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寺島しのぶさん、最新主演舞台「肉声」を語る

「こういうコラボレーションは、初めてです。演劇ともまた違う、新しいものがクリエートできたらいいなと思っています」

そう話す寺島しのぶさんが出演する『肉声』は、美術、文学、演劇、音楽界における一流の表現者たちが織り上げる、贅沢な朗読劇だ。現代美術家の杉本博司さんが構成・演出・美術、作家の平野啓一郎さんが作・演出を手がけ、ヴァイオリニストの庄司紗矢香さんが節付・演奏を担当。電話を使ったジャン・コクトー作のモノローグ劇を題材に、1940年代の日本を舞台にした新たな作品を繰り広げる。

「けっこう官能的な内容ですよ」という寺島さんが演じるのは、モダニズム建築の粋を集めた妾宅で暮らす、ある男の愛人。男が来ないときは、電話で〝風変わりな遊び〟に耽っていた二人だったが、戦争の影が忍び寄る……。

「杉本さんを追ったドキュメント映画のナレーターをさせていただいて以来、何か一緒にやりたいねと話していたので、創作過程から参加できることが嬉しくて。面白くて多面性があって、人が考えないようなことをなさる杉本さんが作る空間に身を置けることが、まず楽しみですね。どんな作品になっていくのか、まだまったく未知数だけに怖さも感じますが、そこに挑戦する意味がある。そのあやふやな状況が何かを生み出すような気がして、ワクワクしています」

というのも、寺島さんの今年の目標は「自分が〝怖いな〟と感じた仕事だけやろう」。出産後、「子どもとずっと向き合っていた時期」を経て、今年から舞台にも復帰。今は「仕事に対する意欲がどんどん湧いてきて、若い頃なら躊躇したことも楽しんでやれている自分がいる」という。

「もちろん、子どもがまだ4歳なので、仕事ができる時間は限られています。ただ、完璧を求めて子育ての方針やバランスを決めても苦しくなるだけだし、〝子どもに多く時間を費やす母親が偉い〟という考え方が根強い日本と違って、主人の母国フランスは〝子どもは生まれた瞬間から一個人として尊重されるもので、親が何でも決めてはいけない〟という考え方。他人と比べることなく、その都度、私たち家族のなかで理解し合えていたらいいのかなと思っています。50代に向けて、まだまだ行けるぞというスタンスで、いろいろ挑戦していきたいですね」

 

てらじましのぶ

1972年、京都市出身。文学座を経て、舞台、テレビ、映画など多方面で活躍する。2010年公開の『キャタピラー』では日本人として35年ぶりにベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。今夏出演した松尾スズキ作・演出の舞台『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』も好評を博す。出演映画『秋の理由』が今秋、『ぼくのおじさん』が11月3日公開予定。
 

『肉声』

11月25~27日 東京・草月ホール 全席指定S席¥6,000 原案/ジャン・コクトー 構成・演出・美術/杉本博司 作・演出/平野啓一郎 節付・演奏/庄司紗矢香 出演/寺島しのぶ 一般前売券発売中。http://www.odawara-af.com/
 

STORY10月号「Catch a Culture Wave!」より転載

 

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