御木本製薬本社に到着し、まずは研究部の大森文人さんより「LINK＋U」の誕生背景や開発秘話のお話を伺います。近年の環境変化により商品化に至らなかった品質の低い「色落ちノリ」の品質低下は課題で、古くから食用として親しまれている海藻から価値ある成分を抽出した「スサビノリGG※1」を開発。スサビノリGGは、保湿効果と皮膚常在菌のバランスケアに着目した研究から生まれた成分です。肌本来のうるおい環境を整えるアプローチで、LINK＋Uは“キメを整えて、透明感※2のある肌へ導く”スキンケアなのです。文字にするのは簡単ですが、一つの製品が出来上がるまでに長い年月をかけた、研究と実験の賜物なのでした。

※1ガラクトシルグリセロール（保湿成分）※2うるおいによる

机上の説明よりも百聞は一見にしかずということで、研究開発棟の見学へ出発。研究所の方々と触れ、海藻にある美容成分を発見するまでのお話を聞き、実際に実験の工程を見せてもらったりする度にため息が出ます。想像を絶するトライ＆エラーの数々。研究者やスタッフの皆さんの熱い想いと根気をしり、関係ない私も製品に愛着が湧いて感動するばかり。日本の物作りって本当にすごい！

感動冷めやらぬ間に続けて工場移動へ。初めての全身防護服に身を包み、粘着テープやエアーシャワーで埃やゴミを取り除いてから工場内へ入ります。驚くほど徹底された「安心・安全・清潔」な現場は脱帽そのもの。床も目を見張るほどピカピカで、空気の流れや空気圧・気温までも計算された工場内の設備は感動的すら覚えました。

しかも働いている人たちが明るい気持ちになるようにと、ポップな音楽が流れる工場は良い意味でイメージを覆してくれたのでした。菌や埃を遮断するために閉ざされた空間で長年働く人にとって、音楽って確かに重要！ しかも働いている人達が明るい！ とてもアットホームで働きやすい会社だと伝わってきました。そんな会社の雰囲気も製品に反映されている気がしますね。

また、1980年代から自社内で製造している不純物を極限まで取り除いた「超純水」。限りなくH2Oに近いその水は、製品の原料だけでなく工場の機器の洗浄にも使用しているという徹底振り。凄すぎる……。その後「超純水」を試飲させていただきましたが、これがH2Oに近い味かと感慨深く、美味しかったです。きっともう口にすることは無いんだろうな（笑）。