40代の婚活は、どうしても「効率」や「条件」を優先しがち。出会いの場も限られているからこそ、アプリでの出会いは“最短距離で正解に近づきたい”…そんな気持ちは誰にでもあります。でも実は、良かれと思ってやっている行動ほど、相手との距離を遠ざけてしまうことがあるのです。
今回は、40代女性が婚活アプリでついやってしまう“あるあるNG行動”を4つ厳選。そして、その裏にある心理と「じゃあ、どうすればよかった?」を恋愛カウンセラー・鶴岡りささんに伺いました。
あなたの婚活がうまくいかない理由、ここにあるかもしれません。
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★ 「そのプロフィール、もはや“自分史”。読み終わる前に離脱される問題」
★ 「頼れる男希望!…でもその“急かしグセ”が、とんでもないキャラを引き寄せた事件」
★ 「50を超えたら… 恋活のつもりが…オファー欄が“元気なシニア枠”で埋まるミステリー」
「気づけば相手が“受験生の顔”に…。初デートが面接状態になる40代婚活」
S.Yさん 46歳 会社員
……なのに、頭の中では条件ジャッジがフル稼働。
「年収は安定してるのかな?」
「家族構成は?親と同居とか言い出さない?」
「車は?家は?老後資金はどのくらい…?」と、ついつい“条件チェックリスト”で相手を査定。しかもそれが会話の端々に出てしまい……。
「へえ、その車って何年ローンですか?」
「家って持ち家?賃貸?」
「年収、税引き前ですか?手取りですか?」……気づけば相手は完全に「面接会場に呼ばれた人」状態。お酒の味もしなくなり、会話はだんだん重たくなっていくのでした。
恋愛カウンセラー 鶴岡りささんが解説!

「年収はいくら? と直接聞くのはNG。 数字を聞かれると“条件で見られている”印象を与えてしまいます。ポイントは、仕事の話など自然な会話から情報を拾うこと。その情報をもとにChatGPTに聞いたりして、大体を把握してもいいでしょう。例えば、「どんなお仕事をされているんですか?」と聞いたら、必ず自分の話も返すのが大切。質問だけだと“面接”のようになり、相手が身構えてしまいます。会話を楽しむ感覚で、「働いて何年くらいですか?」「どんな部署なんですか?」と無理なく広げていくと、収入や働き方のイメージも自然と見えてきます。将来の価値観も「私も転職を考えたことがあって…〇〇さんは?」といった流れで触れられます。40代以降の男性は結婚への焦りが薄く、“婚活質問攻め”に抵抗を感じやすい世代。だからこそ彼らが求めているのは、条件よりも「居心地の良さ」「自然体でいられる関係」。「この人といると安心する」と思ってもらえる会話こそが、いちばん信頼につながるのです。
「そのプロフィール、もはや“自分史”。読み終わる前に離脱される問題」
S.Yさん 43歳 観光通訳案内士
40代になると人生経験が豊富だからこそ、「せっかくだし、ちゃんと自分を知ってほしい!」とプロフィール文に力が入りすぎてしまいました。キャリア積んできた人に限ってやりがちなのが、「履歴書か!?」ってくらいの長文アピール。
・学生時代の部活から語りはじめる
・仕事の経歴を細かく羅列
・趣味の説明が専門誌並みの熱量
結果、読む方はスクロール疲れで途中離脱してしまうそう……。「うわ、重そう」とマッチング前からイメージダウンになってしまうらしいのです。

「頼れる男希望!…でもその“急かしグセ”が、とんでもないキャラを引き寄せた事件」
T.Tさん 51歳 自営業
40代女子のあるある希望条件といえば、「優柔不断はもう疲れた! グイグイ引っ張ってくれる男がいい」。実際、アプリに現れた彼はプロフィールからして強めオーラ全開。「仕事もバリバリ」「海外経験も豊富」「ケンカもしたけど全部勝った!」……いや、それちょっと盛りすぎでは? という武勇伝もオンパレード。でも「まぁ、頼れるならいいか」とデートを重ねるうちに判明した驚愕の事実。
なんと・・・
彼、若い頃はゴリゴリの暴走族の総長だった!
リード力=エスコート力だと思っていたのに、実際は昔バイクでリードしていた人。「いや、そういう“グイグイ”じゃないのよ…」と心の中で総ツッコミしつつ、結局はそっとフェードアウト。

