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初めてのバラの香り:クルジャンのア ラ ローズ オード パルファム

編集Iの「A Fragrant Life」*私の好きな香り*6

好きな香りのアーカイブ6回目は、バラの香りです。香る花と言えばバラと連想されるほど特別な存在ですが、バラの香水が苦手でした。いかにも香水つけてます的な印象になったり、重くて昔っぽくなったり、まとわりつく甘さがあったり。本物のバラの香りは好きなのに香水だとどうしてこうなんだろう、と常々思っていたのです。そんななか、やっと出会えたバラの香水が、このメゾン フランシス クルジャンの「ア ラ ローズ オード パルファム」です。

 

フランシス・クルジャンは今をときめくスター調香師で、1969年生まれ。1995年、ジャン  ポール ゴルティエのメンズフレグランス「ル マル」を初めて調香して一躍有名になり、2001年にオーダーメイドフレグランス専門アトリエ、2009年にメゾン フランシス クルジャンをオープンしました。その間、香水に関する世界的な賞、芸術文化勲章も受賞し、とにかく欧米ではクルジャンが調香する香水は話題の的。この写真は昨年12月、日本で新作の発表会があった時のものです。(クルジャン・ファンのライターさんが撮影した写真を貸していただきました。ありがとう!)

2014年10月に日本発売された「ア ラ ローズ」は、本物のバラの香りがするんですよね。咲いているバラって果物の香りがしませんか(リンゴはバラ科ですもんね)。バラの香水で感じがちなねっとり具合がない、爽やかで馥郁とした香りをこれほど見事に再現しているバラの香水はないと思っています。「ア ラ ローズ」に配合されている上質なバラはグラース産のセンティフォリア・ローズとトルコ産のダマセナ・ローズの2種類。トップに産地にこだわったベルガモット、レモン、オレンジ、ミドルにスミレ、パウダリー、ベースにシダー。バラの花の華やかさと。クルジャンの香りの特徴である「軽さ」「新しさ」「知的さ」「自由さ」が絶妙に感じられます。やっぱり天才なんだわー、と実感。見た目がピンクというのも春の気分が上がって素敵です。

 

 

*編集Iの「A Fragrant Life」

ビューティ担当25年の間に出合った好きな香りと、毎日を「香しくする楽しみ(主に韓国話など)」をご紹介します。

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