海外は円安で難しいけれど、そろそろ、夏休みは少し足を伸ばした旅行がしたい!今、国内旅行が注目される中、特にオススメな観光地が、日本一の温泉数を誇る九州の別府。そして、ママも満足な子連れ旅といえば「星野リゾート」。今回は、その中でも特に人気の温泉旅館ブランド「界」の中から「界 別府」に行ってきました。著名な建築家の隈研吾氏がデザインする世界観を堪能。海が目の前の絶景ビューでお部屋は露天風呂付き。夜店や温泉ミスト作りなどアクティビティも盛りだくさんの「界 別府」の魅力をご紹介します!
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★ 絶景を眺めながらの足湯と手湯
★ 温泉デビューにピッタリ!大浴場
★ オススメの過ごし方
★ 温泉で色を落として染める温泉絞り
★ 夜の温泉街が湯の広場に出現!
★ 大分の海の幸、山の幸を堪能
全室絶景オーシャンビュー
なんといっても、部屋に入ると驚きなのが海への開放感!景色を絵画のように楽しめる「ピクチャーウィンドウ」を採用し、まるで海に漂っているかのような一体感があり、リラックス空間を生み出しています。滞在中は、ただひたすら、窓の前のソファで海を眺めているのが至福の時でした。
「界」での滞在は、地域らしさを表現した「ご当地部屋」が楽しみの一つ。「界 別府」では、別府温泉の血の池地獄から着想を得た柿渋色の「柿渋の間」で、窓から見える海とのコントラストが美しいお部屋です。
建築家の隈研吾氏のデザインが魅力の「界 別府」。客室数70室の現代風の高層ビルでありながら、和の要素を取り入れ、温泉旅館らしい温かみのある落ち着いた雰囲気です。「王道なのに、あたらしい」というコンセプト通り、現代に合わせた温泉文化が楽しめる作りになっています。
また、「界」ではその土地の文化に触れることができるよう、伝統工芸品を客室に用いたり、地域の食文化をメニューに取り入れるなどの旅行者と地域をつなぐ架け橋になるような工夫をしています。「界 別府」では、「豊後絞り」も客室に用いられて、繊細で優しい調度品に囲まれて過ごすことができます。
露天風呂が付いているお部屋もあります。大浴場もありますが、絶景を楽しみながら波の音も聞こえ、違った楽しみ方ができます。
絶景を眺めながらの足湯と手湯
館内の至る所で温泉が楽しめるのも「界 別府」の魅力です。ロビーの隣にある「湯の広場」には手湯と足湯があります。足湯では、前面に別府湾、右手にヨットハーバーを眺めることができます。
特に子どもと一緒だと、長湯をすると湯あたりが心配ですが、足湯であれば、ゆっくり絶景を楽しむことができます。朝夕の景色も違うので、景色の移り変わりも堪能してみてくださいね。
今回、初めて手湯を体験しました。別府の街中には至る所にあるそうで、お湯を囲んで話し込んだり、別府の温泉文化の象徴ともいえます。手だけでもほっこり温まり、旅の疲れが癒されます。
温泉デビューにピッタリ!大浴場
別府石を使用した露天風呂があります。「界 別府」の泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉で、重曹成分を含みます。海に近いため湯は塩泉で、身体を芯から温め、肌を滑らかに整える効果があるそうです。手足の冷えや肩こり、筋肉痛に効くそうです。
別府温泉は2000以上も源泉を持つ、日本一の温泉数を誇る温泉天国。なんと、日本の1割の温泉は大分県にあり、その半数は別府にあるそうです。特に「界 別府」は温泉は、肌あたりも優しい温泉で、湯あたりしにくいので、温泉デビューのお子さんにもオススメです。
露天風呂を併設する大浴場には、源泉かけ流しの「あつ湯」と温泉成分を身体に浸透させるための「ぬる湯」の2つの湯船があります。「ぬる湯」がある温泉は初めてでしたが、熱めのお湯が苦手な子どもたちにはちょうどよく、親子で温泉がゆっくり楽しめます。
内風呂の壁面には、大分県の伝統工芸の臼杵焼の小さなオブジェが400個もはめ込まれています。モチーフは、大分の名山・鶴見岳と由布岳の民話からインスピレーションを得た花々。二つだけお地蔵さんのモチーフがあるので、探してみるのも楽しいですよ。
入浴後は、 開放感のある庭園の湯上がり処でひとやすみ。爽やかな甘さの「ゆず蜜」と、さっぱりした風味の「ゆずほうじ茶」、アイスキャンディーが無料で提供されています。
オススメの過ごし方
「界 別府」のコンセプトが「ドラマティック温泉街」。朝、昼、夕方の 時の移ろいで変化する温泉街を楽しむことができます。無料のものも多いので、以下のオススメリストを参考にぜひ参加してみてください。
現代湯治体操(予約制・無料)
別府温泉しぼり(予約制・1800円)
朝日と足湯(予約不要・無料)
<昼>
温泉ミスト作り(予約制・無料)
足湯や手湯(予約不要・無料)
<夜>
夜の温泉街(予約不要・無料)
湯治ジャグバンド(予約不要・無料)
館内全体のテーマも「温泉街」で、そぞろ歩きを楽しめるように、廊下や庭園、お土産物など寄り道を楽しめるデザインになっているそう。昔の温泉街にあった親密な交流の場を現代建築に再現しているそうで、ぜひ、そんな楽しい空間を満喫してください。
温泉ラボでミスト作り体験
別府の街中にある温泉の配管をモチーフにした空間「ラボ」で、昼は温泉水を使ったミスト作りをが体験できます。「温泉いろは」のレクチャーも付くので、別府温泉の泉質や、入浴法も学べます。10歳以上であれば、お子さんと一緒に参加することができます。
ミストは持ち帰りすることできます。シュッと一吹きすとかぼすの爽やかな香りが広がります。温泉成分も入っているのでしっとり潤い、お風呂上がりは特に気持ちがいいです。
また、ワークショップで一緒に開催される「温泉いろは」に参加することで、「お湯印」ももらうことができます。各施設でデザインの異なるスタンプの「お湯印」を集めたり、お湯の感想や旅の記録が書き込めるので、楽しい思い出を残すことができます。
無料とは思えない充実したワークショップなのでぜひ、参加してみてくださいね!
