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Lifestyle特集

世界や日本で起こっていること、あなたはどれだけ知っていますか?

「私たちのCHALLENGE STORY」を担当しているライターの上原亜希子です。先日、自宅で同企画の8月号「平和を祈るだけでなく、現状を知って小さくても行動に移す。私達は非力ではありません」の記事を読み直していました。紛争地を自らの目で見て体験した3人の方たちにお話しを伺うという、いつもと少し違う座談会形式でした。記事を読みながら、ふとテレビに目を向けると、丁度ケーブルテレビで映画が始まったところでした。タイトルは「グッド・ライ~一番優しい嘘~」。

日本では2015年4月に劇場公開された作品で、世界の裏側の驚くべき実話をもとにした物語です。

<Story>
1983年アフリカ大陸のスーダンで内戦が始まり、数万人の子ども達が両親の命と住む家を奪われた。2000年になりアメリカとスーダンが協力し、難民キャンプで育った3,600人の若者(内戦で両親を亡くした“ロストボーイズ”)たちを全米各地に移住させる計画を実施。突然、自由の国への切符を手渡された若者達と、彼らを受け入れたアメリカ人たちとの間に、いったいどんなドラマが起きたのか──?

映画前半部分はスーダンで起こったこと……両親の命を奪われた子ども達が何千キロという距離を徒歩で移動し、難民キャンプを目指す姿が映し出されます。野生の豹を追い払い、時には闘い捕獲して食料にする……そんなシーンもありました。でも彼らがいちばん恐れているのは人間、そう兵士たちなのです。

これは少しネタばれなのですが、アメリカへの切符を手渡された主人公の3人の若者達、実は元少年兵ということが、最後のテロップで流されます。実話を基にした作品であり、出演者も悲しい経験をした若者たちが出演しているとわかり、彼らがアメリカに来てから故郷を懐かしみながら空や牧場を見つめる眼差し、とてつもなく嬉しいことがあったときに感情を爆発させて喜び躍るシーンが、とても自然だったのも理解できました。“グッド・ライ”と言うタイトルがなぜついているのか? それはぜひこの映画をご覧になって確かめてみてください。
映画の冒頭でこんなナレーションが流れます。

幼い頃は知らなかった

ここと異なる広い世界があることを

私たちが知っていたのは

スーダンにある私たちの村だけ

いや“スーダン南部”だ

その違いはとても大きかった

幼いときだけじゃない、大人になった今でも世界のことだけでなく、自分が住んでいる日本のことですら知らないことがたくさんあります。読み直していた座談会の記事の中に「興味や関心の先に自分にできることが見えてきます。聞いて、知るということから全てが始まると思います」という言葉がありました。自宅、美容院、病院で、STORYを開いて、今シーズンの流行のファッションやコスメなどを知り、そして後半部分の「私たちのCHALLENGE STORY」では日本で、世界で起きている私達の知らなかったことを“知る”きっかけになれば嬉しいなと私は思います。今月も是非STORYを手に取り、ページをめくってみてください、まだまだ私達の知らないことがたくさんあることに気づくはずです。

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