息子が留学に行ってしまったことで、思いがけず訪れた“自分時間”。好奇心のままに、サルサに華道、バイクやゴルフにチャレンジしている姿はSTORY世代の憧れでもあります。また、手はかからなくなったとしても、心はずっと息子に向けていると話す紗理奈さんから、思春期の息子さんとの向き合い方もお聞きしました。「母であること」と「私であること」を軽やかに行き来する彼女の今を覗きます。
★ “構いすぎない愛”のかたち──10代の息子と向き合う距離感
★ 「背中を見せる」ことが母の美学
★ 「紗理奈流子育て3か条」
「人生って楽しい」──母として、ひとりの女性としての生き方
息子さんの留学を機に色々な変化があったそうですね。
息子が留学して“子育て”から一歩引いたとき、“第2の女子高生”が始まった気がしました。
自分のための時間が戻ってきたことで、そういえばこれまでやりたかったことってなんだっけ?って思い返してみたら、サルサや華道、乗馬、カート、バイク、ゴルフとやりたいことがどんどん浮かんできて。頭のメモに入れておいて、思い立ったらそのストックから出してどんどんチャレンジしようと思っています。このワクワク感は、まさに、もう一度女子高生をやっている感じ!
“構いすぎない愛”のかたち──10代の息子と向き合う距離感
〝紗理奈流〟育児について教えてください。
思春期って、構いすぎるとウザがられるし、放っておいても心配。だから“構わないけど見捨てない”っていう距離感を大事にしています。恋愛や性の話も、自然体でオープンに。
この年になるとセックスについての話をしますね。恥ずかしいことじゃない。子どもを産むための行為って、ちゃんと伝えています。責任も伴うことなので、避妊や性感染症についても教えています。大事なことを“話しちゃいけないこと”にしないで、カジュアルに、でも誠実に話すようにしています。
「背中を見せる」ことが母の美学
「お母さんが働いているから学校に行けるんだよ」って、息子には伝えています。それがシングルマザーのリアルな背中。でも、好きなことを仕事にしている私を見て、“人生って楽しいんだ”って感じてくれたら嬉しいです。自分の行動を正々堂々と見てもらいたいし、どんなときも子どもを支え続ける。それが私の“母としての哲学”です。
「紗理奈流子育て3か条」
人生は“新人”でいたい──常に挑戦する心
大きな転機となった息子の留学ですが、彼の決意に始めは動揺しました。経済的な負担も大きかったけれど、息子も私も後悔しない道を選びたかったから、彼の背中を押すことに。息子の自立と向き合いながら、私も成長して今があると思います。子どもは、自分の知らないところで社会を作っていくでしょ。その中で葛藤もあるけど、親の役割は“見守ること”。ママはいつでも“帰れる場所”でいられたらいいと思っています。
ジャケット¥60,500ジレ¥37,400 (ともにソブ/フィルム)パンツ¥46,200 (ダブルスタンダードクロージング/フィルム)パンプス ¥53,900 (コルコバード/フィルム)ピアス¥48,400ブレスレット¥57,200 (ともにマフ)
撮影/浜村菜月 ヘアメイク/福川雅顕 スタイリスト/ 繁田美千穂 取材/髙橋奈央





















