
こんにちは。
フレンチ薬膳の坂井美穂です。
先日、美味しいと評判のベトナム料理屋にフレンチ薬膳の仲間と一緒に行ってきました。評判通り美味しかったのですが、特にみんなのお気に入りがこちらのバインセオ。

卵の生地がパリッとしていて、中はもやしを中心に野菜類と魚介類がたっぷり挟まっています。これを葉っぱで巻いて、さっぱりめのタレにつけていただきます。

少々忙しさに追われている感じがしていたので、心がほっとするひと時でした。大切な仲間と一緒に美味しいご飯を食べる、それだけで本当に満たされますね。
しかもサプライズで誕生日のお祝いもしてもらい、嬉しびっくり。綺麗なお花とクレドポーボーテのセットをいただきました。

さて、最近はすっかり秋らしくなりましたね。そろそろ乾燥対策をと、ぼちぼち潤い食材を摂り入れているこの頃です。
高級なクレドポーボーテはもったいなくてまだ使えてないのですが、これはご褒美お手入れにとっておいて、まずは肌の基礎力を上げるために薬膳で簡単に出来ることをしようと思います。ということで、今回は簡単に出来て、効果が見込める潤い食材を使った薬箱レシピをご紹介します。もれなくお通じも良くなりますよ♪
おすすめ食材は白木耳。
中国では銀耳(ぎんじ)と呼ばれ、楊貴妃や西太后も美容の為に好んで食べていたと言われています。特に保湿効果に優れ、燕の巣と同等の効果とのこと。しかも安い。おまけにヘルシー。ほぼ無味なので、水で戻してさっと下茹でするだけで、サラダや炒めものにも色々使えます。

今回は、より潤い効果を上げるために甘酢に漬けました。薬膳では食物の持つ味を5つに分類しています。
五味と呼ばれ、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩味)に分かれます。薬膳はもちろん、薬の処方でもそれぞれの味の作用やどの臓器に効力を与えるかなど考慮して組み立てられます。
甘酢漬けにした理由は、「甘酸化陰」と言って甘味と酸味を合わせると体の水分を生み出すという組み合わせ効果があるからです。
最近は富澤商店や業務スーパーなどでも白木耳を見かけるようになりましたので、見つけたら是非お手に取ってみてください。ただ、保湿効果に優れている故に少し注意点もあります。例えば、ポテトを食べすぎるとお腹が張るように、水分ばかり補っても代謝出来なければ溜まってしまいます。普段からむくみやすい方は水はけを良くするために、少し辛味や香りの良い食材などと一緒に召し上がることをお勧めします。
白木耳と茗荷の甘酢漬け
(作りやすい分量)
白木耳 乾燥20g
茗荷 3本
(甘酢)
酢 150cc
水 50cc
砂糖 40g
塩 小1
出汁昆布 1~2cm(あれば)あ
(作り方)
1.白木耳を水で戻し、さっと下茹でして水気を切る。石づきを取り除き、適当な大きさに切る。
2.茗荷もさっと茹でて水気を切り、千切りにする。
3.甘酢を作る。材料を全て小鍋に入れてひと煮たちさせ、熱いうちに白木耳と茗荷をつける。あれば小さめに切った出汁昆布も一緒に漬ける。
4.粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成。
白木耳・・・潤いを補う 肺を潤す 血の巡りを良くする 高血圧の改善
茗荷・・・お腹を温める 気の巡りを良くする 咳止め
※白木耳で補った潤いを、滞らないように茗荷こ辛味や香りで巡らせます。
他に、玉葱や唐辛子、生姜などでも代用可能です。






















