次の旅はどこに行こうか。そんな悩める大人女子たちにSTORYからの新提案。エネルギッシュな活気にあふれる国、アラブ首長国連邦の都市「ドバイ」がおススメです。上記写真は、スパイススーク。色とりどりのバリエーション豊かな香辛料が並び、スーク中がスパイスの香りに。見ているだけで楽しくなるドバイといえば、の定番スポットです。
実は私、編集Nは、数十年前に1度、ドバイへ行ったことがあります。当時の印象は、みんながイメージする「中東」そのものでした。もちろんその時も世界一へとしのぎを削るダイナミックな建築物、スパイシーなアラビア料理など異国情緒漂うこの都市を存分に楽しみましたが、今回の再訪で一番驚きと変化があったことがあります。それは、「食」の進化。
移住者が8割を占めるこのドバイは、いわば、世界中のフーディ達が集まる都市として位置づけられはじめ、今や各国のシェフ達がこのドバイで腕を振るいたいとさえ思うグルメシティへと成長を遂げました。2022年よりミシュランガイド・ドバイも公開。2024年版には106軒が掲載されています。
旅においしいものは絶対!という食いしん坊たちには絶対に一度は味わってほしい。今回は、一皿一皿にシェフ達の惜しみない情熱や食材への愛情が感じられた、とっておきのレストランを紹介します。
フードきっかけに始まる旅もまた思い出深いものになると思うので、ぜひ食の価値観の合う友人やパートナーとドバイフードを堪能してください!
★ 食のトレンドを知るならまずは「タイムアウトマーケット・ドバイ」
★ 雲の上のダイニング「バージュ・カリファのアトモスフィア」
★ ドバイに行くきっかけにしてもいい「オーファリ・ブロス」
★ メニューの最後で泣いた「レストランJun’s」
★ 「アルサーカルアベニュー」でドバイアートを堪能
和の新解釈が楽しいtapasake(タパサケ)
前回の記事でご紹介した「ザ・リンク」の屋上フロアある、世界最長のインフィニティプールが併設されたレストラン&プールクラブ「tapasake(タパサケ)」でランチ。こちらは、日本風のペルー料理という斬新なフュージョン料理です。和牛、寿司や刺身、わさびなど日本人には馴染み深いメニューや食材が使われていて、ドバイの地でどんな味わいになっているのかがとても楽しみになるラインナップ。
ドバイでは今、和牛がトレンドで、多くの人が和牛の旨味と甘み、舌の上でほどける柔らかな触感の虜なのだとか。和牛のたたきは、甘みのあるお肉とコクのある肝ソースと爽やかな柑橘ジュレのバランスが絶妙。
驚きの味を披露してくれたのはスイカのサラダ。こちらは程よい酸味のスイカの上にフェタチーズと凍らせたワサビが。時間の経過で凍ったワサビが溶け出すたびに味も変化していくことまで計算されていて、爽やかでとても美味しかった! その他、ピリ辛のセビチェ、じっくりと炭火で焼き上げた魚やお肉のマリネも絶品です。
スイーツもパリパリに焼き上げられた香ばしい生地の上に、酒を煮詰めたソースをかけた味噌とヨーグルトのアイスクリーム。
身近だと思っていた食材が、解釈によってこんな面白いメニューへと変化するとは!と感動しきりでした。
https://www.thelinkdubai.com/tapasake
Visit Dubai(日本語):https://www.visitdubai.com/ja/restaurants/tapasake
食のトレンドを知るならまずは「タイムアウトマーケット・ドバイ」
ダウンタウンの中心、ドバイ・モールのすぐそば、スーク・アル・バハールにあるタイムアウトマーケット・ドバイは、17のキッチン、3つのバー、広々とした屋外テラスを備えた43,000平方フィートの最新のグルメスポットです。
ドバイで人気のレストラン、マスティ(MASTI)、BBソーシャルダイニング(BB Social Dining)、ピックル(Pickl)、ピットファイア(Pitfire)、リーフ ジャパニーズ・クシヤキ(Reif Japanese Kushiyaki)、スラブ・コッシーナ(Slab Cocina)、スクーピィ・カフェ(Scoopi cafe)、、リトル・ジュンズ(Little Jun’s)、ロン・テン(Long Teng)などが入っています。ドバイに来て、まずは何を食べようか、流行っている食べ物は?と思っているならまずはココで体感を。食と文化を愛する人々のホットスポットになっています。テラスからはバージュ・カリファやドバイ・ファウンテン(噴水ショー)の景色を見ることができます。
