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モデル鈴木えみさん 子育てで直面した悩みから性教育プロジェクトを発足「性の知識が子どものいのちを守る」【第1回】

クールな眼差しと圧倒的なオーラを放つ美しさは以前のまま、「えみちぃがアラフォー!」と話題に。STORY世代なら、ありし日、彼女が表紙を飾る雑誌を何度も手に取ったことがあるはず。そんなカリスマモデルでクリエイターとしても活躍する鈴木えみさん。11歳の女の子のママでもある彼女が、自身の子育て経験から、1つの大きなプロジェクト「いのちの授業『FamilyHeartTalks』」を始動。その活動内容や、活動に対するパッション、これから描く未来などを伺いました。(第1回/全3回)

鈴木えみさん

娘に読んだ性教育の絵本をSNSに投稿した反響や、質も量も正しい性教育に触れる機会が少ないことから「いのちの授業『FamilyHeartTalks』」を始動

鈴木えみさん

STORY世代が思春期に受けた性教育は、自分の子の世代、「令和」の性教育や性の知識、価値観とは量も質も大きなギャップがあり、「子どもにどう伝えたらいいのか」と悩む声をよく耳にします。小学校高学年の娘さんの母である、モデルの鈴木えみさんも同じくそんな悩みに直面したひとり。そこで、性に関する話題を家庭で、親子間で、話すきっかけになる素敵なイベントや活動を昨年スタート。

「いのちの授業『FamilyHeartTalks』」に登壇し、産婦人科の坂本愛子先生との対談形式で、性教育についてのギモンを優しく、分かりやすく話す鈴木えみさん。小学生や未就学、小さなお子さんを抱っこするパパさん・ママさんが、真剣に耳を傾けながら隣に座るお子さん達に分かるように語りかけ、和やかな雰囲気で進行される「いのちの授業『FamilyHeartTalks』」のイベント。他にも、企業のクローズドイベントで社員向けに、保育園に出張講座に行ったりと、その注目度はますます高まっています。

—-性教育のイベントは毎回人気だと伺いました。

「毎回、たくさんの方に参加していただいて、喜んでいただけているので嬉しいです。企業向けなどもどんどんお話をいただくようになり、やっぱり皆さんの関心があると改めて手ごたえを感じています。性教育のイベントというと、私自身、なんとなく敷居が高いイメージがあったので、すべての人に必要な知識なのだから誰でも参加できるようなスタイルにしたいと思いました。できるだけ参加のハードルを下げ、『包括的な性教育(※注)ってどういうこと?』という考えるきっかけに繋がればと、大人の回・子どもの回と2部制で開催しています」。

※包括的性教育…性をめぐるさまざまな要素を含む教育で、具体的には、生殖や性的行動におけるリスク、性に関する疾病について教える他、性を「権利」として捉え、人権を基盤におき、性の多様性、人間関係やコミュニケーション、ジェンダー・セクシュアリティ平等、差別や暴力、社会的・文化的要因、幸福、メディアリテラシーなどを取り扱います。包括的性教育の進め方を記したユネスコの「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」(2018年の改訂版)が、性教育の国際的な指針になっています。

—-お子さんの性教育はどのようになさってますか?

「私自身の子どもの頃の経験や知識などが影響して、娘には幼い頃から性教育を始めたいと、常々思っていました。お風呂上りの髪を乾かす時間に体の話をするなど、早いうちからさまざまなことを意識的にしていて、娘が4歳頃からは簡単な絵本の読み聞かせを始めて…。その絵本をSNSに投稿したら、思った以上に反響が大きくて、普段、周囲の誰かに相談したくても性教育に関しては聞けない雰囲気があるようで、同じような境遇のママ・パパたちが悩み、困ってるんだと多くのコメントをいただき、気づいたんです。その後、娘が小学生になってある程度は学校の授業で性教育を扱うだろうと期待していたら、私にとっては物足りないレベルで…。ならば、家庭で性について話す機会をもっと作らなきゃ、と私が性教育に関するさまざまな情報を調べている話をたまたま友人に話したら、「それなら、私たちでやろう」ってなって。ものすごいスピード感で現役のママたちを中心に集まって、プロジェクトチームを結成し、イベントなどを企画するように。イベントのメインターゲットは3歳~8歳くらいでもわかるような内容に設定しています。みなさんの関心の高さを間近で感じられて、やってよかったと実感しています。私のような立場で、性教育を表に出て語る人が今まであまりいなかったことも、興味をもっていただくことに繋がったのかもしれません」。

鈴木えみさん

—-イベントで多くのご家族のリアルな声が聴けるのですね。

「毎回、私が母親目線のナビゲーター役、専門的な話ができる先生・監修者をお招きしてるので、アンケートの回答や参加者から、満足度が高いとお声をいただいています。やらなきゃ!とすごくざっくり考えてスタートしてみたら、「とても大事なことだよね」とか「自分の子が被害者になる可能性」、「知識がないと加害者にもなりうる」など、家庭内で性教育の知識や性の認識が芽生えたり、イベントが終わってからも家庭で話すきっかけへと広がっている気がします。お父さんの参加率や質疑応答の挙手率も高いんです。お父さんと娘で出かけた時特有の悩みなど、リアルな着眼点もイベント参加者みんなの意見が聞けて、悩んでいるのは自分だけじゃないと一体感も生まれますし、来場者同士のコミュニケーションにもつながっていて、いい効果がでているかな」。

鈴木えみさんProfile モデル/クリエイター/デザイナー
1985年生まれ。1999年に雑誌「SEVENTEEN」の専属モデルとしてデビュー後、数多くのメディアで活躍し、同世代のアイコンとして人気を博す。デザインプロジェクト「LautashiDesign」のディレクター、クリエイターとしての活動も多岐に渡る。
プライベートでは一児の母。子育ての経験から幼少期における教育の大切さを実感し、「いのちの授業『FamilyHeartTalks』」を発足させ、性教育の重要性を発信。
最新の情報や、保護者からの質問に答えたお役立ちQ&Aなども必見!
IG⇒https://www.instagram.com/family_heart_talks/

撮影/杉本大希 ヘア&メイク/kyoko スタイリスト/鈴木美智恵 取材・文/羽生田由香

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