秋から冬にかけてが旬のりんごを使ったアップルパイ。
りんごとパイそれぞれの食感や酸味のバランスなどにこだわった名品揃いです。
有栖川公園そばにある「リトル・パイ・ファクトリー」は、ミートパイなど食事系のパイも美味。
創業120年余の「近江屋洋菓子店」は“リーズナブルだけどチープではない”お菓子を作り続ける名店。アップルパイは看板商品のひとつです。
池下の「A piece of pie!」は、お菓子教室を20年以上主宰する高野久美子さんが3年前開店。見た目はアメリカやオーストラリアのように豪快で大胆でも、フランスの伝統的な技法を用いているのが特徴のパイやケーキです。
大阪・福島に'14年10月オープンの「elicafe」は、りんごのスイーツ専門カフェ。「とにかくりんごが大好き」という女性オーナーの徹底したこだわりは、筆頭人気のアップルパイに輝きます。
〈東京分〉撮影/田村浩章 取材・文/伊藤由起 〈名古屋分〉撮影・取材・文/永谷正樹
〈大阪分〉撮影/福森クニヒロ 取材・文/寺下光彦
MAP/地図屋もりそん デザイン/豊田セツデザイン事務所
Tokyo
リトル・パイ・ファクトリー
直径8cmのパイに
シャキッとした歯応えの
りんごがゴロゴロ
手のひらサイズのパイの中は、煮詰めてもなおシャキシャキの歯応えが残るりんごと、トロトロに煮込んだりんごのコンフィチュール、レーズン入り。バーガー袋に入れ、片手で食べられる気軽さも魅力です。バターが香る生地は、時間がたってもパリパリの食感で、手土産にしても喜ばれそう。全国配送も可能です。¥380(税込)
リトル・パイ・ファクトリー
東京都港区南麻布5-16-6 コウセイ広尾ビル1F
☎03-5791-3075
(営)9:00〜19:00(売り切れ次第閉店)
(休)無休(年末年始休)
東京都港区南麻布5-16-6 コウセイ広尾ビル1F
Tokyo
近江屋洋菓子店 神田店
ルックス、歯触り、
甘酸っぱい味。
これぞ日本のアップルパイ
アップルパイに使うりんごは、ふじ、サンふじがメイン。店主が直接、市場で買い付け、りんご専用の冷蔵庫に常に2tキープしているそう。パイ生地は、水分の少ないカルピスバターをたっぷりと使用し、幾重にも折り重ね、香ばしく焼き上げたもの。オーソドックスかつ真っ当なおいしさです。全国配送可。¥378(ホール¥3,240 ※ともに税込)
近江屋洋菓子店 神田店
東京都千代田区神田淡路町2-4
☎03-3251-1088
(営)9:00〜19:00(日祝10:00〜17:30)
(休)無休(1/1休)
東京都千代田区神田淡路町2-4
Nagoya
A piece of pie!
りんごの甘さを
より引き出す濃厚な
カスタードクリーム
カスタードクリームがぎっしりと詰まった「カスタードクリームアップルパイ」¥550(税込)。りんごは時季によって糖度の高いものを厳選。冬場は長野県産の「ふじ」を使用しています。りんごの甘みと酸味、卵黄の味が濃厚なカスタードクリーム、発酵バターが香る生地とのバランスが絶妙。後味がさっぱりとしているのも特徴です。ホールは¥4,500。
A piece of pie!
名古屋市千種区池下1-4-11 江口ビル2F
☎052-751-2005
(営)12:00〜20:00(土〜19:00)
(休)日
名古屋市千種区池下1-4-11 江口ビル2F
Osaka
elicafe
オーダーごとに
焼きたてで、
弾ける甘さに感動
オーダー後、待つこと約15分。熱々の焼きたてを出すのが、こちらのアップルパイの黄金律。それゆえの力強い香りと気品たっぷりにふくらむりんごの甘みは、どうにも衝撃的。さらに、素材の繊細な味を活かすために砂糖も使わない徹底ぶり。品種も月ごとに旬のものを選ぶなど、別格の“りんご愛”が生む至福の美味。必ず熱く心に焼きつきます。ドリンクとセットで¥650。
elicafe
大阪市北区大淀南1-3-18
☎06-7493-3019
(営)8:00〜20:00(L.O.)
(休)火
大阪市北区大淀南1-3-18