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鈴木蘭々さん(49)が語る介護。「ケンカができるのも生きているからこそ」

親の介護が始まったら、自分の生活はどうなるのか、漠然とした不安を抱えている方、多いですよね? そこで、今まさに介護中のみなさんに、お話を伺いました。耳を傾けるうちに、介護は大変だけれど、発見や学び、笑いや楽しさがぎっしり詰まった、家族との濃密な時間なのかもしれない、と思えてきたのです。

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タレント 鈴木蘭々さん
49歳・東京都在住

ケンカできるのも生きてるからこそ。
この時間を積み上げられる今に感謝

鈴木蘭々さんが、お母様の介護を始めたのは’20年ころから。「父が亡くなったあと、母は実家で一人暮らしを謳歌していました。孫の世話をしたり、私と海外旅行に出かけたり、とアクティブでしたが、’19年に一緒にハワイに行ったころから、体力が落ちてきたなと感じていました」。次第に物忘れが増え、’20年には背中を圧迫骨折し、手助けが必要になりました。

「最初に着手したのは、〝捨て活〟でした。骨折でコルセットをつけていたので、スムーズに動けず、躓いて転んだりすることがないよう、廊下やベッドルームを片付けました。ところが、物をちっとも捨てたがらないので、捨てる・捨てないで大バトル(笑)。絶対に着ないだろう派手な服も捨てさせないので、『衣装にするからちょうだい』と言って持ち帰って処分しました」。

さっぱり家を整えると、次は地域包括支援センターで、ケアマネージャーさんと面談をし、週2回デイサービスに通うことに。「はじめは嫌がっていたのですが、おしゃべり好きな母と気が合いそうな利用者が集まる曜日を選んでくださったので、次第に楽しく通えるようになりました」。

そのほかの日は、訪問介護を頼んだり、鈴木さんがご実家に通って、一緒に食事や散歩をするという穏やかな介護生活が続いていました。「ところが、昨年、脳梗塞で倒れて入院してしまったんです。医師からは、回復が難しいかもと説明されました。歩くことも、話すこともできない様子に、私の方が、ショックを受けてしまいました」。

でも、心配と裏腹に、お母様は驚異的に回復し、歩けるまでになりました。「自宅に戻れましたが、今は、週5日デイサービスにお世話になっていて、あと2日は、兄と交代で実家に通っています。娘の私がいると、頼ってできることもやらなくなってしまうので、できるだけ、手出しはしないようにしています」。

仕事と介護をバランスをとりながらこなしている鈴木さんですが、「実は、マネージャーが親の介護経験者で、いろいろ教えてくれたんです。それも含め、いろんな方に助けてもらって何とか回っている状況です。下り坂にいるのはわかっているので、今の状態が保てなくなる日は来るだろうと、覚悟はしています。でも、入院など、様々な困難の階段を上っていく中で、メンタルも育って、受け止められるようになってきました。同時に、介護福祉制度や介護職の方の現状を見て、整っている面やうまくいっていない面などを肌で感じ、疑問や意見を持つようになり、社会や政治に関心が生まれました。それも、母がいなければ、わからなかったこと。母が社会勉強させてくれているのだと感じています」。

<編集後記>お母様とのエピソードを聞いてほっこりしました 客商売をしていたお母様は、ジョークのセンスが抜群だそう。「先日、デイサービスを休んだとき『お熱があったんですってね』と言われたら、『そう情熱』って返していて、感心しました」と。お母様との時間を明るく楽しく過ごしていらっしゃる様子に心がほっこりしました。テーマと関係ないのですが、蘭々さんお肌の透明感がすごくて感動(笑)。(ライター 秋元恵美)

撮影/BOCO ヘア・メーク/小林成江 取材/秋元恵美 ※情報は2024年12月号掲載時のものです。

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