30歳で遅咲きのお笑いタレントデビューを果たしたキンタロー。さんは、芸歴1年で前田敦子さんのものまねで大ブレイク。その後はキレのあるダンスや瞬発力のある最旬ものまねネタを次々と披露し、SNS上で絶賛する声が相次いでいます。第2回目は、芸人デビューしてからの孤独、再び社交ダンスをやることになったときの心情などを伺いました。
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★ TBSの社交ダンス企画で再び人気に
★ 社交ダンスをやる上での大変さは、ペアとのパートナーシップ
★ 5年ぶりに踊った社交ダンス
芸歴1年目で大ブレイクするも、一番つらい時期だった
芸人になって1年後、当時絶大な人気を誇っていた元AKB48の前田敦子さんのものまねを、得意なダンス取り入れつつ誇張しながらやったらすごくウケたんです。そこから一気にテレビに出るようになりました。下積みで苦労する芸人さんも多い中、私はスタートも遅く、リミットも人より短いと思っていたし、プレッシャーもあったので本当にラッキーでした。でも、実はこのブレイクした1、2年が一番辛かった時期です。右も左もわからない、いきなり出てきたヤツがブレイクしたことで、強いやっかみもあり、周りからはあることないことを色々言われました。すごく落ち込んで、完全に人間不信になっていました。誰も信じられず、そのとき飼っていた犬だけが唯一の心の癒しでした。
TBSの社交ダンス企画で再び人気に
芸人になって5年目の頃、TBSで始まったのが『社交ダンス部』の企画でした。社交ダンスの世界からはすっぱり足を洗い、お笑いの世界に入ったつもりだったのですが、巡り巡ってまた社交ダンスに助けられる形に。ダンスが踊れなかったらこんなに長く企画は続かなかったはずだし、ダンスのクオリティがあったからこそ世界選手権にも挑戦できました。芸人を始めた頃は、若い頃あそこまでダンス一本でやらず、もうちょっと早く芸人を始めていれば良かったと思っていたのですが、遠回りしたら遠回りしただけ、役に立つものもあると実感しました。やってきたことは無駄じゃなかったし、全ては繋がっているんだなと思いました。
社交ダンスをやる上での大変さは、ペアとのパートナーシップ
社交ダンスは自分1人では成り立たず、ペアで踊るもの。それは強みでもあるのですが、相手とのパートナーシップをより良いものに築き上げることが本当に大変なんです。社交ダンスはパーソナルスペースをゆうに超えるので、お互いストレスも多く、私も芸人のロペスとペアを組んだときは、最初なかなか彼を受け入れられず、壁を超えるまでに2年かかりました。相手の存在をきちんと認め合い、しっかり話し合えたことで、お互いが目指す目標が一緒だということが分かって、そのあとはダンスの質がぐんと上がり、世界選手権で7位という成績を収められたのは本当に嬉しかったです。
5年ぶりに踊った社交ダンス
去年、5年ぶりに再び社交ダンス企画で2ヵ月間限定で踊らせていただいたのですが、正直疲れ果てました(笑)。私は、前回の企画が終わった後、妊活を経て2児の母になりました。体重も増えていたし、子育ても忙しく全く踊っていなかったので、とにかく辛かった。5年ぶりに再会したロペスからは「随分丸くなった」と言われました(笑)。母になったことが大きいのか、歳をとったからなのか、はたまた体型が丸くなったと言いたかったのか(笑)、自分では丸くなった自覚はないんですが、私自身の気持ちの変化としては、ロペスに弱音を吐けるようになったことです。昔は、自分が年上だからしっかりしなくちゃという意識があり、なんでも強がっていた部分がありました。でも、今はしんどいときはしんどいと正直に言えるようになったし、より自然体でいることができたなと思います。
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撮影/沼尾翔平 ヘア・メーク/田宮裕子 スタイリスト/小川真央 取材/沢亜希子