編集Iの「A Fragrant Life」*ソウルの美味しい店*4
気温が上がると“そろそろ行く?”と思うのは、かき氷。昔「韓国の人は冬でもかき氷を食べます~」と韓国の友人に言われ驚きましたが、今では日本でもすっかりブームになりました。韓国語で「かき氷」は「ピンス」と言います。「パッピンス」という言葉が広がりましたが、「パッ」は小豆の意味、つまり「氷小豆」のことですね。「氷いちご」は「タルギピンス」、各種フルーツが乗るのが「クァイルピンス」です。
ソウルで「パッピンス」と言えば、ピンス専門店「Meal Top」が欠かせません。
アックジョン(狎鷗亭)にある現代百貨店アックジョン本店5階にあり、入りやすいのも魅力。昔ながらのレトロなかき氷を食べに来たお客で通年賑わっています。写真手前の代表メニュー「ミルクピンス」は、炊いた小豆とミルク味のサラサラ氷、お餅、とシンプルですが、しみじみと美味しいです。後ろは韓国の友人がオーダーしたもので、「ミロ」(麦芽飲料)みたいな味がするきな粉たっぷりの香ばしいピンスでした。韓国には珍しく一人一個でOKな量です。
〇Meal Top/밀탑
ソウル特別市 江南区 狎鴎亭洞 429, 百貨店 5F
서울특별시 강남구 압구정동 429, 백화점 5F
(3号線 狎鴎亭駅6番出口 直結)
「ノクチャ(緑茶)ピンス」も韓国の定番ピンス。日本だけかと思ったら韓国のデザートには緑茶モノがたくさん。韓国人って緑茶好きなんだなあ、と実感します。夏、かき氷を出すお店にはだいたい置いてありますが、私はインサドン(仁寺洞)のカフェ「スヨイル」(「水曜日」の意味)のピンスが好きです。
観光客で溢れるインサドンのメインストリート沿いのビル2階にあり、階段を上がるとゆったりとしたスペースが広がっていて、「ここにこんな大きなカフェが」とびっくりします。インテリアもモダンながら生花や茶器が飾られ自然光が入ってとても素敵なんですよ。韓国伝統茶や自社加工した茶葉を使う緑茶、コーヒーも丁寧に淹れられています。ここの「ノクチャピンス」は上に干し棗が乗り、中に細かいナッツや雑穀が隠れていてミルクたっぷり。量が多いので2~3人でシェアできます。
〇スヨイル /수요일
ソウル特別市 鍾路区 寛勲洞 23, 2F
서울특별시 종로구 관훈동 23, 2F
もしくは
ソウル特別市 鍾路区 仁寺洞キル 36 2F
서울특별시 종로구 인사동길 36 2F
(3号線 安国駅6番出口、1号線 鐘閣駅3-1番出口)
韓国ドラマやバラエティを見ると「ホンシ(熟した柿)」がよく出てきます。旬の季節に買った柿を寝かせ熟したら冷凍したものです。その「ホンシピンス」が人気なのは、若者の街ホンデ(弘大)にある「Colline」です。
炊いた小豆(甘さ控えめで美味しい)とソフトクリームが別に添えられているのがいいですね。柿もトロトロ。大きいため4人で一つでいいと思います(笑)。
花と樹木に囲まれた広い庭がある花屋さん兼の2階建てカフェは、わ~~ソウルのカフェっておしゃれー、と感心してしまうほどです。営業時間も午前10時半~夜中3時まで・・・ソウルのカフェ文化ってすごい。他のデザートにも歓声があがるような工夫がされた面白くてきれいなものがあります。
〇Colline
ソウル特別市麻浦区オウルマダンノ45 1~2階
서울 마포구 어울마당로 45 1~2층
(6号線上水駅1番出口、2号線&6号線合井駅3番出口、弘大入口駅9番出口)
おまけ:
韓国にはチェーンカフェも多く、こちらはシーズンになるとかき氷が登場します。毎年流行があり、マンゴーが流行るとどのカフェにもマンゴーものが、オレオクッキーが流行った年はどのデザートにもオレオクッキーが刺さっていました。これは去年の夏ですが、この時はチーズケーキトッピングが流行中でした。今年は何なのか楽しみです(それにしても巨大すぎました)。
※時期によって写真と同じものがあるとは限りませんのでご了承ください。
*編集Iの「A Fragrant Life」
ビューティ担当25年の間に出合った好きな香りと、毎日を「香しくする楽しみ(主に韓国&香港話など)」をご紹介します。