「私たちのCHALLENGE STORY」を担当しているライターの孫 理奈です。先月は12月号の取材で羽田空港に取材に行って来ました。私にとっては、空港は旅行の予定はなくてもたまに遊びに行ったり、送迎に行くなど年に数回は訪れる場所。今回の取材も待ち合わせ場所を下見に行くべきか、行く前に悩みました。ただ行きたかっただけなのですが(笑)。なぜそんなに空港が好きなのかというと、別にCAを目指していたわけでもなく、飛行機に乗るのが大好き!というほどでもなく……。ただ空港からもう旅が始まっている気分を味わえるのが好きなんだと思います。
若いころ夢を見ていた妄想シチュエーションが、飛行機の中でたまたま隣に座った出張に向かう男性と何となく話すことになり、話は弾んだけれど連絡先も交換せずに到着後は別れる。その後、旅先の街中でバッタリ遭遇し、その夜に食事をする約束をして付き合うことになる。そんなドラマのような出逢いを期待していましたね(笑)。その始まりが空港なので、今でも飛行機に乗るときは、「どんな人が隣になるかな~」とキョロキョロしてしまいます。空港には別れもあります。長男も次男も海外に留学したのですが、その都度、見送りにも行きました。長男を見送るときには、その当時付き合っていた彼女と前半後半に時間が分けられていて、家族は前半。時間が来ると「元気で頑張ってね」と私達家族は去り、残りの時間を過ごす彼女と歩いていく長男を見送りました(笑)。
日本に帰国した際の思い出もあります。まだ子ども達が小さいときの家族旅行の帰り、主人とスペイン人のキレイな女性が隣同士になりました。主人はスペイン語圏で育ったので、その女性とスペイン語で話が弾んでいた折、それに気づいた次男が「パパが浮気している」と言ったんです。そして私に気遣って「ママは見ちゃダメ」と。到着後は空港でどのバスに乗るか悩んでいるその女性に主人が教えに行き、次男は「浮気者」と怒っていました(笑)。空港にいたときに偶然、韓国のグループ「CNBLUE」が来日し、ファンの人と一緒にキャーキャー騒いだこともあります。いろいろな方とドラマがあるのも空港の魅力かもしれないですね。今年、次男の留学先をひとりで訪れたときも、数時間前から空港入りしてそんな気分を満喫しました。「どんな人が隣になるのかな~」とワクワクしていたら、東南アジア系の家族連れが隣でした。既婚者なので出会いを期待しているわけではないのですが、心だけは若かりしときに戻り、妄想が止まらないのが私にとっての空港です(笑)。