30歳で遅咲きのお笑いタレントデビューを果たしたキンタロー。さんは、芸歴1年で前田敦子さんのものまねで大ブレイク。その後はキレのあるダンスや瞬発力のある最旬ものまねネタを次々と披露し、SNS上で絶賛する声が相次いでいます。第3回目は、キンタロー。さんオリジナルの「変顔育児」と、40代になって感じることを伺いました。
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キンタロー。さん(42)芸人デビューは30歳。大ブレイクの影に孤独な日々も
★ 結婚、出産を経て引き出しを増やせるようになりました
★ 40代は人生の板挟み時期
★ いじめや引きこもり……まずは子どもをよく「観察」して
★ 美容医療に興味が出てきたけど、変顔ができなくなるかも?
★ 今後は子どもたちにダンスや表現を教えていきたい
子育ては自己流の「変顔育児」で
4歳と2歳になった娘たちは、とにかく元気でパワフル。喧嘩もしょっちゅうするし、はっきり言ってひっちゃかめっちゃかです(笑)。子育てについて分からないこともたくさんあるのですが、育児書を読みすぎると、できなかった自分に落ち込んでしまいそうなので、基本自分が思いついたやり方で子育てをしています。私の子育て方法はズバリ「変顔育児」。子ども達が喧嘩していたら、自分が変顔しながら鬼になって邪魔をし、子ども達の気持ちを散らします。私が鬼になることで、喧嘩していた子どもたちは2人で協力してママ鬼を退治しようとして、喧嘩が収まるんです。私も子どもたちと全力で向き合って、とにかくのびのびと育てていこうと思います。
結婚、出産を経て引き出しを増やせるようになりました
昔は、心の余裕がなく人の話をあまり聞けていませんでした。気持ち的にも引き出しがなかったのが、今は手探りですが少しずつ引き出しを増やしている時期です。何事にも一歩引いて聞くように心がけ、最近は意図的に落ち着きを持てるようになりました。仕事と子育ての両立は大変なこともありますが、仕事をすることで脳の切り替えができています。仕事よりも子育ての方が予測不能でパワーがいるので、仕事をしてリズムを取り戻している感じです(笑)。子育ては大変ですが、やっぱり子ども達がいる生活は家の中が華やいでとても楽しいです。守るものができたことで、更に仕事に対する意欲も高まり、パワーをもらっています。
40代は人生の板挟み時期
40代は、10代20代から見れば「おじさん・おばさん」だし、60代70代からは「まだまだ若造」と見られる、ちょうど人生の板挟み時期。夫や子ども、親との関係、仕事やお金の面でも様々な悩みが出てくる時期ですよね。それなりに年も重ねているから、自分なりの「ルール」も持ちがちで、そのルールや経験が邪魔をすることもあると思います。40代なんだから「こうあるべき」と考えるのではなく、まずは素直に自分が「こうしたい」と思うことをやる方が、人生も楽しく生きれるんじゃないかなと思います。私もついイライラしてしまいがちですが、腹が立った時は5秒見つめ直して、「自分の中のルールではないか?」「正義を押し付けていないか?」と考えるようにしています。決めつけず、他人をいたわる気持ちを忘れずに過ごしていきたいです。
いじめや引きこもり……まずは子どもをよく「観察」して
STORY読者のお子さんは、ちょうど思春期を迎えている子も多いと思います。私は中学時代にいじめを経験したことがあり、何かアドバイスできるとしたら、その子その子で求めているものは違いますが、共通して言えるのは「お子さんをよく観察してほしい」ということ。観察と介入は違います。我が子を落ち着いて観察して、ほっといてほしいのか、話を聞いてほしいのかを見極めることが大事です。それを間違うと余計に拗らせてしまうこともあります。
私自分も学校に行きたくない時期があったのですが、その理由は親にはあまり触れてほしくなかったんです。母は根掘り葉掘り聞かず自然と理解してくれて、変わらず接してくれたので、家ではいつもの自分でいることができました。でも、それは私のケースで、感じ方は人それぞれです。とにかくお子さんをよく観察して、学校に行くのが無理だったら、休むなり、保健室で勉強するなど、いろんな選択肢を見つけていってほしいです。
美容医療に興味が出てきたけど、変顔ができなくなるかも?
今42歳なんですが、最近特に自分の顔がすごく疲れて見えるんです。まさに「お肌の曲がり角」状態。たるみが気になるので糸リフトも興味がありますが、変顔をしたら糸が切れそうな気がして手を出せません(笑)。ボトックスも、顔の筋肉が動かなくなるので変顔ができなくなりそうだし、本当に悩ましいです。仕事に影響が出ず、簡単に疲れ顔が解消できる美容技術を是非知りたいです。
今後は子どもたちにダンスや表現を教えていきたい
たくさんの子どもたちに、ダンスやパフォーマンスを教えてみたいです。日本は外国と比べてもシャイで大人しい人が多いので、もっと自分を表現できる人を増やしていきたいなと思うんです。私は笑いで人生が変わったし、芸は身を助けると思っています。変顔も含め、いろんなことを学べるスクールをいつか作りたいです! そのためにも、私自身ももっといろんなことを表現できるように、これからも様々なことに挑戦していきたいと思います。
ニット¥17,930(シップス/シップス インフォメーションセンター)シャツ¥19,800(アンタイトル)シューズ¥18,150(ダイアナ)その他/スタイリスト私物
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撮影/沼尾翔平 ヘア・メーク/田宮裕子 スタイリスト/小川真央 取材/沢 亜希子