1998年の夏に放送された反町隆史さん主演の連続ドラマ『GTO』が26年ぶりに、新作スペシャルドラマとして復活することが決定!そこで主演の反町さんにGTO復活の秘話や想いを語っていただきました。反町さんが令和の子どもたちに対して伝えたいこととは?
★ 令和を生きる子どもたちに、生きる上で大切なことについて伝えたいと思ったんです
★ 26年振りとは思えない空気感で、懐かしい気持ちになりました
『GTO』は僕自身も想い入れのある作品なんです
ーー今回の『GTOリバイバル』は反町さんからの声かけで放送が決まったとお聞きしましたが、この背景はどのようなものだったのでしょうか?
YouTubeで「POISON」を聴くと赤ちゃんが泣き止むと話題になっていたのですが、そのとき改めて当時書いた歌詞を見直したときに「あれ?26年前に書いた歌詞の内容が今思うことと同じだ」って思ったんです。大人や社会に対して自分が思っている部分が当時と変わらないと気づいて、もう一度このドラマについて見つめ直したくなったんです。
また、トム・クルーズの『トップガン』という映画が好きなんですが、36年振りにトム・クルーズがもう一度マーヴェリック(トップガンの主役)を演じたのを見て、同じ俳優が時を経て同じ役を演じることの意味を考えました。このGTOという作品も『トップガン』をヒントに復活できたらと思ったんです。それで喜んでくれる方がいて、さらに誰かの力になるドラマになれば…そう思って「もう一度復活させませんか?」と声をかけました。
過去の作品をもう一度やる!というのは俳優として、怖いことでもあるんです。当時からのファンもいますし、爆発的にヒットした作品だと、過去と比べられることも多く、最近は「テレビ離れ」もよく聞くので、不安がないわけでないんです。ただ時代も、見る世代も変わっているじゃないですか?挑戦する意味はあるなと思ったんです。
でも、過去の作品を見てくれた方がリバイバルを見たときに「これGTOじゃないよ」「意外と見てがっかりしたな」と思われたくなかったので、準備の段階から制作には関わり、内容を詰めるところから気持ちを入れてじっくり時間をかけてつくりました。僕自身も想い入れのある作品なんです。
令和を生きる子どもたちに、生きる上で大切なことについて伝えたいと思ったんです
ーー令和を生きる子どもたちに対して何を伝えたいと思って、この作品に向き合いましたか?ご自身の経験もそこには反映れていますか?
僕が演じる鬼塚英吉は、過去作でも本作品でも生徒ひとりひとりに全力で向き合う熱い男なんですけど、こういう先生って今、日本では減ってきていると思うんです。先生と生徒という立場こそあれど少々、距離感があるなと感じていました。僕の子どもは海外の学校に通っているのですが、そこの先生の子どもたちに対する愛情表現や接し方、ひとりひとりを人間として尊重している様子をみて感銘を受けて、そのエッセンスを鬼塚英吉に詰めてみました。
子どもを育てた経験がある父親としても令和を生きる子ども達にも、鬼塚英吉を通して、生きる上で大切なことについて伝えたいと思ったんです。令和のGTOがどういうふうに皆さんに映っていくのか、自分自身も楽しみですね。
26年振りとは思えない空気感で、懐かしい気持ちになりました
ーー久しぶりに生徒の方とお会いして、どうでしたか?
26年振りなので、僕も会う前は「どうなるのかな?」「どんな話をするのかな?」なんて思って緊張していましたよ。ただ顔合わせをして撮影が進んでいくと、ブランクがあるとは思えないくらい、自然にあの当時の空気感になっていったんです。「懐かしいな、本当に26年たったのかな」なんてしみじみと考えたりしました。不思議と僕と生徒のみんなの関係は当時の先生と生徒のままなんです。本当は5歳くらいしか変わらないんですけどね。当時僕が24歳で、たぶん生徒役の人たちは19歳とかそのくらい。でもその頃の5歳って大きいじゃないですか?今の年だともう一緒ですけど、あの時の関係性のままなんです。
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撮影/平井敬治 ヘアメーク/INOMATA(&’s management) スタイリスト/二村毅(hannah)取材/小出真梨子