Visit Dubai:https://www.visitdubai.com/ja/restaurants/time-out-market-dubai
雲の上のダイニング「バージュ・カリファのアトモスフィア」
世界有数の高さを誇るバージュ・カリファの122階、なんと地上442メートルの高さに位置する、アトモスフィア・レストラン&ラウンジ。
ドバイの街並みを360度見渡すことができる優雅なレストランとなっています。モダンでフレンチなアールデコ調の店内は、クラシックで洗練された雰囲気。朝食、ハイティ(夕食を兼ねたお茶タイム)、ランチ、フルコースのディナーまで最高品質の食材を使った季節の料理や伝統的なフランス料理が楽しめます。
幾重にも連なるドバイのスカイラインやアラビア湾の絶景が楽しめる、まさに雲の上のダイニング。豊かでモダンな味は、ミシュランガイド・ドバイにも名を連ね、数々の賞に輝いています。
私が頂いたのはモーニングメニュー。ドバイならではの景色の中のゆったりと味わう時間はまた格別です。
Visit Dubai(日本語):https://www.visitdubai.com/ja/restaurants/atmosphere
ドバイに行くきっかけにしてもいい「オーファリ・ブロス」
オーファリ・ブロスは、ワスル51モールの美しい広場の一角にあり、「世界のベストレストラン50」の中東・北アフリカ部門で2024年1位、1月29日に発表された2025年でも連続1位を獲得した実力派のレストランです。
シリア出身でドバイを拠点とする有名シェフ、モハメド・オーファリさんと彼の2人の兄弟で作り上げられている唯一無二の味。伝統的なレバノン料理の常識を打ち破り、中東料理の枠を超え、国境を破るような想像性豊かなレストランを作り上げました。
現代的で独創的なアイデアを散りばめながら、味覚、食感、素材の3つにこだわっています。
ドバイの多文化主義や前衛主義に合うように日々レシピは改良され、季節感も大切にしたまさに芸術作品のような一皿に作り上げています。地元の農家やサプライヤーを支援し、地元産の最高品質の食材を提供しています。ここ10年ほどで自国でさまざまな野菜作りに挑戦し、実際に生産できるようになってきたらしく、砂漠の地で育つ作物は、味が濃く、甘みが強くなるとのことで、ひとつひとつのお皿に食材への愛情を感じるほど丁寧な味の調和に感動しきり。
器や盛り付けもメニューによってリズミカルなのも楽しく、気持ちまで満たされました。
まさに記憶に残る味。またここに戻ってきたいと思わせてくれる最高の時間でした。
Visit Dubai:https://www.visitdubai.com/ja/places-to-visit/orfali-bros-bistro
メニューの最後で泣いた「レストランJun’s」
記憶に残しておきたいレストランと言えばもう1軒。カナダで生まれ、シカゴで育ち、現在はドバイを拠点に活躍する中国系カナダ人ケルヴィン・チェンさんの「レストランJun’s」。チェンさんの料理スタイルは、中国をルーツとし、北米での幼少期、そしてフランスでの修行からインスピレーションを得て生み出された、まさに彼の記憶の中の感性豊かなメニュー。そこに地元の農場から仕入れた新鮮な食材が絶妙なバランスで組み合わされています。
2025年の「世界のベストレストラン50」の中東・北アフリカ部門では昨年の21位から大躍進の7位へとランクアップしています。
上記写真は、シェフの幼少期の楽しかった記憶を閉じ込めたフィンガースナック。
インターナショナルな感性を持ち合わせたシェフの記憶の旅に同調しながら進んでいくメニューに舌鼓を打ちながら、テーブルを囲んだ人たちと、これはどこどこの国の料理にエッセンスが似ているね、これは組み合わせがすごく意外で面白いね、など会話がどんどん広がっていくのもすごく有意義。
最後の締めとして出してくださったフォーチュンクッキーを開けてみると…そこには日本語で「来てくれて本当にありがとう」のメッセージが。これにはやられました。こんなに楽しい時間を料理で演出しているのに、さらに日本語でメッセージを伝えてくださるとは…。シェフの優しい人柄と徹底したホスピタリティに私は初めて感動してレストランで泣きました。本当にみなさんに体験していただきたい!
