紅葉真っ盛りの晩秋の京都は、是非足を運びたい気持ちは山々だけど、何だか近頃騒がしくて……、
なんて、思ってはいませんか――？
そんな大人の女子旅にオススメなのが、裏烏丸御池界隈の散策。

海外の旅行者でにぎわう繁華街・四条からほど近いにもかかわらず、
大通りから路地へと入った裏烏丸御池界隈は
ひっそりと京の趣が感じられる風情ある建物に出会え、街歩きにピッタリです。
喧噪から逃れたい大人の女子旅にオススメの裏烏丸御池散歩で
出会った風景やお店をご紹介します。

大正15年に建てられ、京都市指定・登録文化財第一号の旧京都中央電話局の風情をそのままに、
2005年に生まれ変わった新風館。
新生新風館は、電話局の一部を残した保存棟と建築家・隈研吾氏監修による新築棟で構成され、
中央には緑豊かな中庭が設けられています。
館内には、アジア初上陸となるエースホテル京都や、京都発進出の映画館アップリンク京都に加え、
ファッションショップやレストラン、カフェなど、温もりを感じる和テイストの建造物の中、
スタイリッシュなお店が立ち並び、そこをゆったりと見て歩くだけで
ワクワクと心が満たされます。

新風館から烏丸通りを背にして歩くとすぐ見えてくるのが、200年を越える創業当初のそのままの外観を残した
老舗和菓子店「亀末廣」。重厚な木造建てと赤いポストのコントラストが、印象的です。
そして、富小路通を右に曲がり、三条通りに出ると、京の趣ある建物を生かした
ファッションショップが現れます。
瓦屋根の木造家屋をそのまま生かし、スタイリッシュに赤の入口ドアが
取り付けられたポールスミスのショップやレトロな煉瓦造りをそのままに、
フレンチ風店構えのMARcortのショップが目を楽しませてくれます。

三条通から一本四条側へ下った六角通りにある嵩山堂はし本は、
昭和28年創業の老舗の和紙、文具店。
印刷、断裁、仕上げなど、工程の多くを手作業で行い、機械では出せない
人の手による味わいを大切にした、和紙を基調にした封筒や便箋、ハガキ、ポチ袋などが並びます。
国内外にも人気の嵩山堂の和紙や文具ですが、こちら、六角通の本店では、
季節ごとに新作や限定柄が並び、高級和紙の温もりを手で感じながら、とっておきの一点が選べるのも魅力。
季節のコントラストが感じられにくい昨今の気候の中、
このお店には、日本の四季が感じられるモチーフがたくさん。
定番のうさぎモチーフの便箋やハガキも可愛く、
友人へのお土産にも喜ばれること間違いナシです。

石黒香舗は、安政二年、幕末期に創業された日本全国で唯一のにほひ袋専門店。
にほひ袋には、白檀（びゃくだん）や丁子(ちょうじ）など、常温でも香る
天然の香木・香料を細かく刻んで調合したものを使用し、控えめな香りが特徴的です。
「風が吹いて初めて香る」ような、すっと心に残る余韻を大事にして設計されているそう。
店の奥には、オリジナルの「MYにほひ袋」をその場で作れるコーナーがあり、
木箱に入った、たくさんの友禅や西陣織の袋や紐の中から好みの色柄を選ぶことができます。
そして、５種類の香から好きなものをチョイスできるのも嬉しいところ。
お香は、衣類の虫よけ効果もあるから、香を楽しむ他機能性もあり一石二鳥。
店内には、他にもストラップやチャーム、部屋用の置物もあり、
お土産を選ぶのも楽しい時間です。

白竹堂は、享保３年、江戸時代中期に京都・西本願寺前に法要、仏事用の寺院寺院用扇子を
扱う店として創業されたお店。
白竹堂の扱う「京扇子」は、扇面・扇骨・組み立て・仕上げなど、
すべて京都・滋賀を中心とした国内産を基本としています。
扇子の製作には、約88の工程 があるとされますが、その多くを手仕事・分業体制で行い、
骨づくり、地紙（扇面紙）づくり・貼り、絵付け、仕上げなどを
専門の職人が手分けして作った扇を扱っています。
和紙を使用し、アユやカエルなど、伝統的なモチーフにした京都らしいデザインから
レースや刺繍、デニム、レザーといったトレンドのファッション素材の扇子が
並ぶのも魅力。「ファッションとコーディネートして……」と、想像を巡らせながら
選ぶのも楽しい時間です。
「末広がり」で縁起がイイと言われる扇子は、友人へのお土産にもピッタリ。
きっと、お気に入りの１点が見つかるはずです。

今回ご紹介した裏烏丸御池散策は、ぐるりと周り15分程度の散策ルート。
興味の湧く建物やお店を見つけたら、そこでゆったりとした時間を楽しんでみて。
この散策ルートは、京カルチャーを肌で感じながら
静かにゆったりとした時間を過ごせるのが、最大の魅力。
散策の最後は、御池通りから目と鼻の先の京都文化博物館。
京都の歴史と文化をわかりやすく紹介する総合的な文化施設で、
赤れんが造りの別館は、旧日本銀行京都支店の建物で明治を代表する近代建築として
重要文化財に指定されています。
館内には、江戸時代末期の京の町家の表構えを復元した「ろうじ店舗」があり、
食事やショッピングが楽しめるので、旅の最後をここでゆっくりと過ごすのもアリです。

そして、宿泊するならやっぱり喧噪から離れた裏烏丸御池のホテル。
烏丸通から奥に入った裏烏丸に出来たのが、大人の女子旅にピッタリの「HANARE by Tokyu Stay」。
ラウンジでは、老舗酒造の日本酒や丹波ワイン、コーヒーなどをフリーで飲むことができ、
夜もゆったりとトークに花を咲かせることができます。
また、茶室も備え、お茶の体験が出来るのも魅力。
烏丸御池駅から徒歩２分の場所にあり、観光の拠点としても便利。
そんなスペシャルなホテルの宿泊を、今回「STORY」から２組２名様にプレゼント！