秋の贅沢味覚のひとつ上海蟹。
シンプルに食べても美味しいですが、
今回はさらに旨みを引き出したひと皿をご紹介します。

　最上級の食材を駆使した丁寧かつ明快な料理で人気の「御田町 桃の木」。上海蟹が目当てなら、オス・メスともにベストな11月中にぜひ。

　「トゥーランドット臥龍居」は朝のお粥から夜のコースまで、カジュアルにもフォーマルにも楽しめるオールデイダイニング。

　四川や上海で学んだ本格的な調理法のみならず、和洋の技法も採り入れているのが「中華割烹 ひさだ」。食材にこだわり、どの料理も旬ならではの濃厚な旨みが見事なまでに引き出されています。

　大阪を代表するハイエンド・中国料理グループの最新「桃谷樓　阿倍野賓筳」は、精通する香港の最新トレンドを上海蟹料理にも素早く導入。ミナミの夜景を見渡す、ゆったりしたフロアで非日常美味を。

〈東京分〉撮影／田村浩章 取材・文／伊藤由起　
〈名古屋分〉撮影・取材・文／永谷正樹 〈大阪分〉撮影／伊藤菜々子 取材・文／寺下光彦
デザイン／豊田セツデザイン事務所

Tokyo
御田町 桃の木

陽澄湖産の上海蟹を
たっぷり1ぱい半も
使った旬の贅沢麺

上海蟹肉あえ麺

店主の小林武志さんが使うのは、上海蟹の最高峰とされる陽澄湖産のみ。しかも、「蟹はいっぱい使わないと美味しくないから」と、どのメニューにもたっぷり。こちらのあえ麺には、ひと皿に約1.5はい分もの蟹肉が使われています。細くぷりぷりとした卵麺に蟹の繊維が絡みつき、最後のひと口までそのふくよかな旨みを堪能できます。￥8,200

Tokyo
トゥーランドット臥龍居

厳選したホタテの旨みに
濃厚な上海蟹のみそを
合わせてより味わい深く

上海蟹のミソとホタテの香り揚げ

上海蟹メニューのなかで、比較的気軽に楽しめるのが点心。広州などで経験を積んだ点心師が、腕によりをかけたものです。写真は、北海道猿払産のホタテに、キノコのバターソースを詰めて揚げ、上海蟹の身とみそで作った特製醬をのせたもの。レアなホタテの甘みに、上海蟹の濃厚な旨みとコクが絶妙にマッチします。￥1,800

Nagoya
中華割烹 ひさだ

オレンジの酸味が
引き立てる
蟹みその濃厚な旨み

上海蟹みそ炒め オレンジ風味

炒めて旨みを増した蟹みそをオレンジの皮をくり抜いた器でいただく「上海蟹みそ炒め オレンジ風味」。途中でオレンジを搾ると、さっぱりとした口当たりになり、蟹みその濃厚な旨みも一層引き立ちます。上海蟹は全12種類のアラカルトのほか、「上海蟹づくしコース」￥18,000も用意しています。いずれも12月29日（木）まで。￥3,800

Osaka
桃谷樓 阿倍野賓筳

カニonカニ。
ダブル上海蟹の贅沢に
心が激しく昂揚

上海蟹の蒸し物、上海蟹味噌あんかけ

香港の最新レシピをいち早く導入。それはまさに究極のラグジュアリー上海蟹料理。一匹は蒸し、もう一匹は丁寧にみそを取り出し、ソースに活用。蒸したてホクホクの蟹身とみそ、ダブルの澄んで濃密なコクと甘みで、気絶寸前の幸せに浸れます。￥6,000（税込み・3日前までに要予約・～11月末）。梅田、ヒルトンプラザWest店にもあり。