リードしてくれる男性を求めるのは自然なことです。「なんでも自分が決めてきた」「リードしてもらえなかった」経験があるほど、“今度こそ頼れる男性を”と思うのは当然。でも一度立ち止まって考えてみてほしいのが、“優柔不断な人に疲れた”という気持ちの 本当の理由 です。もしかすると、相手が意見を出す前に、あなたが先に決めてしまっていたのかもしれません。
「進まないから私が決める!」「彼が言わないから動こう!」――そんな 仕事モードのテンポ のまま恋愛を進めると、男性は意見を出す“間”を失ってしまいます。恋愛では、“間を待つ” “委ねる” ことも大切。あなたが少しテンポを落とすことで、ようやく意見を出せる男性も多いのです。特に仕事でリーダーシップを発揮している女性ほど、恋愛に“バリキャリエネルギー”を持ち込まないことがポイント。プライベートでは、急がず、力を抜き、リラックスする――そんな副交感神経モードが“リードしてくれる男性”を引き寄せます。「グイグイ引っ張ってほしい」と思うときこそ、実は自分が 頑張りすぎているサイン。引っ張ってもらえる女性になる第一歩は、まず自分が緩むことなんです。
「50を超えたら… 恋活のつもりが…オファー欄が“元気なシニア枠”で埋まるミステリー」
N.Tさん 52歳 PR会社勤務
40代後半から50歳を迎えると、婚活アプリのオファーがちょっとした“世代ミステリー”に。
「そろそろ同世代の落ち着いた男性と出会いたいな~」と登録したはずが、いざ蓋を開けてみると・・・
「はじめまして。年金生活ですが、まだまだ元気です」
「孫がいるんですが、あなたには若すぎますか?」
「僕の青春をもう一度一緒に!」
……気づけばオファー欄が70代お爺ちゃまで埋め尽くされる異常事態!
こちらは「恋がしたい」のに、相手は「余生を共に…」モード。まるで、“婚活”というより“介護職求人サイト”みたいな錯覚すら覚えます。

- 肌はトーンを整え、くすみをカバー
- 頬に血色感をプラス
- 髪にはオイルスプレーでツヤを
撮影は自然光の入るカフェや公園がおすすめです。実は、50代女性は年下男性からの人気も高いんです。子どもを望まない男性にとって、“人生を一緒に楽しめるパートナー”として魅力的に映るから。だからこそ大切なのは、“女性を楽しんでいるオーラ”を出すこと。プロフィール文には、
- 「薬膳料理教室に毎月通っています」
- 「仕事以外でも自分の時間を大切にしています」
など、好奇心といきいき感 を表現すると効果的。楽しむ女性は、何歳でも魅力的に映ります。
「なんかうまくいかない…」
そう感じているなら、今日紹介した4つのNG行動を見直すところから始めてみてください。あなたの恋が動き出すヒントが見つかるかもしれません!
鶴岡りささん/株式会社Cherime代表。恋愛カウンセラー。
1990年生まれ、岩手県出身。
3歳の頃から恋愛に興味を持ち、人の心の動きや男女の関係を観察するように。小学生で恋愛心理やノウハウを独学、高校時代に始めた鍵付きブログでは、自身の恋愛テクニックを公開。投稿をきっかけに「好きな人と両思いになれた」「彼と復縁できた」と口コミが広がり、恋愛アドバイスが話題となる。
専門学校を卒業後、一般企業に勤務。自身の経験と心理的学びをもとに、恋愛心理カウンセラーとして独立。
現在は「本当の自分になって丸ごと愛される」をテーマに、自己理解と恋愛を結びつけたスクール「Real me」「Real partner」を主宰。講座は「自分を好きになれて、結婚につながる恋ができる」と20~40代の女性に支持されている。
著書に『「妄想」を操る女は愛される』『「依存型こじらせ女子」だった私が彼から溺愛される女になれた方法』など。オンラインサロン「Cheri me salon」では、“自分を愛することから始まる幸せな恋”を提案している。
イラスト/嶋田桂以子 取材/笹 利恵子