https://www.junsdubai.com/our-team/
Visit Dubai(日本語)https://www.visitdubai.com/ja/restaurants/juns
「アルサーカルアベニュー」でドバイアートを堪能
ドバイの工業地帯、倉庫街であった場所を改装して作ったアート街が「アルサーカルアベニュー」。 およそ16のギャラリー、シアター、カフェ、ショップなどが立ち並ぶアート地域としてイベントも多く開催され、ドバイで感度の高いオシャレな人たちの人気スポットになっています。 このアルサーカルでのおススメスポットを2カ所ご紹介します。
Visit Dubai:https://www.visitdubai.com/ja/places-to-visit/alserkal-avenue
■気軽に立ち寄れるオシャレカフェ「Pekoe tea & bread bar (Alserkal avenue内)」
モダンな日本茶のカフェ兼ベーカリーで、世界中から厳選された高品質の紅茶を豊富に取り揃えており、実際に茶葉の香りを体感したりとユニークで風味豊かな体験を提供しています。最高級の素材を使った焼き立てパンや色鮮やかなペストリー、塩味の焼き菓子なども取り揃えており、手作りのサワードゥブレッド、バタークロワッサン、美味しいサンドイッチやサラダの数々も人気です。
店内は、ジム帰りや打ち合わせ、女子会など日常の中に溶け込んだようにカフェに立ち寄っているオシャレな人たちでにぎわっていました。
Visit Dubai:https://www.visitdubai.com/ja/articles/best-bakeries-in-dubai
■世界に一つだけの自分だけの香水作りを体験「オーララボ」
ミクソロジストによる60~90分のフレグランス作りのワークショップを体験をしました。まずは、香水の様々なレイヤーを分解し、それぞれのレイヤーを区別することを学びます。30種類以上はあるであろう違う香りの原液をひとつひとつ試していき、自分の直観で好みの香りを絞っていくのですが、これが結構難しい。すべて好みの香りを実際に混ぜても、香りと香りがけんかをしてしまい、結果いい香りになるとは限らないのです。
ミクソロジストと協力し、香りの強弱やまた違ったセレクトを提案されながら、オリジナルの香りのレシピを作っていきます。作る人によって、まったく別の香りが出来上がるのですが、なぜか「その人らしい」雰囲気の香りになる不思議。
完成したオードパルファムは自分でオリジナルの名前を付けて、ギフトとして持ち帰れます。旅の思い出とともに香りを楽しめる楽しいワークショップでした。
H P:https://oocrew.myshopify.com/collections/dubai-workshops
今まで、食の多様性を体感するなら日本が一番だと思っていたのですが、今回のドバイではいい意味でその考えが打ち砕かれました。旅行で食が楽しいともっと楽しい。帰国した今でもご紹介したレストランのメニューをもう一度味わいたいと思っています。
ぜひ、新しいドバイの刺激的なフードシーンを体験してみてください!
〈vol.3 ドバイの体験旅へ続く〉
取材協力/ドバイ政府観光庁 取材/STORY編集部





