<温泉ミスト作り>
- 料金:無料(30分)
- 時間:3:30 PM~/4:15 PM~/5:00 PM~
- 年齢:10歳以上
- 受付:当日フロントにて
温泉で色を落として染める温泉絞り
もう一つ、オススメのアクテビティが「温泉絞り」。この絞りのユニークな点が、染物のは普通は染料で布を染めますが、「温泉絞り」は、その逆で、あらかじめ染めた布の染料を温泉で落とし、模様を浮かび上がらせる手法です。
作業は棒や木のボールをゴムで巻き付けるだけで簡単。年齢制限がなく、小さなお子さんと一緒に楽しむことができます。温泉に浸した後は、ゴムを外し、出てきた柄に子どもたちも大喜び。
ワークショップを監修した豊後絞りの作家の安藤宏子先生からのプレゼントの柄もあります。赤く染色する前の色が浮かび上がる仕掛けになっているので、素敵なアクセントになっています。
<温泉絞り>
- 料金:1800円(1時間)
- 時間:9:30 AM~
- 年齢:制限なし
- 受付:4日前まで
夜の温泉街が湯の広場に出現!
朝、昼のアクティビティを紹介してきましたが、夜になるとガラっと雰囲気が変わり、ロビーに夜の温泉街が出現します。ちょうちんが灯り、地獄ラーメンや型抜きなどの屋台が出ます。別府音頭がBGMとして流れ、温泉街の縁日のような雰囲気に大人も子どもワクワクです。
そして、温泉街のハイライトはご当地の文化体験ができる「ご当地楽」の「湯治ジャグバンド」。かつて別府港が開港し、湯治客で賑わうと音楽に彩られた別府の街。その歴史にちなみ、法被をまとったスタッフが豊富な温泉と桶から生み出される音色を奏でるパーフォーマンスです。演奏の後は、実際に桶を叩いたりして音を出すことができたり、記念の写真撮影などもできます。
大分の海の幸、山の幸を堪能
夕食は伊勢海老を中心とした新鮮な魚介を味わうお造りや、昆布と椎茸の出汁で味わう和牛しゃぶしゃぶを楽しみました。大分のかぼすもふんだんに使われています。
特に注目したいのが、はじめに提供される全国の界ブランドが、その土地ならではの素材や調理法にこだわった「ご当地先付け」です。「界 別府」は「河豚皮 くろめ 椎茸の和え物」でした。食事だけではなく、大分県の名産の竹細工など使っていて、器も見て楽しめます。
「界」の朝食は、地域色を感じる食材や調理法を取り入れた「ご当地朝食」。「界 別府」では別府温泉の名物料理「地獄蒸し」をアレンジした和食膳でした。
また、夕食、朝食共にプライベート空間が保てる半個室なので、子連れファミリーも安心してお食事が楽しめます。
6歳以下の未就学の子どもには、「お子様向け和食御膳」があります。いわゆるお子様セットではなく、子どもが食べやすい工夫がされたメニューでありながら、きちんとした和食です。7才以上11才以下には、茶碗蒸しやお造りなどの多彩な品の和食膳があります。
夏休みなどの家族旅行にぜひ!
館内全体が温泉街のようで、滞在するだけで楽しい「界 別府」はいかがでしたか?滞在中は外に一歩も出ることのなかったお籠りステイでしたが、温泉や食事はもちろんのこと、アクティビティも満載で、1日を通して、楽しむことができました。
温泉は子どもや年配の方にも入りやすい優しい泉質で、食事もお子様御膳などがあり、ファミリーにはピッタリ。夏休みなどの長期休みには、親子三代で楽しめる「界 別府」にぜひ、遊びに来てください。
また、少し足を伸ばして「界 由布院」もオススメ!次回は、別府とは異なる魅力にあふれる「界 由布院」をご紹介します。
界 別府
住所:大分県別府市北浜2-14-29
電話:050-3134-8092(界予約センター)
料金:1泊2食付3万2000円~(税・サ込)
アクセス:車(大分空港から約50分)・電車(JR別府駅から徒歩約10分)