猛暑が続いた夏休みもそろそろひと段落。夏休みの疲れをリセットする大人旅におすすめな”京都の夜trip”を紹介。
最古の禅寺・建仁寺の初の試みとして、9月22日まで「夜間プレミアム拝観」では、脳が”ととのう”ニューロミュージックを聴きながら回廊を歩行禅できる話題の「ZEN NIGHT WALK KYOTO」が開催中。音と静寂、光と影を堪能できる癒しのサウンドアートイベントを楽しめます。昼間とは趣がガラリと変わる夜の参拝はまさに幻想的。祇園エリアに位置する好立地も踏まえて、アフターは大人の祇園nghitへ。秋の夜長に夜京都で新しい楽しみ方が叶うチャンスです。
光と音楽に引き込まれる「○△□乃庭」(まるさんかくしかくのにわ)
「ZEN NIGHT WALK KYOTO」が開催されている建仁寺・本坊の回廊を進むと、まず最初の庭が「まるさんかくしかくの庭」。禅宗の4大思想(地水火風)が表現されたお庭にランダムに走る光と心地よいニューロミュージックに引き込まれます。脳波に働きかけるリズムのないシンセサイザーの音を長い時間聞くことで、自分なりのリズムを感じられる変化を体感するためにも、通りすがるだけではなく、しっかり腰を下ろして、10分は体験することがおすすめ。自分なりのリズムが聞こえてくるはず!
ぼーっと眺めていたくなる霧の雲海「大雄苑-蒼海」
今回のライトアップイベント「ZEN NIGHT WALK KYOTO」の中でもメインスポットのひとつが、方丈の前に位置する白砂と緑苔、巨石を配した日本有数の枯山水「大雄苑」(だいおうえん)にひんやりと涼感を感じるスモークとブルーライトを中心にしたライトアップに心地よく流れるニューロミュージックの演出が圧巻のスポット。まるで雲海のように枯山水庭園を埋め尽くすスモークとスローに彩が変わるライトに照らされた幻想的で神秘的な雰囲気に誰もが吸い込まれます。縁側に座って鑑賞することができるので、つい時間を忘れてぼーっと眺めてしまうほど。ニューロミュージックが心地よく自然に耳にできるように、敷地内のあらゆる箇所にスピーカーを設置している大掛かりな演出だそう。視覚的な癒しに加えて、第5感、6感にアプローチする脳科学から生まれたニューロミュージックからの癒し体験で日々の疲れの浄化におすすめです。
昼間とは異なる表情が圧巻!法堂「龍雲図」
「ZEN NIGHIT WALK KYOTO」のクライマックスは、建仁寺・法堂に描かれた小泉淳作氏作の「双龍頭」をアーティスト脇田 玲氏よるデジタルプロジェクションアートとニューロミュージックによって、更に迫力ある演出が施された空間に。法堂2箇所に設置されたプロジェクタースクリーンに映し出される映像は、これまでのブルーを基調としていた癒しの色調とは異なり、赤や黄色、シルバーを中心とした攻撃的な色調と、和太鼓や雨、落雷を感じさせる激しい音楽に変ります。人によって感じ方、捉え方が変わる音楽神経科学に基づいた音楽がニューロミュージック。その中でも”閃き”や”集中”している時の脳波として、今注目を浴びている”γ(ガンマ)派を使用した音楽だそう。音楽と合わせて映像を見続けることで、龍が動いているかのような立体的視覚を体験できます。
大本山建仁寺
ZEN NIGHT WALK KYOTO
2024/08/02fri~09/22sun
19:00〜21:30(最終受付21:00)
チケット価格:大人¥2,200(税込)、小人¥1,100(税込)
http://zen.vie.style/