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11月号「富士山登頂への“旅”」MAKING OF2

Editor's Private

Voyager40 四十路女子の富士山への道<後篇>

8月23日(火)
ついにこの日がやってきました。
前日、台風が東京を直撃中にライターTからLINEが入り、「明日ですが、現状決行」。
え? 行くの??
当日朝9時、集合場所の渋谷は雨こそ降っていないものの、
山となれば天気は変わりやすいし、生きて登頂できるのか?
っつーか、生還できるのか??
四十路女子に託された武器はMAMMUTの登山用具とワコールのCW-X。
そしてむやみと買い込んだ大量のおやつ……。

13時半、富士エコツアー・サービスの福田さんに送り出され、曇り空の5合目を出発。
山小屋の方々はどなたもあたたかく迎えてくれ、
あー、こういうのも富士登山の醍醐味なのかーと納得……。
しかも途中、本格・富士宮やきそばを堪能したり、予想に反しグルメな旅に。

雲海や素晴らしい夕焼けを目の当たりにし、
日が完全に落ちた8合目あたりから本降りの雨が。
かっぱにヘッドライト点灯という出で立ちで、宿泊予定の9合目の山小屋を目指します。
吐く息は白く、手は冷たくかじかみます。さらに霧で先が見えない。
これも自然の醍醐味なのか……。いらんわー。

最後は満点の星に見守られ、9合目の山小屋、万年雪山荘に到着。
MAMMUTの登山グッズとワコールのCW-Xのご加護です。なむなむ。
カレーを食べ、缶ビールを飲んで床に入りました。おやすみなさーい。

が、どうにも気持ちが悪い。気のせい気のせいと無視して寝ようとしても眠れない。
とうとう我慢が出来なくなってトイレにダッシュ!……吐きました。
これが高山病なのか?? だって全然飲んでないし(缶ビール1.5本くらい)。
高山病なら朝起きたら即下山だな。どうしよう……。
そう思いながらいつの間にか眠りに落ちていました。

翌朝は4時起床。あれ? 気持ち悪くないし頭も痛くない。
吐いたのはただ単に酔っ払ったせい、というライターTの診断が出ました。
※山では地上の3倍の速度で酔いが回り、すぐに抜けるそうです。ガイドさんは6本飲んだそうな。鍛え方が違いますね。

山小屋からほど近いスポットで御来光を待ちます。寒い。とにかく寒い。
はっきり言って帰りたい。ほら、御来光が出ないからみんな帰って行くし。
ここで山慣れしたカメラマンが「みんなすぐに諦めちゃうんだなー」。
仕事でなければ私だって諦めて帰りたいです。
待つこと約20分。パルテノン神殿のようにせり上がった雲の上に御来光が!!!
素晴らしい写真が撮れました(STORY11月号P.50参照)。
あとは頂上を目指すだけです。

途中また雨に降られつつ、ついに登頂!
イナトモさん、私たちスタッフのために泣いてくれました。
さらに最後の力を振り絞って日本最高峰富士山剣ヶ峰へ。
もう何も思い残すことはありません。

大砂走りを経て、8月24日夕刻、下山完了。
御来光、青空、雲海、雨、風、霧、虹、星、残雪……
あらゆる気象を2日で味わった富士登山。
出発前、富士山より南仏に行きたい、NYがいいとぶつぶつ言うライターTと私に、
「富士山に登ったら、絶対、俺に感謝するから!」と言い続けていた編集長。
はい、確かにそうです。このミッションを授けてくださり本当に有難うございました。
この企画が掲載されたSTORY11月号が世に出た10月1日、
四十路女子はMAMMUTさまと富士山登頂達成の美酒を交わしています。
乾杯。

 

[富士山登頂を終えた日の結びのカード]
Illumination

 これはまさに御来光のカードです! 直視していて目を傷めそうなくらい、
太陽の輪郭が本当にビリビリとしているんです。
私たちの頭上には、言葉じゃない圧倒的なエネルギーが降り注いでいるんですね。

[編集R]
ボイジャータロットとは、生き方に前向きな思考・行動のアドバイスをくれるカード。
ボイジャータロットリーダーを目指す四十路女が、ボイジャータロットを通じて日々の出来事と気づきを綴ります。

 

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