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【続】「年下の彼から、いくら愛されても…」20代男性を魅了する43歳子持ち女性。その魅力と、歳の差恋愛における “覚悟”とは

夫とは別居・離婚調停中、6歳の娘さんの母である菜月さん(仮名・43歳)。彼女は現在20代の彼氏がいるそうですが、その出会いはなんと犬の散歩中のナンパで、さらには娘さんも一緒だったときだと言います。

二人の関係はすこぶる良好、まるでドラマのような展開に興味をそそられずにはいられませんが、年下の彼は、ひと回り以上年上で子連れだった菜月さんの、どこに惹かれたのでしょうか……?

▼前編はこちらから
20代の彼氏がいる43歳子持ちの女性。一見「普通の女性」に見える彼女の、意外な部分に宿る“魔性の色気”とは…

菜月さん(仮名)43歳

家族構成:既婚(5歳年上の夫と別居2年目、離婚調停中)、6歳の女の子
★ 新手の詐欺? 宗教? あるいは...娘目当てのロリコン?
★ まるで韓国ドラマの主人公...?
★ ドラマチックな年下男性との恋愛。でも現実は非情で...

新手の詐欺? 宗教? あるいは...娘目当てのロリコン?

「カフェからわざわざ追いかけて来た彼に少し躊躇いながらもLINEを交換してから、よくメッセージが届くようになりました。

ちょっと自慢みたいですが、彼は外見もよかったので、もしかしたら新手の詐欺かもしれない。何か目的がある? お金? 宗教? もしくは娘目当てのロリコン……? などと最初はかなり疑っていました。私は結婚にも失敗して男性不信気味でしたし、それほどおめでたい性格でもないので」

たしかに、40代の子持ちの女性が突然若い男性にアプローチされたら、ときめきよりも怪しさを感じるのは当然かもしれません。

しかしながら、年下の彼は詐欺師でもなく、菜月さんは犬の散歩がてら、定期的に彼と会うようになったそう。彼は24歳、新卒のサラリーマンで、身元に怪しい点もありませんでした。それどころか、彼は底抜けにとにかく優しい性格で、菜月さんに素直な好意を向けてくれ、だんだんと心を開いていったそう。

まるで韓国ドラマの主人公...?

年齢はもちろん、離婚調停中であることも、彼女の人生で何より優先するのは娘さんであることなど、菜月さんは伝えるべきことはすべて伝えましたが、彼は何も気にならないと言ってくれました。

「出会って2ヵ月くらいは娘もいるので昼間の犬の散歩で会うのみでしたが、何度も彼とおしゃべりをするうちに、私も歳の差や子持ちであることは気にならなくなりました。

何というか、彼は若さゆえか、本当に素直でまっすぐに愛情を向けてくれて、まるで自分が韓国ドラマの主人公になったような気分でした。私みたいなおばさんの何が良いのかは何度も聞きましたが、深い会話ができる、癒される、娘といるときの母としての私も好きだと彼は言ってくれます

そうして二人は、出会いからしばらく経ってから二人で食事に出かけ、渋谷にある彼の小さなアパートの一室で結ばれたのだそうです。

ドラマチックな年下男性との恋愛。でも現実は非情で...

「身体の関係を持ったら彼は醒めるんじゃないか、態度が変わるんじゃないかと思っていました。でもそんな私の思考って、歳を重ねてだいぶ濁ってるんだなと彼といるとつくづく思います。

彼はさらに優しくなったし、私だけでなく娘と犬にも愛情を注いでくれます。休日はよく3人で出かけるし、一応娘のために彼が我が家に泊まるのはNGにしていますが、家でご飯を食べたり平和に過ごしています」

ちなみに法的には、菜月さんはすでに離婚調停中で、夫以外の異性と関係を持つことに問題はないそうです。

離婚後、40代で若い男性から熱烈にアプローチを受ける……なんて展開はやはりドラマのようで羨ましく思いますが、菜月さんは「ある覚悟」を持って彼との関係を続けていると言います。

「彼は私との将来も考えていると言ってくれますが、離婚が成立する頃、私はもう40代半ば。現実的に、例えば彼の子どもを産むことはほぼ不可能ですし、今は良好な関係でも、これから思春期を迎える娘がどう反応するかは慎重に観察すべきと思っています。

何より、彼はまだ26歳です。価値観や考え方、気持ちに変化が起きないとはどうしても思えません。

私に対しても、一応結婚してることや夫のモラハラの話などもしたので、もしかしたら障害で気持ちが燃えがり前のめりになっちゃってるだけかもしれないし

自分が歳を重ね、10年後、15年後のことなどを考えると、自分が一緒にいることが、彼にとってプラスになるとはどうしても思えないと菜月さんは言います。

「年下の素敵な彼がいる」という面だけ切り取ればドラマチックですが、現実的に考えれば歳や経験値の差はいずれ二人の関係性に何かしらの影響を与える。その自覚なしに恋愛をするのは、ある程度歳を重ねた女性にとっては危険なのかもしれません。

「だから、私は彼をいつか時がきたら飛び立っていく“若いツバメ”と思うようにしているんです

ちなみに“若いツバメ”とは、「年上の女性の愛人の若い男性」という意味。かつて婦人運動家の平塚雷鳥が年下の画家と恋愛をしていたときに彼を「若いツバメ」と呼んでおり、当時は流行語にもなりました。

「夫との別居後、心身ともにダメージを負っていた私が回復できたのは彼のおかげで、まだ手のかかる娘の子育ても、彼がいてくれて助かる面がたくさんある。

だから彼が飛び立つ時がきたら、きちんと感謝をしてお別れしようと思ってます」

菜月さんは凛とした様子で言いますが、そうした芯の強さ、包容力こそが年下の彼にとっては強い魅力となり、彼が彼女から離れるのはきっと難しいだろうと感じました。

取材・文/山本理沙

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