子どもの夏休みの宿題は、親にとっても一大事。終わるまでは特にソワソワが止まらない自由研究と読書感想文。今回は読書感想文用の本を読む子どもの隣りで、是非読んでほしい1冊を紹介したいと思います。
美輪明宏さんの『』愛の大売り出し』。
9月号「私たちのCHALLENGE STORY」で美輪さんに取材させていただくことになり、手にとった1冊です。可愛いイラストの表紙が目を引き、読みやすそうなタイトルにも心奪われます。
“どんな内容なのかな?”
まずは冒頭を読んでみようと思ったら、自分でも驚くほど一気に読み進めてしまいました。私にとって美輪明宏さんのイメージといえば、“人生相談”“ヨイトマケの唄”“携帯待受け”などが強く、これまでどのような経験をされてこられたかなどは詳しく知りませんでした(美輪さん、すみません)。
驚きました。原爆が投下された瞬間の様子に言葉を失い、歌手としてどのような道を歩んでこられたのかを知り、涙しました。
紅白歌合戦でも歌われた「ヨイトマケの唄」は有名なので、きっと知らない人はいないでしょう。でもあの歌に登場する親子のモデルが実在していたとは……。本に書かれていたエピソードを読み、再び涙しました。
9月号のチャレンジストーリーでは、「戦争から子どもを守るために母親ができること」について美輪さんがたっぷりお話してくださいました。本とSTORY9月号――併せて手に取っていただければ嬉しいです。