミネラルに心温まる

千珠牡蠣とカブラの玄米リゾット

日本の牡蠣の名産地ほぼ全てを視察したという熱血シェフ・松本喜宏さんが「これぞ日本一」と絶賛する兵庫県相生産・千珠牡蠣。その異次元級に濃厚なコクと透明感ある余韻を、同じく旬のカブラの甘みと素朴なミネラル感ある無農薬玄米と一体化させた名作スペシャリテです。弾ける美味と温かな余韻が、熱く記憶に焼きつきます。￥1,800。