結婚していれば、いつかは必ず訪れる夫側の家族の死。「縁起でもない」と思うかもしれませんが、いざその時がきたら、嫁として何をすべきか把握していますか? 誰も教えてくれない、誰にも聞けない……ならばSTORYが。大事な時に家族を支えるために、こっそりしっかり読んでみてください。備えあれば憂いなしです。
教えてくれたのは… 一般社団法人終活カウンセラー協会代表理事 武藤頼胡さん
終活カウンセラーの生みの親。『終活』という考えを普及すべく、メディアへの掲載も多数。8月に初の著書となる「元気なうちから始める!こじらせない『死に支度』」(主婦と生活社)を出版。
第4回 迷ったら葬儀社に確認を。嫁の役割と母の役割、状況に応じて選択を
嫁の仕事は基本的に挨拶専任係と心得て
最近の葬儀では参列者も少ないため、お嫁さんが受付をやってしまったりする場合もあるのですが、基本的には、いらっしゃった方に挨拶する係と思ってください。式が始まる前や終わった後はもちろんですが、通夜振舞いのときには、テーブルを回り「生前、義父(義母)がお世話になりました」と挨拶できればOKです。宴会ではないのでお酌をするより、故人との関係や思い出を聞くほうが大事。聞いた話を後で家族に話してあげるととても喜ばれます。
ただし、式が終わった後、皆で一斉に移動して行う通夜振舞いでなければ、お嫁さんは式場にいるためテーブルを回ることはできません。そのあたりは臨機応変にし、挨拶係ということだけ忘れずにいてください。
子供が小さいときは母の役割を優先してもいい。 他の親戚の子を見るなど気配りを
お子さんが小さい場合は〝嫁〞より〝母親〞としての役割を優先していいと思います。その場合には、親戚のお子さんが他にいれば「私が一緒に見ていましょうか?」と申し出ると印象UP。ただし、お子さんが泣き叫ぶような状態でなければ、なるべく皆さんと同じ場所にいてあげてください。故人のお孫さんなので、見たいと思う方もたくさんいます。見せてあげるのもお嫁さんの立派な役割です。
迷うことの多い、 香典返しについてもおさらい
式当日はお茶やタオルを返し、四十九日法要後2週間以内に〝半返し〞といってお香典金額の半額程度のお品物をお送りするというのが一般的かなと思いますが、参列者が多い場合は当日のお返しで終わりという場合もありますし、お香典もお返しの額も一律にして、お送りするのは後日という地域もあります。
ご家族の意向を大事に、お嫁さんは発送のお手伝いを。意外と手続きなどが手間なので、お嫁さんが担当になることが多いという声もちらほら聞かれます。
終わり