受験生ママに話題のレシピ本「みきママの東大合格弁当」が大好評発売中のおうち料理研究家みきママさんは、2nd STORY(第2の人生)の真っ只中。昨年離婚を公表され、栄養管理士の国家資格取得を目指して20年ぶりに大学に通う現役大学生です。東大生の長男、高校生の次男、小学校高学年の長女の3児の母でもあり、子育てをしながら仕事も学業もポジティブにこなすみきママさんに、そのパワーの秘訣を伺いました。弟であるNEWSの小山慶一郎さんとのご関係性や、東大合格に導く子育て法も必見です。(第1回/全3回)
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★ 子どもたちに応援されながらの大学受験だったので「負けられない」と感じていました
★ 20歳も歳の離れたクラスメイトですが、馴染むのは簡単でした
お金がない若い頃の節約結婚生活が料理家としての原点に
STORY編集部(以下同)ーー元々は会社員だったというみきママさん。料理研究家に転身されたきっかけは?
大学卒業後、元々は旅行会社で営業をしていました。飛び込み営業も得意で仕事は好きだったのですが、同じ会社で元旦那と出会い、入社して間もなく長男を妊娠。仕事を続けることが当時は難しく退職したものの「もっとやれたのにな…」という心残りはありましたね。今は妊娠=退職という風潮ではなくなってきたと思いますが、あの頃は退職せざるを得ない状況でした。
子育てが少し落ち着いたタイミングで働きたい!人の役に立ちたい!と強く思うようにり、友人の勧めで始めてみたのが、自分の節約術を綴ったブログです。新卒でお金がないうちに結婚したので「今週の食費は1,000円以内にしよう」など工夫をして生活していたんですよね。節約は好きで得意だったので、すごくのめり込み、ランキングもどんどん上がっていって、たくさんの人に見てもらえていることにやりがいを感じ「本を出してみたい!」と思うように。自ら出版社に飛び込み営業に行きました(笑)。営業力は会社員時代に身につけていたので、臆することはありませんでしたね。ただ、そのときは出版社の方に「ランキング1位でもないと、本なんて出せないですよ」とあっさり断られて…。でも、その後あっという間に1位になって、今度は出版社の方に声をかけていただき、2010年に初めてのレシピ本『藤原さんちの毎日ごはん』を出版することができました。
子どもたちに応援されながらの大学受験だったので「負けられない」と感じていました
ーー2022年に大学に入学されていますが、多忙ななか新たなことに挑戦された経緯を教えてください
料理研究家の活動をしていると、料理と栄養の話はどうしても切り離すことができないものだということがわかり、今後の活動のためにも、栄養管理士の資格を取りたいと思うようになりました。資格がないと栄養の話を公の場ですることができないんです。とはいえ、料理家として忙しい日々を送っていたので、元夫からは「今通わなくても…」と反対されていましたね。それでも、資格があれば仕事の幅も広がってやりたいことがもっとできると思ったし、子どもたちが大きくなってきて少し余裕も出てきたので、諦められず、当時高校2年生の長男に話したら「いいじゃん、俺勉強教えるよ!」と背中を押してもらったので、受験を決意しました。
受験を決断してから試験まではもう半年しかなかったので、それからは本当に大変で…。私は元々文系だったのですが、料理って突き詰めると「化学」の話になるので、受験科目には生物に加えて、化学があるんです。理系科目は本当にイチからの勉強で、家庭教師のトライのYouTubeを視聴したり、手当たり次第に参考書の問題を解きました。長男には英語を教えてもらったり「ご飯食べさせてあげるから!」と息子たちの同級生を家に呼んで、小論文の添削をしてもらったこともありましたね(笑)。
現役の高校生と同じ英文や長文も解かないといけないので、受験勉強はものすごく大変でしたが、振り返ると楽しかったです。昔は親に「勉強しなさい」って言われて嫌々やっていたのですが、今回は自分で受験を決断して、自分のお金で、自分の明確な目的のためだったので、力が入りましたね。子ども達の応援もとても力になりました。子どもに応援されたから「負けられない!」と馬力が出せた気がします。
無事合格し、2022年4月から東京家政学院大学に通い、日々勉学に追われています(笑)。
20歳も歳の離れたクラスメイトですが、馴染むのは簡単でした
ーー大学生活はいかがですか?
現在大学3年生ですが、入学してからも勉強の毎日です。小テストも多くて大変ですが、受験勉強で頑張ってきたから今も乗り越えられてますね。全部繋がっていると感じます。大学の友達とはMBTIの話や恋バナを聞いたりして盛り上がっています。今の子達は本当に努力家でレベルが高くて、アルバイトで生計立てているし、授業もちゃんと受けて、美味しいお店にも詳しい。しっかりしてるから私も負けたくない!と奮い立たせています。昭和の話とか「わかりまクリスティ」とか言うとバカにされますけど(笑)、勉強は負けませんよ。教えてあげることもあります!今の子達は分からないことがあると、携帯で調べちゃってわかった気になっていることが多いなと感じます。私はわからないことは先生に話しかけにいって話を聞いちゃうので、先生たちの本当に伝えたい奥の部分まで知ることができることが多々あって。インターネットにはいろんな知識が溢れているので便利ですが、やはり表面的ではあるので、簡単に分かった気にならないことは大事だなと思います。
よく、20歳も歳の離れた人とクラスメイトになるってどんな感じ?と聞かれるのですが、クラスメイトは息子と同世代なので馴染むのは簡単でしたね。まずは服装から入りました(笑)。本当はピタッとしたタイプの服が好きなんですが、今の若者っぽいダボっとした服を買って着ていったら「みきママ今日の服かわいいじゃん」って褒められました!話しかけるのは得意なので、今ではもう、学年全員知り合いになれているんじゃないかな。グループで固まっていても入っていきますね。今はみんなと話せるようになって、頑張って馴染む必要がなくなったので、自分の好きなピタッとした服を着て行ってます(笑)。